歴史・地理: 2019年4月アーカイブ
戦略思考の本質を伝授
目次は次の通りです。
第1章 ダーダネルス海峡の橋ーグランド・ストラテジーとは
第2章 アテネの長城ーペリクレスとトゥキュディデス
第3章 師と原則ー孫子とオクタウィアヌス
第4章 魂と国家ーアウグスティヌスとマキアヴェリ
第5章 回転軸としての君主ーエリザベス一世とフェリペ二世
第6章 新世界ーアメリカ建国の父たち
第7章 最も偉大な戦略家たちートルストイとクラウゼヴィッツ
第8章 最も偉大な大統領ーリンカーン
第9章 最後の最善の希望ーウィルソンとルーズベルト
第10章 アイザイアーふたたびグランド・ストラテジーについて
米ソ冷戦史の権威として名高いイェール大学教授が、同学と米海軍大学校で20年以上教えてきた「大戦略(グランド・ストラテジー)」講義を書籍化。
孫子からリンカーンまで古今東西のビジョナリーたちの事績を通じて戦略思考の本質を伝授する、全リーダー必読の書です。
<印象に残った一文>
「兵法の言う賢い将軍すなわちリーダーは、複雑さの中に単純さを探す。」
「北条の夢」と秀吉の天下統一
目次は次の通りです。
第1章 織田信長と北条氏政・氏直ー天正十年まで
第2章 合戦の序曲ー天正十年後半~十一年
第3章 沼尻の合戦ー天正十二年
第4章 小牧・長久手の戦いとの連動
第5章 合戦の中に生きる人びと
第6章 沼尻の合戦後の東国
第7章 秀吉による東国の戦後処理
第8章 「豊臣の天下」と「北条の夢」-天正十七年
天正十二(一五八四)年、北関東の領主連合軍と北条氏が下野国南部沼尻で激突。北条氏の関東覇権が成就するかに見えたが、時代は戦乱でなく天下統一に遷っていた。
合戦の詳細と、秀吉・家康の行動から時代を読み解く書です。
目から鱗の情報が満載です。
<印象に残った一文>
「武力で事の勝敗が決するのではなく、中央の政治情勢が合戦の勝敗を判断するのである。」
新・人類進化史
目次は次の通りです。
序章 モラルの代数学
第1章 マッピング
第2章 予測
第3章 決定
第4章 グローバルな選択
第5章 個人的な選択
終章 うまくできるようになったほうがいい
ダーウィンは、なぜ非科学的な医療を信じたか?
独立戦争でワシントンが犯した最大の過ちとは?
オバマが調べ忘れたビン・ラディンの情報とは?
「財産」より「愛」を選ぶ理由とは?
はたして、人生はシミュレーションできるのか!?
熟考を重ねた英断から、世紀の大失敗まで、迷い、悩んだ末に導かれたたった一つの選択によって紡がれた壮大な物語です。
目から鱗の情報が満載です。
偉人の叡智に学ぶ
目次は次の通りです。
逆境は飛躍の糧ー不遇時代をどう過ごすか。それが未来の飛躍を決める。
天は自ら助く者を助くーどんな絶望にあっても諦めない。その者にのみ幸運の女神は微笑む。
百戦百勝は善の善なる者に非ずー勝てば勝つほど敗北へと近づいてゆく。強い者ほど弱く、弱い者ほど強い。
戦術と戦略を見極めよー目先の勝利に囚われて大略を見失ってはならない。
最大の危機こそ好機ーピンチとチャンスは同じ形をしているもの。それをピンチと見るか、チャンスと見るか。
方針貫徹か、転換かー状況が変われば方針も変わる。ひとつの方針に執着してはならない。
常勝の秘訣は戦力集中ー水滴とて一点に集中させれば石をも穿つ。持てる力を一点に集中するのが戦いの基本となる。
小出し遅出しは兵法の愚ー押すときは一気に、退くときも一気に。しかもタイミングを逃してはならない。
小さな躓きは神の助言ー行動を起こそうと思った矢先の小さな躓き。それは「大きな失敗の兆候」である。
囲む師は必ず闕くー窮鼠は猫を噛むもの。あえて敵に逃げ道を与えることが楽に勝つコツ。
押さば引け、引かば押せー敵が強大であるとき、正面から戦うのは愚。勝機が来るまで堪え忍ぶことが肝要。
能ある鷹は爪隠せー優れた才能は「諸刃の剣」である。それはときに我が身を助け、ときに我が身を亡ぼす。
才ある者に任せよー人の上に立つ者は優秀である必要はない。優秀な者を使いこなせればよい。
死中に活ありー追い詰められたときに弱気は禁物。これを払拭するためにあえて敵陣に突っ込む。
学びて思わざれば則ち罔しー知識を得たことで満足する者は多い。しかし、実践の裏打ちなき知識など無意味である。
決して「戦略」を見失わず、ドイツ統一を達成したビスマルク。
片や連戦連勝なれど戦略を見失い失敗した上杉謙信
偉人の叡智に学ぶ書です。
いろいろな気付きを与えてくれます
<印象に残った一文>
「創造者たらんとする者は、まず破壊者でなければならない。」