歴史・地理: 2008年7月アーカイブ
興亡の世界史
インカとスペイン帝国の交錯(網野徹哉著)
<講談社>定価2,300円+税
目次は次の通りです。
第1章 インカ王国の生成
第2章 古代帝国の成熟と崩壊
第3章 中世スペインに共生する文化
第4章 排除の思想 異端審問と帝国
第5章 交錯する植民地社会
第6章 世界帝国に生きた人々
第7章 帝国の内なる敵 ユダヤ人とインディオ
第8章 女たちのアンデス史
第9章 インカへの欲望
第10章 インカとスペインの訣別
先住民と征服者。
征服と融合、服従と反乱。
アンデスの大地が揺れた歴史をたどります。
日本を動かした怪物たち
持丸長者 戦後復興編(広瀬隆著)
<ダイヤモンド社>定価1,900円+税
目次は次の通りです。
序章 戦後の経済復興
第1章 マッカーサー登場
第2章 復興を主導した平和産業
第3章 東西冷戦で地球が大混乱
第4章 世界第二位の経済大国誕生/
5章 大公害時代の苦難を乗り越える
第6章 日本の新しい羅針盤
豪商と大財閥に代って台頭した松下幸之助、中内功らの職工・商人たち。
その系譜を辿りながら現代史の真相を描く、
持丸長者三部作、完結の第三弾です。
明治の先人たちのしたたかなリアリズムに学ぶ
新脱亜論(渡辺俊夫著)
<文芸春秋>定価890円+税
目次は次の通りです。
先祖返りする極東アジア地政学
陸奥宗光の日清戦争―機略と豪気
朝鮮近代化最後の挑戦―金玉均と福澤諭吉
東アジア勢力確執の現実―果てしなきロシアの野望
日露戦争と日英同盟―海洋国家同盟成立の意味
韓国併合への道程―併合は避けられたか
台湾割譲と近代化―日本の統治がもたらしたもの
第一次世界大戦とワシントン体制―追い込まれる日本
中国とはいかなる存在であったか―分裂と挑発
海洋国家同盟か大陸国家提携か―日本の選択
「東アジア共同体」という錯誤―中国の地域覇権主義を見据えよ
日米海洋国家同盟を守る―自衛権とは何か
いま東アジアは「坂の上の雲」と同じ舞台設定に立ち戻っています。
福沢諭吉の「脱亜論」をはじめ、陸奥宗光、小村寿太郎などの
明治の先人たちのしたたかなリアリズムに学ぶ本です。
日本と暮して45年
政治と秋刀魚(ジェラルド・カーティス著)
<日経BP社>定価1,600円+税
目次は次の通りです。
序章 初めての東京
第1章 知日派へ
第2章 代議士の誕生
第3章 日米交流
第4章 「失われた一〇年」は分水嶺
第5章 日本政治―どこから、どこへ
タテ社会の崩壊による日本人の「変化」とその変化に
ついていけない日本政治の現状を厳しく、
かつ優しく分析したアメリカ人学者の日本観察記です。