教育・学参・受験: 2016年5月アーカイブ
生徒指導主任、管理職への参考書
スマホ世代の子どもたちと向き合うために教師が知っておくべきネット社会とデジタルの [ 楢原毅 ] |
目次は次のとおりです。
〈指導編〉
PART1 個人情報の取り扱いに注意
PART2プライバシーをどう守る?
PART3知っておきたい著作権のルール
PART4セキュリティを学んでわが身を守る
PART5メディアとツールをどう使いこなす?
〈実践編〉
PART1学校が守るべき個人情報とそのルール
PART2プライバシーの基礎知識とその保護
PART3教師が陥りやすい著作権の落とし穴
PART4今すぐ備えたいセキュリティ強化術
PART5メディアとツールの発展で教育はどうなる?
昨今の教育現場では、次々と登場するメディアとその影響等について考えさせられる場面が増えています。
家庭や学校からの指導が行き届かない中、
到底現場では諸問題に対応しきれず、ノウハウも乏しい状況も相まって、
早急な処置が行えないのが実情です。
いまや、生徒、家庭(保護者)、学校(教師)をまたぐ共通認識のルール作りは不可欠。
ところが、これまで語られていたメディアリテラシーとされる領域では、これからの諸問題をまかないきれません。
学校として何ができるのか。まずは、現実の問題として、対応を迫られている現況を認識し、
教科の垣根を超え、学校全体が一枚岩となるためにも、
ネットやメディアの項目を網羅したわかりやすい教材本は、学校に必備であると言えます。
編集に当たっては、イラストや図解を豊富に取り入れ、新任や若手の教師がイメージしやすい本であると同時に、
生徒指導主任、管理職にとっても、必ず役立つ質の高い内容となっています。
教師対象にはなっていますが、親にとっても参考になります。
<印象に残った一文>
「些細な情報も、つなぎあわせれば個人の特定につながる」
法律学習、研究、法実務にも必携の書
リーガル・リサーチ 第5版 [ 指宿信 ] |
目次は次のとおりです。
第1部 リサーチの方法
(リーガル・リサーチの基礎知識/リサーチの対象となる資料 ほか)
第2部 法令を調べる
(法令の基礎知識/法令を収録する資料、情報源 ほか)
第3部 判例を調べる
(判例の基礎知識/判例を収録する資料、情報源 ほか)
第4部 文献を調べる
(文献の基礎知識/図書を探す ほか)
進化する法情報を、目的に沿って横断的かつ体系的に整理、解説し必要な情報へのアプローチを的確に示す“定番のハンド・ブックの最新版”です。
最新のデジタルコンテンツ、データベースの情報をフォローしてあります。
法律学習者には心強いサポート書です。
<印象に残った一文>
「どのような分野でも、学習を深めようとするならば、過去の文献、資料を適切に選び、数多く読むことが基本です。」
これが、もうひとつの『ドラゴン桜』小説版の結末だ
小説ドラゴン桜(魂のエンジン篇) [ 里見蘭 ] |
ついに本番!!十ヵ月前、落ちこぼれ達に向かい、
「必ず東大に合格させる!」と誓った桜木弁護士。
カリスマ教師を送り込み斬新な特訓を続けた彼がいまできることは、矢島と水野を信じることのみ。
はたして、桜木が名付けたドラゴン桜は満開に?
それとも!?
悲喜こもごもの現実ですが、本人にとってはいい結果だと感じます。
<印象に残った一文>
「正しい努力がやがてきっと実を結ぶ。」
東大模試に臨む二人の特訓の成果は如何に!?
小説ドラゴン桜(挑戦!東大模試篇) [ 里見蘭 ] |
数学・英語・国語に続くカリスマ教師、理科の阿院修太郎が打ち出す「メモリーツリー」なる方法論に衝撃を受ける桜木。
一方、予備校で知り合った大沢の存在も刺激となり、頑張る水野。だが矢島は…。
そして、いよいよ東大模試に臨む二人の特訓の成果は如何に!?
そんななか、学校再建に向けて、意外な人物が立ち上がる。
東大模試に臨む二人の特訓の成果は如何に!?
物語の中にどんどん引き込まれていきます!
<印象に残った一文>
「自分の周りの環境を一度すべてを肯定することで、ポジティブな思考ができるようになる。」
ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる
一流の育て方 [ ムーギー・キム ] |
目次は次のとおりです。
第1章 「主体性」を最大限に伸ばすー自分を知り、自分で決められる力を育てる
第2章 「視野」を広げ、天職に導くー選択肢を増やし、得意分野に進ませる
第3章 やり抜く力「グリット」を育むー真剣に挑戦させ、簡単にはやめさせない
第4章 一流の「コミュニケーション能力」を磨くー人から信頼されるために必要なコミュニケーション能力の本質
第5章 これで自分から「勉強」するようになるー放任や強制より、「動機づけ」が大切
第6章 「勉強以外の勉強」をさせるーテスト勉強より、「しつけ」こそが一生の財産に
第7章 「無償の愛情」を感じさせるー最も大切な親の仕事
幼少期のどのような家庭教育が、成人してからのリーダーシップを育むのか?
やり抜く力、自分で考える力、知的好奇心、自信など、
どんな分野でも成功できる大事な力を子どもにつける、55の方法を紹介してくれます。
今更かも知れませんが、高1の娘に試してみます!
