歴史・地理: 2017年8月アーカイブ

「鎖国」の本質を明らかにする

目次は次のとおりです。

第1 一六・一七世紀の東アジア
第2 家光の政治と対外関係
第3 島原の乱とその影響

第4 幕府・藩・朝廷
第5 都市と農村
第6 外からの脅威と幕政

かつて、日本が徳川家光政権時に「鎖国」にいたった道筋は、現在の状況によく似ている。
世界的にも「内向き」傾向の今、その歴史の流れをつかむ。刻々と変わる海外情勢、幕府内部の勢力関係の変化、
それゆえに起こる外交方針の急展開、
そして将軍・家光の個性にいたるまで、総合的に追究することで、「鎖国」の本質を明らかにする書です。
面白い切り口の本です。

<印象に残った一文>
「キリスト教と旧教国への政治的対応の中で成立した。」

私のサイトです。
よろしければご覧下さい。

世界の繁栄を取り戻すために

目次は次のとおりです。

序 西洋という理念
第1章 戦いを開始しろ
第2章 不平等と公平性

第3章 民主主義と自縄自縛
第4章 アメリカを正道に戻す
第5章 イギリス、彼らのイギリス

第6章 欧州の麻痺
第7章 日本という謎
第8章 スウェーデンとスイスのフーディーニ

第9章 シルバーヘアとスマート・ドローン
第10章 野蛮な来訪者
第11章 西洋の運命

グローバル化の進展がもたらした不平等の拡大を背景に、
世界中で移民排斥や孤立主義を訴える政党の支持率が上昇し、世界は急速に閉鎖的な空間になりつつある。
蔓延するポピュリズムは、第二次世界大戦以降の西側先進国の「繁栄」を実現してきた「西洋」の理念ー開放性と平等ーを捨て去り、
各国の協調関係を分断し、一国内でも断絶を引き起こすかもしれない。
私たちはいま、「西洋の繁栄」の終わりの始まりにいる。それを避けるために、一人ひとりと国家は何をすべきか?
知日派として名高い国際ジャーナリストが、米国、英国、欧州、日本、スイス、スウェーデンを事例に
「自由」と「豊かさ」を守るためにいま取るべき行動を提言する書です。
ちょっと硬い内容ですが、歴史の動きを感じられます。

<印象に残った一文>
「肝心なのは歴史を味方につけることではない。肝心なのは歴史がみんなを困難へと導く時に順応して新しいステップを覚える能力を備えていることだ。」

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戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ 

目次は次のとおりです。

序章 なぜいま戦略なのか
第1章 戦略論の系譜
第2章 毛沢東の反「包囲討伐」戦ー矛盾のマネジメント

第3章 バトル・オブ・ブリテンー守りの戦いを勝ち抜いたリーダーシップ
第4章 スターリングラードの戦いー敵の長所をいかに殺すか
第5章 朝鮮戦争ー軍事合理性の追求と限界

第6章 第四次中東戦争ーサダトの限定戦争戦略
第7章 ベトナム戦争ー逆転をなしえなかった超大国

第8章 逆転を可能にした戦略
終章 戦略の本質とは何かー10の命題

日本の組織が苦手とする、相手の強みを弱みに変える逆転の戦略。
これを実現するには強力なリーダーシップが必要だ。
著名な現代の戦史を戦略論、組織論のアプローチで分析し、何が勝利の条件かを明らかにする意欲作です。
色々はヒントが詰まった本です。

<印象に残った一文>
「セールスというのは、エゴ✕エンパシーで成り立つ。」

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知的興奮に満ちた刺激的な論考!

目次は次のとおりです。

序章 歴史のメガネをかける
第1章 二五年単位説ー一八四五年から二〇二〇年まで
第2章 世代間隔と人口転換ー二五年単位説の人口学的理解

第3章 長期波動と資本主義ー経済循環から眺める世界史
第4章 五〇〇年単位説ー近代の「入口」と「出口」

第5章 二五年後の未来 長い一世紀後の未来ー未来の尺度
終章 世代史と世界史をつなぐ

復興と成長の時代、豊かさと安定の時代、衰退と不安の時代、次は何の時代?
二五年単位を核として、一五〇年、五〇〇年といった長期の尺度も用いながら、歴史を構造的に捉えていく書です。
この三つの尺度を駆使すれば、今後、世界が辿る道筋が見えてくる。
世代史と世界史を架橋する壮大な試み!
面白い切り口の本です。

<印象に残った一文>
「日本の場合、歴史のスピードは1970年代以降、現在に近づけば近づくほど遅くなっています。」

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