アート・建築・デザイン: 2019年9月アーカイブ
華やかで大胆な、在りし日の演奏さながらのエッセイ
目次は次の通りです。
第1章 ピアニストの大冒険
(先生が恐い/「聴き手」という師 ほか)
第2章 コンクールの審査席
(隣のレフ・ブラセンコ/切ない私の「海馬」 ほか)
第3章 日本のピアニズム
(ピアニストが「陳情」する/芸術文化立国ジャパン! ほか)
第4章 思い出のマロングラッセ
(大人になりたくない/継続は力なり ほか)
忘れられない、あの日の音色ーー。
亡くなるひと月前まで書き継がれた、最後のエッセイ集。
何も知らず母に連れられて行った三歳のレッスン。
十五歳でソリストを務めたN響世界一周演奏旅行。
十八歳でジュリアード音楽院に留学して味わった挫折感ーー。
自身の半生をユーモラスに描き、国際コンクールの舞台裏、かけがえのない友人や師、そして日本の未来への想いを綴る。
華やかで大胆な、在りし日の演奏さながらの名エッセイです。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「演奏家は良き聴き手によって育てられ、支えられる。それが演奏家にとってどんなものよりも大切な、人生の宝物なのである。」