歴史・地理: 2008年11月アーカイブ

権力構造が明らかになる本

日本の歴代権力者(小谷野敦著)
<幻冬舎新書>定価840円+税

目次は次の通りです。


第1部 古代の権力者―権力二重構造の始まり
(聖徳太子/蘇我馬子 ほか)

第2部 中世の権力者―権力三重構造から五重構造へ
(北条時政/北条政子 ほか)

第3部 近世の権力者―合議制の始まり
(徳川家康/徳川秀忠 ほか)

第4部 近代の権力者―地方名士、集権の時代
(岩倉具視/西郷隆盛 ほか)

第5部 現代の権力者―エリート学閥、集権の時代
(ダグラス・マッカーサー/吉田茂 ほか)

じつは日本の歴史で
天皇が最高権力だった例は少ないのです。

No.1の座を形骸化させ
己の野望を実現せしめた
臣下臣籍が実権を握ることが
実際には多かったのです。


聖徳太子に始まり、
藤原良房、
北条時政、
足利尊氏…
小沢一郎、
森喜朗まで、

総勢一二六名の権力者が勢揃いします。

彼らの肩書きと謀略を駆使した
“成り上がり方”はいかなるものだったか。

時代を追うほど複雑になる
我が国の“陰で権勢を揮う
”権力構造が明らかになる本です。

天皇家が滅びず存続した理由もわかる
日本人必携の書です。

私のサイトです。
よろしければご覧下さい。

名称アリー・セリジャーと日本バレーボールの悲劇

サバイバー(吉井妙子著)
<講談社>定価1,800円+税

目次は次の通りです。


第1章 ネバー・ギブ・アップ
第2章 ゲットー
第3章 ホロコースト政策

第4章 アンネ・フランク
第5章 ベルゲン・ベルゼン

第6章 解放後
第7章 バレーボール界の知将

「実は、私はサバイバーなのです」
一瞬、
サバイバーの意味が飲み込めなかった。

「サバイバーといいますと?」
「ナチスドイツのホロコースト政策の生き残りです」

五輪のメダルと名声を手に入れた男が
初めて明かす壮絶な人生。

二つの国で五輪の銀メダルを獲り、
Vリーグの覇者・ダイエー、
パイオニアを率いた知将が打ち明けた、
「ホロコースト」
「アンネ・フランク」
そして「日本のバレーボール」です。


華々しい経歴の陰に隠された
壮絶な半生は読み終わった後に
心に深く響きます。


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官僚政治と吉宗の謎

逆説の日本史(井沢元彦著)
<小学館>定価1,600円+税

目次は次の通りです。


第1章 徳川幕閣の展開と改革1 六代将軍家宣の新政編
―側用人を重用した権力機構
(「談合社会」だからこそボトムアップ型内閣にした家康/綱吉政治の「側用人システム」を活用した“後継者” ほか)

第2章 徳川幕閣の展開と改革2 八代将軍吉宗の支配編
―「改革の英雄」の実像を暴く
(一大名にさえ成り得なかった四男・吉宗の「強運」/最初に取り組んだ「新井白石の否定」と「綱吉への回帰」 ほか)

第3章 徳川幕閣の展開と改革3 将軍吉宗VS尾張宗春編
―経済政策にみる明と暗
(吉宗の失政を批判した尾張徳川家第七代当主・徳川宗春/芝居見物を自由化した宗春の商都・名古屋活性化計画 ほか)

第4章 徳川幕閣の展開と改革4 田沼意次VS松平定信編
―「幕府をつぶした男」と「天皇」の復活
(荻原重秀・尾張宗春・田沼意次を「極悪人」にする「貴穀賎金」政治/学界の定説「田沼は賄賂大好きの悪徳政治家」という偏見 ほか)

名君徳川吉宗は経済に関して「バカ殿」だった?
「享保の改革」は本当に「改革」だったのか。


常識とされていた歴史を覆す内容です!


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皇族制度誕生から消滅前夜まで

皇族誕生(浅見雅男著)
<角川書店>定価1,600円+税

目次は次の通りです。


1 皇族の作られ方
(枢密院会議 伊藤博文の迷走/宮家新立 曲げられ続けた原則/皇室典範増補/降下準則騒ぎ)

2 皇族と軍隊
(明治初期の皇族と軍と戦争/軍学校と皇族たち/海兵での高松宮宣仁親王/皇族たちの昇進と人事/戦場と皇族たち)

3 二人の皇族と事件
(ドイツ女性との婚約/華族になった二人の少年/稔彦王帰国拒否事件/皇族総理大臣)

江戸時代、四つしかなかった「宮家」は、
明治以降、増加の一途をたどりました。

その背後には、明治天皇の皇位継承に対する深い不安があったのです。

当初、「一代限り」の約束だった新皇族たちは、
いかにして「宮家」を立てたのか。

元勲たちの思惑、
既得権を手にした皇族たちとの駆け引きを検証しながら、
皇族制度誕生から消滅前夜まで、
その姿を浮き彫りにする書です。


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戦略・戦術で解き明かす

真実の「日本戦史」(家村和幸著)
<宝島社>定価571円+税

目次は次の通りです。

第1章戦争の常識を暴く
第2章戦略・戦術を暴く2~近代以降~
第3省戦略・戦術を暴く3~大東亜戦争~


私たち日本人は
真実の日本の戦史をしっているのでしょうか?

神風で勝った元寇。

三段撃ちで、長篠の合戦に勝った信長。

戦争下手の乃木等々。

これらは本当でしょうか?

実際は、太平洋戦争の敗北と、
司馬遼太郎の小説と、
その他もろもろの伝説が歪めた戦史なのです。

この歪められた戦史に、
自衛隊の戦術教官が挑みました。
本当の戦いとは何か。

いまそれが明らかになります。

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