歴史・地理: 2009年3月アーカイブ
スイスのかわいい宝物
スイスのかわいい宝物(チエミ・クラヴァデッチャー・ツカモト著)
<ビエ・ブックス>定価1,900円+税
独自の文化と素晴らしい自然、
そして人々を魅了してやまない美しいアルプスがあるスイス。
田舎に昔から伝わる刺繡、
素朴な村の暮らし、
おいしいチーズ…。
魅力的なものであふれる
スイスのかわいい宝物を紹介してくれる本です。
日本の20世紀
軍艦島全景(オープロジェクト著)
<三才ブックス>定価2,300円+税
目次は次の通りです。
住宅棟アーカイブズ
(大正時代/昭和時代(戦前) ほか)
軍艦島名所散策
(船着場/南部プール ほか)
鉱業所アーカイブズ
(竪坑/捲座 ほか)
アンダーグラウンド
(59~61号棟地下/65号棟地下・その他の住宅棟地下 ほか)
かつて日本の発展を根底から支えた黒ダイヤの島「軍艦島」。
そこに残る住宅棟地域の建物を時代順に並べることで、
島が日本の20世紀とどう関わって来たかを振り返る写真集です。
島内のさまざまな施設やスポットも網羅してあり全島マップ付きです。
小説・大隈重信
円を創った男(渡辺房雄著)
<文春文庫>定価619円+税
目次は次の通りです。
第1章 慶応4年1月、長崎に大隈あり
第2章国宝はゆるがぬものなり
第3章借金は恥にあらず
第4章太政官札危うし
第5章会計官御用掛けを拝命せり
第6章円と命名せり
第7章鴈金は根絶すべし
第8章新貨幣いまだならず
第9章新紙幣も発行すべし
第10章新貨幣条令成る
第11章その後の大隈重信
日本初の政党内閣の首班にして、早稲田大学の創設者。
一般に大隈重信の業績といえばこれに集約されますが、
大隈氏がその能力を最大限に発揮したのは、
明治4年の「新貨条例」の布告によって完成された幣制改革だったのです。
新通貨「円」はいかにして生れたのか。
若き日の大隈氏の苦闘を描く傑作歴史小説です。
死に際
戦国武将の死生観(篠田達明著)
<新潮社>定価1,200円+税
目次は次の通りです。
第1章 三英傑 信長・秀吉・家康の死にざまと死生観
第2章 病苦にあえいだ英雄たち
第3章 この世に未練を残した武将たち
第4章 下克上の梟雄たち
第5章 切腹して果てた武将たちの執念
第6章 老衰死した武将たちの高齢期
第7章 夫におとらず厳しい道、戦国女性の覚悟
第8章 戦国武将と女性たちのカルテ
人生五十年の時代、
戦国武将たちには謡曲『敦盛』の一節の如く「この世は夢幻の間」であり、
生きている短い間よりも死後の長い時間を強く意識していました。
武士の臨終は人生の終わりではなく、
そこから始まる長い来世へのとば口です。
死に際はその門出を飾る大切な場だったのだのです。
彼らの信念、死にざまと関わりの深い疾病について、
現代医学と照応しつつ実態を探る書です。