歴史・地理: 2016年6月アーカイブ
歴史の教訓
石原莞爾の世界戦略構想 [ 川田稔 ] |
目次は次のとおりです。
プロローグ 柳条湖事件ー石原莞爾登場
第1章 満州事変と石原莞爾(1)-南満州占領と陸軍中央
第2章 満州事変と石原莞爾(2)-北満州進出と陸軍中央
第3章 昭和初期の戦略構想(1)-世界最終戦争論と満蒙領有
第4章 昭和初期の戦略構想(2)-日米持久戦争の想定
第5章 参謀本部時代の戦略構想(1)-対ソ連戦備の問題
第6章 参謀本部時代の戦略構想(2)-対中国政策の転換
第7章 日中戦争と石原莞爾(1)-華北での日中衝突
第8章 日中戦争と石原莞爾(2)-全面戦争と石原の失脚
エピローグ 太平洋戦争ー失脚後の石原莞爾
満州事変の首謀者であり、希代の戦略家として知られる石原莞爾。
太平洋戦争に至る戦前の歴史は、石原を抜きには考えられない。
戦後七〇年を経て、石原への関心は衰えることなく、伝記をはじめとする出版物は途切れることがない。
ところが、石原の戦略構想を分析・検討したものは、ほとんど見当たらない。
石原の戦略構想を時代状況や陸軍の動向と関連づけて詳しく検討、その行動を紹介するもの書です。
戦略なき国家・日本(それは今も変わらない!)にあって、石原は何を考え、何をしようとしたのか?
そこには、歴史の教訓が隠されているのです。
色々な気づきを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「戦争を文明発達の重要な動因とも位置づけていた。」
井伊直弼と尊王攘夷の謎
逆説の日本史(19(幕末年代史編 2)) [ 井沢元彦 ] |
目次は次のとおりです。
第1章 幕末激動の十五年 一八五八年編ー戊午の密勅と安政の大獄
(水戸黄門の隠居所・西山荘から生まれた「倒幕正当化の思想」/“血”を見ずに事を収めようとした老中・堀田正睦の「判断ミス」 ほか)
第2章 幕末激動の十五年 一八五九年編ー正論の開国VS実行不可能な攘夷
(“行動の人”吉田松陰が門下生に発した「草莽崛起」という思想/「倒幕」が論理的に正当化されることになった「一君万民論」 ほか)
第3章 幕末激動の十五年 一八六〇・六一年編ー桜田門外の変大老暗殺が歴史を変えた!
(井伊直弼をして大弾圧に走らせた「水戸の大陰謀」という事実誤認/島津久光に藩内過激派を押さえ込ませた大久保一蔵の「絵図」 ほか)
第4章 特別編
(言霊信仰と安全神話の崩壊 巨大災害と日本人/今こそ、織田信長の「突破力」に学べ!「四分の一国主」から天下人に登りつめた男の軌跡)
幕府を崩壊させた“一発の銃弾”。
密勅、大獄、桜田門…激情の幕末史全真相です。
歴史の裏側は本当に面白いです。
<印象に残った一文>
「原因がわからず結果だけ書いても、それは本当に歴史がわかったということにはなりません。」
再発見!高校日本史教科書
もういちど読む山川日本戦後史 [ 老川慶喜 ] |
目次は次のとおりです。
第1章 占領下の日本(占領と改革/非軍事化と民主化 ほか)
第2章 冷戦と講和(占領政策の転換/インフレの抑制と経済安定9原則 ほか)
第3章 高度成長の時代(55年体制の成立/高度経済成長と保守政権の安定 ほか)
第4章 経済大国への道(ニクソン・ショックの波紋/高度経済成長の終焉 ほか)
第5章 現代の世界と日本(冷戦の終結と東欧革命/混迷する政治 ほか)
「占領下の日本」
「55年体制」
「高度経済成長」
「日本列島改造論」
「バブル経済」…
戦後70年、日本の歩みをふり返りより良い未来を考える書です。
日本の歴史がよくわかります。
<印象に残った一文>
「戦争放棄と軍備の不保持を宣言した日本国憲法の制定からわずか三年余りで、日本に武装放棄を命じたアメリカが再軍備を命令してきたのである。」