コンピュータ・インターネット: 2020年2月アーカイブ
AIの時代に生じる諸問題を考え、対処する道筋
目次は次の通りです。
第1章 デジタル技術に揺らぐ法
1 デジタル技術と人間の能力の拡張
2 法制度に対する期待と不満
第2章 AIとシェアリング・エコノミーーー利用者と消費者の間
1 消費者がモノを持たない時代
2 AIの間違いと暴走
3 責任の所在ーーメーカー・売り手・プラットフォーム
第3章 情報法の時代ーー「新時代の石油」をめぐって
1 プライバシー対「データの活用」
2 誰のプライバシーか
3 情報法の構造
第4章 法と契約と技術ーー何が個人を守るのか
1 AIに関する原則と「コード」の支配
2 縮小する「法の領域」
3 間違わないAIの問題
第5章 国家権力対プラットフォーム
1 仮想通貨は国家を壊すか
2 デジタル版の「新国際経済秩序」
3 法を執行する「コード」と権力に対抗する「コード」
第6章 法の前提と限界
1 スマートコントラクトと近代法
2 社会を守るガバナンス
AIの利用が普及し、データの価値が増大する時代には「モノからサービスへ」、「財物からデータへ」、そして「法/契約からコードへ」という変化が生じる。
それは法の世界に大きな変革をもたらし、さらに法の考え方の基盤を揺るがすようなインパクトを持つだろう。
AIの時代に生じる諸問題を考え、対処する道筋を描き出す書です。
今後の潮流を読む上で参考になる書です。
<印象に残った一文>
「AIが法を変えるという入りも、近い将来にAIが法を超えてしまうのではないかとすら思われるのである。」