歴史・地理: 2012年7月アーカイブ
神宮・斎宮・天皇がおりなした六百年
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目次は次のとおりです。
都の動き1・国家が定義した「伊勢神宮」
-『伊勢太神宮式』を読む
伊勢の動き1・伊勢地域の神としての「伊勢神宮」
-『儀式帳』を読む
伊勢の動き2・斎王の存在感
ー『延喜斎宮式』を読む
都の動き2・奈良時代の伊勢神宮
伊勢の動き3・斎宮の大改革
都の動き3・神祇氏族、大中臣氏の成立
伊勢の動き4・伊勢国は誰のものか
都の動き4・神宮と新しい時代の神々
『太神宮式』と『儀式帳』
連動する都と伊勢1・揺らぐ国家、変わる神宮
末法の世の斎宮
神宮、中世へ
神宮の歴史を洗い直す
ーまとめとして
“プレ「都の動き」”・改めて古代史料を読み直す
“プレ「伊勢の動き」”伊勢神宮前史
律令国家は何を夢見たか/伊勢神宮とは
伊勢神宮には二つの顔があります。
一つは、伊勢地域に実際に存在する地域神社としての顔。
もうひとつは、中央政権が構想した、
天照大神がいるとされる国家的存在としての顔です。
両者をつなぐ存在が天皇の代わりに
神宮を奉斎する斎王であったのです。
伊勢と天皇はなぜ、いかにして結びついたか?
中央政府にはどんな思惑があったのか?
政治の変動に翻弄され斎宮が衰えゆくなか、
神宮はいかなる変容を遂げ、現在に至るのか?
王権・神官・斎王という三者の関係から、
伊勢神宮とは何かを問いなおす書です。
伊勢神宮の秘密に迫る書です。
<印象に残った一文>
「伊勢神宮には2つの顔がある。ひとつは伊勢地域に存在する地域神社としての顔。もうひとつは、中央政権が構想した、天照大御神がいるとされる国家的存在としての顔だ。」