歴史・地理: 2008年5月アーカイブ
戦争はどう利用されるのか
アメリカの世界戦略(菅英輝著)
<中公新書>定価780円+税
目次は次の通りです。
第1部 世界戦略のなかのアジア
(朝鮮戦争からヴェトナム戦争へ/冷戦後のアジア戦略/ブッシュ(ジュニア)政権の対テロ戦争)
第2部 対ヨーロッパ関係―協調と対立と
(冷戦期の米欧関係/冷戦の終焉とEUの挑戦/クリントンの戦争とアメリカ外交の軍事化)
第3部 9・11と対イラク戦争
(「新世界秩序」建設の夢/世界一極支配のシナリオ/対イラク攻撃計画の作成/イラク戦争の開始とEU中核諸国の反応)
第4部 帝国化するアメリカ
(9・11とアメリカの帝国化/アメリカ外交の伝統と戦争)
2003年3月、ブッシュ政権は対イラク戦争に踏み切りました。
世界の平和と安全を説く国がなぜ先制攻撃を仕掛けるのか。
そこには、冷戦終結後、EUと中国の挑戦を受けるなか、
圧倒的な経済力と軍事力をもとに世界一極支配を目指す
アメリカの戦略があります。
朝鮮戦争からヴェトナム戦争、そして「ブッシュの戦争」に至る
アメリカ式戦争の特徴と問題点を、
政策決定者たちの証言を交えて分析し、
「帝国」の今後を展望する本です。
5.15事件で誰よりも狙われた男
チャップリン暗殺(大野裕之著)
<メディアファクトリー>定価1,600円+税
目次は次の通りです。
1) アルコール先生
2) 何か起こる、何か起こる
3) ファシズム前夜の世界
4) 秘書、暗躍す
5) 喜劇王の来日前夜
6) 高野の賭け
7) 5.15事件
8) 血染めの部屋
未曾有のテロ「5・15事件」で、
士官たちがもっとも殺したかったのは「アメリカの宝」チャップリンだったのです。
新発見された日本人マネージャーの手紙など、
多くの新資料を基に描く5・15事件の新事実です。
英語の母国、イギリスの壮大な物語
あらすじで読む英国の歴史(ジェームス・M・バーダマン著)
<中経出版>定価1,800円+税
目次は次の通りです。
第1章 ローマ支配以前
第2章 アングロサクソンのイングランド:450‐1066年
第3章 中世前半
第4章 中世後半
第5章 近代の始まり
第6章 エリザベス朝のイングランド
第7章 ステュアート朝から革命まで
第8章 「大英帝国」へ
第9章 20世紀
ローマ時代から20世紀までいっきに読める
英語の母国、イギリスの壮大な物語です。
かなり読みごたえがありますよ。
日本人のためのモンゴル学
朝青龍はなぜ強いのか?(宮脇淳子著)
<WAC>定価886円+税
目次は次の通りです。
第1章 モンゴル力士は、なぜ強いのか?
(遊牧騎馬民の、男子たるものの必要条件/モンゴル相撲に求められるのは、平衡感覚と敏捷性 ほか)
第2章 モンゴル女性秘話
(朝青龍と白鵬の母親は、モンゴル国立大学卒のインテリ/モンゴル人にとってのいい男、いい女 ほか)
第3章 モンゴル帝国を知っていますか?
(明朝は、モンゴル帝国の宗主国・元朝の唯一の継承者か/「韃靼」とは、漢人のモンゴル人への“侮辱語”だ ほか)
第4章 日本にとってモンゴルは大切な国
(蒙古襲来と日本の幸運/「義経は死なずに北方に逃げた」 ほか)
先輩・後輩の序列はなく、“力”がすべての社会!
トップは法をつくる人であって、守る人ではない!
誰も書かなかったモンゴルの話です。