医学・薬学: 2020年4月アーカイブ
思考、記憶、知能、パーソナリティの謎に迫る最新の脳科学
目次は次の通りです。
第1章 思考の進化、または思考の革命
第2章 パーソナリティを探して
第3章 記憶と学習
第4章 脳内GPS
第5章 感じる脳
第6章 知能
第7章 マルチタスク
第8章 脳は文化をつくる
第9章 脳で食べる
第10章 薬物依存症
第11章 道は続く
私とは何か、人類はなぜ繁栄できたのか、心とは物理的なものか。
哲学や進化学、文化人類学にもつながる神経科学の学問としての奥行きの深さに、知的好奇心が刺激される。
実用にも研究にも偏りすぎることなく、平易で簡潔な文章で描いた、大人の教養書籍の世界的決定版です。
目から鱗の情報が満載です。
<印象に残った一文>
「「私」を作るすべてのものが脳に存在する。」
薬と社会とのかかわり
鎮痛薬やワクチンなど、昔からある医薬品を中心に、その起源や薬の開発のいきさつなどを紹介しながら、その薬と社会とのかかわりが描かれています。
現在の製薬企業のありかたや医薬関連の規制についての話や、とくに米国で社会問題となっている薬物依存症の状況も盛り込まれ、製薬をめぐる世界を俯瞰してみることができます。
薬に関する科学的な説明部分もわかりやすく簡潔で、開発のいきさつは物語を読むようにドラマティックで興味を引き、しかも全体的にコンパクトにまとまっているので、一般の人も抵抗なく飽きずに楽しめる内容です。
単なる薬にまつわる「小ネタ集」ではありません(もちろん、驚くべき小ネタもたくさんあります)。
有史以来、ヒトはどのように薬と付き合い、法律を定め(そのことにより裏の世界が開花しました)、開発し、制度をもうけていったのか、そして、これからどうなっていくのか......。
きっと世界史を見る目を変えてくれるでしょう。
目から鱗の情報が満載です。
<印象に残った一文>
「ひたすらいい薬などというものはない。とにかく悪い薬というものもない。」
進化生物学が拓く新しい世界観
目次は次の通りです。
この生命観
社会進化論をめぐる神話を一掃する
ダーウィンの道具箱
生物学の一部門としての政策
善の問題
加速する進化
グループが繁栄するための条件
グループから個人へ
グループから多細胞社会へ
変化への適応
未来に向けての進化
がん細胞、免疫系、ミツバチのコロニーから、「多細胞社会」としての人間まで...。
進化生物学の最前線から、人間の社会・経済活動のメカニズムを解剖する、知的興奮の書です。
目から鱗の情報が満載です。