歴史・地理: 2012年8月アーカイブ
数学者も驚いた、人間の知恵と宇宙観
【送料無料】一週間はなぜ7日になったのか |
目次は次のとおりです。
第1章 ピラミッドに秘められた“黄金比”と“宇宙観”-抜群の観察眼と数学思考から生まれた建築技術
(ピラミッドは数学的に見ても神秘の遺跡/“自然の仕組み”を考える二つの流れ/アラビア数字が世界を変えた/なぜ古今東西。奇数が大切にされるのか)
第2章 中世ヨーロッパで、科学や芸術が遅れた本当の理由ーアラビア世界にあって、キリスト教世界にはなかった数字と発想
(キリスト教と縁起の良い数・悪い数/自然界に共通する聖なる数と形/神と対立する科学)
第3章 ルネッサンスはアラビアのおかげだったー古代ギリシャ、エジプト、アラビアを経て花開いた数学発の文化
(十字軍の遠征がヨーロッパの科学を発展させた秘密/ルネッサンスの担い手が科学者だったもっともな事情)
第4章 一週間はなぜ7日になったのかー人の一生を大きく左右した、天体運動の計算と暦
(一週間は古代から7日だった?/コペルニクス的転回の真相と暦づくり/占星術・錬金術が発展させた科学)
第5章 心の中に生きる数学ー信仰から音楽、絵画まで、いまにつながる数学的成果
(生活に根づく月名や時間の由来をたどると…/数学者たちが愛した芸術)
いろいろな古代文明で、
一週間を7日とする暦を使っています。
ということは、
神様は7日でこの世界をつくった、
という神話ができる理由があります。
人びとの生活のほうが先で、
神話ができたのは後なのです。
暦に合うように神様は7日目に休んでいただかないと困るのです。
神話より先に、
人びとは7を大切にしていた、ということです。
その謎解きを試みる本です。
あたり前のこととして捉えている裏側にはいろいろな事実が隠されていて、興味深い本です。
<印象に残った一文>
「1ヶ月を月の形で4つに区分すると、29.5を4で割ればいいので、約7日となる」
日本史の大きな流れ
【送料無料】物語による日本の歴史 [ 石母田正 ] |
目次は次のとおりです。
国のはじまり
ヤマタノオロチ
国々のむかし話
倭建命
青丹よし
むかしがたりの歌
国々の歌
防人の歌
奈良の都のころの話
春のにしき〔ほか〕
子どもから大人まで楽しめるやさしい語りで、
古典作品に書き残された豊かな世界を味わいながら、
日本の歴史を読み直す本です。
イザナギ・イザナミが日本という国を産み、
暴れん坊、
倭建命が国土をまとめていく顛末を綴る『古事記』『日本書紀』。
平安貴族の心の機微を伝える壮大な『源氏物語』と、
雅なエッセイ『枕草子』。
一般庶民の飾らない喜びや望みを伝える『今昔物語集』。
貴族と武士の栄華と没落の歴史ロマンを生き生きと描く大長編『平家物語』。
巻末では石母田正が日本史の大きな流れを整理しつつ、
歴史記述の背後に迫る本です。
歴史家として花開く以前、
若き日の網野善彦が編集した名著です。
日本の文化や国民性のルーツを知るにはいい本です。
権力闘争の日本史
【送料無料】ザ・対決 |
目次は次のとおりです。
第1章 「古代」の対決
(崇仏論争/壬申の乱/長屋王の変/橘奈良麻呂の乱/恵美押勝のらん/宇佐八幡宮神託事件/薬子の変/承知の変/応天門の変/阿衡の紛議/昌泰の変/安和の変)
第2章 「中世」の対決
(保元の乱/鹿ヶ谷の謀議/比企氏の乱/承久の乱/宝治合戦/霜月騒動/正中の変/元弘の乱/中先代の乱/南北朝の内乱/応永の乱/嘉吉の乱/応仁の乱)
第3章 「近世」の対決
(関ケ原の戦い/大久保長安事件/大坂の陣/宝暦事件)
第4章 「幕末・近代」の対決
(八月十八日の政変/禁門の変/戊辰戦争/明治六年の政変/明治十四年の政変/大正政変)
第5章 「自民党」の対決
(角福戦争/四十日抗争/一龍戦争/自民党内派閥の変遷)
古代政争から自民党派閥争いまで、
日本を動かした38の激闘&暗闘譜を描いた書です。
歴史は繰り返すということを実感する書です。
<印象に残った一文>
「石田三成は、いたいや関ヶ原の戦いに引っ張りこまれたわけではない。勝ち目がない戦いではなく、十分、勝算はあったのである。」