歴史・地理: 2007年12月アーカイブ
弥生週末大変動と王権の出自
ヤマト王権の誕生(薮田鉱一郎著)
<彩琉社>定価2,000円+税
目次は次の通りです。
弥生・古墳時代区分論争の現状と本書の立場
「倭国乱」時期新解釈への疑問
第1部 弥生終末大変動
(弥生環濠集落の突然の終焉/弥生終末大変動の原因―列島の気候寒冷化)
第2部 ヤマト王権の誕生
(最近の考古学上の重要発見と古代史論争への影響/列島の表玄関・出雲世界/出雲青銅器族の誕生/四隅突出墳族の形成/大災害の始まりと大和盆地周辺への移動/前方後円(方)墳出現と銅鐸祭祀の終焉/鉄供給危機とヤマト王権の誕生/邪馬台国(チクシ勢力の中心)の動向/初期ヤマト王権はイヅモ系王朝)
考古学の発掘成果と文献の整合性、古代人の心性
(呪術・信仰・祭祀)、鬼神祭祀、北辰信仰等々。
自然環境の変化と東アジアの視点から捉えた
ヤマト王権誕生の真相です。
頼山陽「日本楽府」を読む
中世史入門(渡部昇一著)
<PHP>定価950円+税
目次は次の通りです。
源頼朝挙兵の舞台裏
・「富士川の戦い」の意外な勝因
・旭日将軍・木曾義仲の運命
・源義経失脚の原因
・頼朝と義経―宿命の対決
・名参謀・大江広元
・静御前の悲しい運命
・尼将軍・北條政子
・『吾妻鏡』が語る覇権争い
・承久の乱の悲惨な結末
・『貞永式目』を実践した執権の母
・蒙古軍に勝てた本当の理由
・楠木正成の戦い方
・「建武の中興」失敗の原因
・『太平記』の世界
・「建武の中興」に見切りをつけた名補佐役
・護良親王暗殺の真因
・赤松円心の翻意
・尊氏と義貞―宿命の対決
・南朝痛恨の失策
・足利兄弟の骨肉の争い
・天下の六分の一を制した山名一族
・鎌倉公方を諌めた名管領・上杉憲実
日本の歴史において特徴的な出来事を
漢詩に結晶させた頼山陽の『日本楽府』という、
日本人に誇りと自尊心を与えたその歴史観は、
明治維新の原動力となったそうです。
鎌倉幕府の成立、承久の乱、元寇、南北朝時代を経て、
まもなく戦国の世を迎えようとするまでの
激動の中世とは、いかなる時代だったのか。
この本で体験してください。
私のサイトです。
よろしければご覧下さい。