投資・金融・会社経営: 2018年6月アーカイブ
「歴代成長」企業のDNAを探る
目次は次のとおりです。
「歴代成長」企業が選別されてきた
第1部 因縁の鎖ー継承後に何が祟るのか、何を託すのか
(歴代の視点で企業DNAを探る/経営陣の「経験値格差」が継承後に祟る/経営陣の「経験値蓄積」を継承後に託す)
第2部 呪縛の鎖ー何が経営陣維持への転機を縛るのか
(利害と使命感が計画的な社長交代を縛る/日本の常識が経営陣任期の長期化を縛る)
第3部 経営陣の鎖ーどうすれば歴代成長企業になれるのか
(「経営陣登用」が経験値蓄積の構造を整える/「経営陣開発」が結束力を生み出す/「経営陣連鎖」が結束する企業体質を継承後に託す)/歴代成長企業を見極める3つの視点
バブル崩壊後20年以上続いた日本のデフレ不況。
1990年代末、ダイエー、三洋電機、山一證券などが経営破綻に追い込まれた。
2000年以降、日本を代表する巨大企業も相次いで過去最大の赤字に陥った。
いずれも経営継承を機に、長年の企業体質のひずみが顕在化した結果だ。
今や巨大企業といえども、歴代盛衰を繰り返すのは当たり前のようになった。
ところが同じ時代、経営継承を機に衰退することなく、代々成長を積み重ねてきた企業もある。
トヨタ自動車、ブリヂストン、三菱電機、アサヒグループHDなどは、歴代社長期ごとに着実に時価総額を上げてきた。
こうした企業を「歴代成長」企業と呼びたい。
歴代盛衰を繰り返す企業と、「歴代成長」企業ーー。
人材や仕組みに大差のない巨大企業が継承後の盛衰を分けてきたのはなぜか?
この問いに「犯人探しではなく構造を解き明かす」のが本書のテーマです。
謎を解く鍵は、企業DNAに刻まれた組織の記憶と感情にある。
それは、歴代の経営慣習によって積み重なり、無自覚に人々の意識や行動を縛って企業体質のひずみを生む。
そこには複雑に絡み合った鎖のかたまりのような構造があるが、その中から盛衰のパターンを見出していく書です。
色々なヒントが詰まった本です。
<印象に残った一文>
「巨大化、複雑化した企業では、社長だけを基軸に経営承継を行う構造に限界があり、経営陣を基軸に経営承継を再構築すべきだ。」
学びと感動のストーリー!
目次は次のとおりです。
プロローグ
最初の手紙
第1の手紙:偶然
第2の手紙:決断
第3の手紙:直感
第4の手紙:行動
第5の手紙:お金
第6の手紙:仕事
第7の手紙:失敗
第8の手紙:人間関係
第9の手紙:運命
大富豪の祖父が残したのは、「お金」ではなく「9つの手紙」だった。
ある日、大学2年生の佐藤敬のもとに、大富豪だった祖父から、「9つの手紙」が届く。
その中にある「お金の代わりに残すものは、人生でいちばん大切なものを学ぶ機会だ」という言葉と直感に導かれて、
青年は、1通、また1通と「手紙」を開けながら、
北海道、京都、タイ、そして幸せの国・ブータンへと「人生の秘密」を追い求める旅に出る。
いろいろな気づきを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「信じられないかもしれないけれど、「決断した瞬間」に「その未来は同時に誕生する。」」
5500社を指導してわかった人の心をつかむ経営
目次は次のとおりです
社長を超えるナンバー2が、会社を潰す。
社長の「なんとなく好き」で、人を選ぶ。
ナンバー2には、「即行動」のイエスマンを置く。
「すべて任せた」は、無能社長の言葉である。
社員を潰さないために、仕事も組織も“分割”する。
同じ仕事を三年させるのは、社員の能力の無駄遣い。
「地位」と「禄」の与え方を間違ってはいけない。
“絶対権力者”がいなければ、会社は内部から崩れる。
成績不振の社員を減給できないのは、社長の怠慢。
「正しい部下」は社長に情報を隠すことを忘れない。〔ほか〕
事業承継、ポスト・派閥争い、社員教育ー
中小企業のあらゆる「ゆがみ」は、たった31のルールで“完治”する!
社長、ナンバー2、後継者…
企業の“ビッグ3”の常識をくつがえす濃厚な経営エッセンスは、色々なヒントが詰まっています。
<印象に残った一文>
「社内がどんな状況であれ、業界がどうあれ、時代の流れが変わってきたら、それに合わせて自分たちも変わるしか、生き残る道はないです。」