歴史・地理: 2019年6月アーカイブ
陸軍エリート将校反省会議
目次は次の通りです。
第1章 三国同盟ー積極的ではなかった陸軍
第2章 北部仏印進駐ー海軍とのかけひき
第3章 南部仏印進駐ーアメリカの反応を見誤る
第4章 独ソ開戦ー「北進」か「南進」か
第5章 御前会議ーまだ開戦に慎重だった陸軍
第6章 東条内閣の成立ー開戦への決意
第7章 対米開戦ーいかにして戦争を終わらせようとしたのか
陸軍参謀たちによる幻の座談会があった。
雑誌『偕行』に掲載された「大東亜戦争の開戦の経緯」が初の書籍化。なぜ無謀といわれるアメリカとの戦争に突入したのか、陸軍中枢にいたエリートが真実を語り尽くす。
昭和史の第一人者、半藤一利氏による書き下ろし解説付き。
目から鱗の情報が満載です。
<印象に残った一文>
「南部仏印進出という戦争の導火線に火をつけた愚かな戦略が、海軍主導の確信的な軍事行動によるものであった」
平成経済史が一気にわかる
目次は次の通りです。
第1章 日本人は、バブル崩壊に気づかなかった
第2章 世界経済に大変化が起きていた
第3章 90年代末の金融大崩壊
第4章 2000年代の偽りの回復で改革が遠のく
第5章 アメリカ住宅バブルとリーマン・ショック
第6章 崩壊した日本の輸出立国モデル
第7章 民主党内閣と東日本大震災
第8章 アベノミクスと異次元金融緩和は何をもたらしたか?
第9章 日本が将来に向かってなすべきこと
平成経済史が一気にわかる。
「平成」という時代の失敗の検証なしに、日本は前進できない!
日本人が遅れを取り続ける原因を徹底解明。
平成の30年間を一言で言えば、世界経済の大きな変化に日本経済が取り残された時代でした。
平成時代を通じて、日本経済の国際的な地位は継続的に低下したのです。
ここで重要なのは、「努力したけれども取り残された」のではなく、「大きな変化が生じていることに気がつかなかったために取り残された」ということです
。改革が必要だということが意識されず、条件の変化に対応しなかったのです。
平成の時代が終わることから、平成回顧ブームが起き、多くのメディアが「平成を振り返る」という特集を組んでいます。
振り返るのであれば、過去を懐かしむだけでなく、なぜこの時代が日本にとっての失敗の時代になってしまったのか、その原因を明らかにすることが重要です。
そうすることによって、平成回顧ブームを意味あるものにすることができるはずです。
このような観点から、平成時代の経済を分析し、重要な選択の局面において、本当はどうすべきだったかを考えます。
それらを、いまの日本経済が抱える問題との関連で取り上げ、将来に向かって日本が何をなすべきかを検証します。
主として日本の経済について述べますが、それだけでなく、世界経済についても言及します。
とくに中国の変貌と成長が重要な関心事です。
今後の潮流を読むうえで参考になる書です。
<印象に残った一文>
「日本の産業構造や経済体制が時代の新しい条件に適合しなかったことが、日本経済の不調の基本的な原因だったのです。」
宗族と一族イズム
目次は次の通りです。
第1章 一族のためであれば腐敗は善になる
(中国の腐敗はスケールが違う/共産党高官の妻は「収賄代理人」 ほか)
第2章 宗族という巨大組織の実態
(宗族という組織/人口1万人を超える黄氏一族 ほか)
第3章 「械闘」に見る一族イズムの恐ろしい本性
(械闘という宗族間の殺し合い/黄氏一族VS.楊氏一族の械闘 ほか)
第4章 「共産党VS.宗族」の勝者
(近代国家に温存された宗族制度/宗族を目の敵にした共産革命 ほか)
第5章 中国史を動かす一族イズム
(「麻薬生産集団」と化した宗族の悪勢力/再び始まった共産党の宗族掃討作戦 ほか)
戦争も腐敗も善となる恐ろしい論理を明らかにする。
中国史を支配する組織の正体。
一般報道では知ることのできない内容です。
<印象に残った一文>
「自分たちの家族や一族のために社会の公益を損なってもよいというよりも自分たちの家族や一族のために社会の公益を損なうのはむしろ「善いこと」だとされる」