科学・テクノロジー: 2017年11月アーカイブ
ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学
目次は次のとおりです。
序ー切断論/第1章 生成変化の原理
第2章 関係の外在性ードゥルーズのヒューム主義
第3章 存在論的ファシズム
第4章 『ニーチェと哲学』における“結婚存在論”の脱構築
第5章 個体化の要請ー『差異と反復』における分離の問題
第6章 表面、深層、尿道ー『意味の論理学』における器官なき身体の位置
第7章 ルイス・ウルフソンの半端さ
第8章 形態と否認ー『感覚の論理』から『マゾッホ紹介』へ
第9章 動物への生成変化/エピローグー海辺の弁護士
全生活をインターネットが覆い、我々は相互監視のはざまで窒息しかけている
現代の「接続過剰」から逃走するチャンスはどこにあるのか?
従来「接続を推進する」ものと見なされがちだったジル・ドゥルーズの哲学を大胆に読み替え、
「切断の哲学」を提示した本書は、人間の弱さや「有限性」をこそ思考する、
世界的に特異な「生成変化論」です。
巻末には千葉=ドゥルーズ思想を読み解くための手引を付してあります。
異例の哲学書ベストセラー、文庫化。紀伊國屋じんぶん大賞2013/第5回表象文化論学会賞受賞。
<印象に残った一文>
「生成変化はその全面化によって自らを殺してしまうのである。」
最新物理学で探る「時」の正体
目次は次のとおりです。
第1章 時を数えるということ
第2章 古典的時間観ーガリレオとニュートンが生み出したもの
第3章 時間の方向を決めるものー「時間の矢」の問題
第4章 光が導く新しい時間観の夜明けー特殊相対性理論
第5章 揺れ動く時空と重力の正体ー一般相対性理論
第6章 時空を満たす「場」の働きーマクスウェルの理論と量子としての光
第7章 ミクロ世界の力と物質ー全ては量子場でできている
第8章 量子重力という名の大統一ー時間とはなんだろう?
誰にでも同じように流れて、逆回しにできないもの
ー普段思い描く時間の姿は、実はごく限られた一面。
最先端の物理学では、時間は、“空間・物質・力を含む巨大な構造の一部”と考えられはじめています。
ニュートン力学、カオス、特殊相対性理論、一般相対性理論、電磁気学、場の量子論、超弦理論…物理学の歴史を辿っていくと、美しく壮大な、時間の真の姿が見えてくる!
目からウロコの情報が満載です。
<印象に残った一文>
「物が動くから時間を認識できる」