教育・学参・受験: 2021年6月アーカイブ
大学生に向けた入門書
目次は次の通りです。
第1章 大学生活で取り組むべきこと
第2章 キャリアをデザインするために
第3章 大学生としてのアイデンティティ
第4章 これからのキャリアをイメージする
第5章 社会との関係をとらえる
第6章 情報とのつきあい方を知る
第7章 世の中を多角的に見る
第8章 自分らしさを見つける
第9章 行動を始めてみよう
"自分らしい生き方・働き方"を選択するための準備段階にある大学生に向けた入門書。
グローバル化の現状,働くことにかかわる法律,情報とのつきあい方,市民としての権利などを学びながら,大学での学びの基礎をつくり,キャリアプランを描けるように導く。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「キャリアについて考える場合には、「時の流れ」を感じながらデザインしていくことが大切も待ってきます。」
一発試験依存の罪
目次は次の通りです。
第1章 なぜ一発試験依存が進んだのかー大学受験の不都合な真実
(なぜ日本では「一発試験依存」が進んだのか/戦後の入試改革の流れ ほか)
第2章 入試罪悪論ーなぜ「公平性」が求められてきたのか
(なぜ公平性が求められてきたのか/揺らぐ「教育の機会平等」 ほか)
第3章 変わるエリートと大学の姿ー教育はどう変わったのか
(日本におけるエリートと大卒者の関係/高級官僚と軍人という二大エリート ほか)
第4章 世界で求められる大学の変容ー研究はどう変わったのか
(世界で評価される大学になるために/ノーベル賞と日本人 ほか)
第5章 「大卒=非エリート」時代の大学論ー何のための公平か
(半数が大学に進学する時代に/教員に意図的な格差・差別を設けるアメリカ ほか)
教育機会の平等・均等路線の元で混迷を極める大学入試改革。
その状況を著者は「繕われた公平さに意味などない」「それで世界に通用する大学になれるのか」と喝破する。
進学率が5割を超え、一握りのエリートを養成する機関ではなくなった大学はこの先どうあるべきか?
未だ詰め込み型の「一発試験」に頼る大学に創造性ある学生を選ぶことはできるのか?
「公平」という呪縛から逃れなければ、大学に未来はない!
今後の潮流を読む上で参考になる書です。
<印象に残った一文>
「大学の使命は良質な研究と教育、そして社会に有能な人材を送り出すことにある。」