医学・薬学: 2020年11月アーカイブ

結核、マラリアからエイズ、MERS、薬剤耐性菌、COVID19まで


目次は次の通りです。

ブラック・スワンと非常事態/公衆衛生の歩み/白衣とすり減った靴/脅威マトリックス/微生物の歴史/新たな世界秩序/感染経路ーコウモリ、虫、肺、ペニス/ワクチンー最も鋭い弓矢/マラリア、エイズ、結核を忘れてはいけない/機能獲得性とデュアルユース性ーフランケンシュタイン・シナリオ/バイオテローパンドラの箱が開く/エボラウイルス病ーアウト・オブ・アメリカ/SARSとMERS-これから起こることの前兆/蚊ー公衆衛生の敵、ナンバー・ワン/ジカウイルスー不測の事態を予測する/抗菌薬ー共有地の悲劇/薬剤耐性との戦い/インフルエンザー伝染病の王/パンデミックー"忌まわしい厄災"から"避けられない現実へ"/インフルエンザを脅威リストから外す/生き残る為の戦略

COVID-19のパンデミックは、現代のグローバル社会がいかに感染症に対して無防備であるかを明らかにした。
マラリア、結核など、先進国では終わったと思われている感染症はいまだに発展途上国で猛威をふるい続け、エイズ、エボラはふたたび大流行を起こしつつある。
封じ込められたSARS、MERSも、いつパンデミックを起こしてもおかしくない。
そして、家畜への抗生物質の大量投与は、我々を脅かす薬剤耐性菌を日々産み出している...。
疫学の第一人者が語る、感染症の本当の恐ろしさとその対処法。
今後の潮流を読むうえで参考になる書です。

<印象に残った一文>
「感染症を撲滅することもできない。絶え間ない犯罪と戦うように私たちは感染症とも絶えず戦い続けるだろう。」

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なぜ繰り返し出現するのか


目次は次の通りです。

1章 ウイルスとは何者か
1 割り切れない不思議な存在
2 不器用なウイルスと器用なウイルス
3 なぜ、どのように病気が起きるのか
4 発見までの道のり
5 研究手段の変遷

2章 エマージングウイルスの系譜
1 人獣共通感染症とエマージング感染症
2 マールブルグ病
3 ラッサ熱
4 エボラ出血熱
5 ハンタウイルス病
6 ヘンドラウイルス病
7 ニパウイルス脳炎
8 ウエストナイル熱
9 エマージング感染症はなぜ繰り返し現れるのか

3章 新型コロナウイルス
1 コロナウイルスの特徴
2 最初のコロナウイルスの発見
3 重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルス
4 中東呼吸器症候群(MERS)ウイルス
5 「次の新型コロナウイルス」に備える
6 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の出現

4章 人類はどのような手段を持っているのか
1 ワクチン
2 治療薬
3 公衆衛生対策
4 「ワンヘルス」にもとづく発生監視

5章 ウイルスとともに生きる
1 バイオハザード対策の発展史
2 高度隔離施設の現場へ
3 病原体の管理基準
4 根絶の時代から共生の時代へ

20世紀後半以降、人間社会に次々に出現するようになった新たなウイルスを「エマージングウイルス」という。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)もその一つである。
エマージングウイルスの10の事例を通じてウイルスと人間社会の関係を俯瞰し、今後も新たなウイルスが繰り返し社会に現れうることを警告する書。
いろいろな気付きを与えてくれます。

<印象に残った一文>
「新型コロナウイルスは、21世紀がウイルスとの共生の道を探る時代に入ったことを、我々に見せつけているのである。」

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「台湾モデル」の全記録


目次は次の通りです。

プロローグ 大晦日の24時間
第一章 世界最速の「水際対策」
第二章 マスク政治学

第三章 台湾の新型コロナウイルス対策を総ざらいする
第四章 「SARSの悪夢」から台湾が学んだもの
第五章 蔡英文政権の強力布陣と「脱中国化」路線

第六章 「疫病の島」から「防疫の島」へ
第七章 中国もWHOも信じなかった台湾
第八章 中国に支配されるWHO

第九章 政治への熱意が作った「防疫共同体」
第十章 台湾に学ぶ「アフターコロナ」

わずか感染者442人、死者7人
(日本:感染者約17,000人、死者約900人)※2020/5/31現在
世界最速で「検疫」と「隔離」を徹底できた本当の理由
1"攻め"の水際対策ーー「感染症探偵」の活躍/大みそかの攻防
2ためらいなく対中遮断ーー政治・経済の脱中国化/マスクの自主確保
3"神対応"連発の防疫共同体ーー公衆衛生の専門家を重用/防疫医師制度
"民主主義"でコロナを撃退した「台湾モデル」の全記録!
いろいろなヒントが詰まっています。

<印象に残った一文>
「感染症対策とは、「検疫」と「隔離」」

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