歴史・地理: 2016年2月アーカイブ
家中粛清と権威志向
戦国大名の正体 [ 鍛代敏雄 ] |
目次は次のとおりです。
序章 ヨーロッパ人の観た戦国日本
第1章 粛清と王殺し
第2章 大名の条件
第3章 天下と外聞
第4章 亡国の遺産
終章 十六世紀の考え方
応仁・文明の大乱を経て、群雄割拠の時代が幕を開ける。
戦国大名たちは、家中粛清を断行して権力基盤を固め、
分国法の制定や城下町の整備により自らの領国を発展させた。
やがて北条・毛利・島津らのように、版図を拡大し、
地域に覇を唱える大大名も現れる。
生き残りをかけて戦い続けた彼らは、ただ力のみを信奉し、
伝統的権威を否定する専制君主だったのか?
大名たちの行動規範を探究し、戦国時代への新たな視座を提示する書です。
面白い切り口の本です。
<印象に残った一文>
「戦国大名は思いの外名望や格式にこだわった。」
自伝
戦後七〇年 七色の日本 [ 堺屋太一 ] |
目次は次のとおりです。
序章 人生のハイライト
第1章 「玉音放送」を聞く少年ー騒がしい玄い冬
第2章 万国博プロデューサーー淡い色彩の候
第3章 『油断!』誕生秘話ー燃える日本の青春
第4章 列島改造論と沖縄本土復帰ー湿った紫雨の季節
第5章 作家、エコノミスト、歴史家…「多芸」への道ー波頭立つ、朱い夏へ
第6章 実践!知価革命ー日本の熟れた日々
第7章 経企庁長官と「変化の胎動」-白い秋に向かって
終章 「日本再生」に向けて
大阪万博の総合プロデュース、「団塊の世代」の命名、『油断!』など
未来予測小説の執筆、経済企画庁長官、内閣官房参与等
官僚から売れっ子作家になった著者が、
常に時代の中心にいた人生を激白します。
戦後日本のウラオモテが明らかになる書です。
日本という国の変遷がよくわかります。
<印象に残った一文>
「改革は創業よりも難しや」