<印象に残った一文>
「明るく笑って無償の愛情を注げば、十二分に親の仕事を果たせている。」
ベクトルと行列
物理と行列 [ 今村勤 ] |
目次は次のとおりです。
第1章 行列と行列式
第2章 ベクトルと変換
第3章 行列の対角化
第4章 物理における行列の例
第5章 行列の関数
第6章 無限次行列
ベクトルと行列は古典物理、現代物理を問わず、重要な概念であり、物理の理解に強力な手段を提供します。
ベクトルと行列の基本的性質を丁寧に説き起こし、固有値問題ほか実際に有効な応用に重点をおいて明快に整理します。
最終章では無限次行列を導入し、演算子としての行列からシュレーディンガーとハイゼンベルクの理論の同等性までを解説してくれます。
個人的にはちょっと難解でした。^^;
<印象に残った一文>
「物理学における基本方程式の多くは線形です。」
勉強なんか怖くない!
小説ドラゴン桜(カリスマ教師集結篇) [ 里見蘭 ] |
偏差値30台の龍山学園から東大合格者を出す、という無謀な計画は着実に進んでいた。
落ちこぼれの矢島と水野は奇抜な勉強法を提案する川口の登場で、英語に興味を持ちはじめる。
しかし、特進クラスの英語主任の座をめぐる、井野と川口の対決の行方は!?
「勉強なんか怖くない」と実感すること必至の第2弾は読者の気持ちも熱くします!
<印象に残った一文>
「競争って結局は自分との闘い。他人とじゃないってことだよな。」
ネガティブ感情の整理法
イライラしない本 [ 齋藤孝(教育学) ] |
目次は次のとおりです。
第1章 何が心を乱すのかーイライラの根源
(「未来への不安」と「過去への後悔」が「今の感情」を凌駕する/「認められない」不安ー「いいね!」をほしがる肥大した自己承認欲求 ほか)
第2章 ネガティブ感情を見極める
(心がザワついたら、身体の感覚に置き換えようーフォーカシングのすすめ/心がザワついたら、鏡を見ようー「メタ認知」で自分の感情を知る ほか)
第3章 ネガティブ感情を浄化する
(心のフィルターの目詰まりを洗い流すーカタルシス(浄化)のすすめ/日本人に向いている「カタルシス(浄化)」という発想 ほか)
第4章 ネガティブ感情を管理する
(選択に迷ったら、状況ではなく感情をシミュレートする/心の中を“今”で満たすー不安やプレッシャーを門前払いする ほか)
第5章 感情が落ち着く心の港を持つ
(絶対的な存在に身を委ねると、人は安心感を覚える/思い浮かべるだけで幸せになれる場所 ほか)
周囲と衝突せず、誰も傷つけず、誰にも傷つけられず、怒りも焦りも不安も持たず、心穏やかに過ごしたい。
そう願いながら、些細なことで感情的になるのも、また人間。
何が心を乱すのか?
イラついた理由を書き出して可視化する、
他人に愚痴って吐き出す、
雑事・雑用に没頭する、
心を鎮める書物や言葉を予め持っておくなど、
ネガティブ感情の元凶を解き明かしながら、
そのコントロール方法を具体的に提示する。
感情整理のノウハウ満載です。
<印象に残った一文>
「心がザワついたら鏡を見よう」
東大合格請負漫画『ドラゴン桜』の小説化
小説ドラゴン桜(特進クラス始動篇) [ 里見蘭 ] |
倒産寸前の高校に対して、桜木弁護士が出した救済措置は、東大合格!
平均偏差値30台の高校には無謀な提案だが、これは桜木自身の崖っぷち人生への挑戦でもあった。
桜木は、何故そこまで燃えるのか!?
社会現象として世を席捲する東大合格請負漫画『ドラゴン桜』-謎に満ちた桜木の人生を、ここに暴く書です。
物語の中にどんどん引き込まれます!
<印象に残った一文>
「社会での自分の立ち位置を知らずして自律は不可能だ。」
若者の海外経験の意味を問う
グローバル人材とは誰か [ 加藤恵津子 ] |
目次は次のとおりです。
第1部 若者は「内向き」か?-インターネット調査からみる若者の海外経験と人生(若者にとっての海外経験)
第2部 「外」に向かう人びとーフィールドワークからみる若者の海外経験と人生(「自分探し移民」オーストラリア、カナダー「あれもこれも」の魅惑と困惑/「自分探し移民」と「グローバル人材」-“自分”と“企業”をめぐるジェンダー・階層/「グローバル市民」のスゝメー帰国者も、移民も、移動者も)
留学をはじめ海外で生活する若者は多いのにもかかわらず、
「若者は内向きだ」という前提で行政や企業が強く求める「グローバル人材」とはいったい誰なのか?
インターネット調査とフィールドワークを組み合わせて、
「普通の若者」にとっての海外経験の意味をすくい取り、
「グローバル人材」という特権的な人材層の育成だけに目を向けるのではなく、
若者のキャリア形成の多様性を確保する必要性を指摘する書です。
グローバル人材について改めて考えさせられます。
<印象に残った一文>
「一つの国の中に色々な世界を経験した人がいれば、それだけ国が一方的に偏ってしまう危険を減らせるんだよ。」