歴史・地理: 2019年9月アーカイブ
戦国時代というものの全体像をあますところなく描き出した決定版
目次は次の通りです。
戦国時代の開幕
惣・一揆と下剋上の社会状況
「世界史」の成立と新技術
関東・東北の争覇戦
中国・四国の戦い
軍事力の構成
領国経済体制
都市と商人
九州の情勢とキリシタン大名
畿内政権と京・堺
大名国家と日本国
織田信長の進出
一向一揆と本願寺
「天下布武」
戦国大名はいかに統治し戦ったか。
人々はいかにして生き抜いたか。
新技術によって木綿や鉄砲が普及し、日本はどう変わったか。
後北条氏の勃興から豊臣政権の成立まで、戦乱の実像と時代の動因を、明晰かつ生き生きと詳述する、画期的論考。
戦後日本史学の巨人が、戦国時代というものの全体像をあますところなく描き出した決定版。
面白い切り口の本です。
<印象に残った一文>
「ヨーロッパ勢力の進出を伴う16世紀の東アジア情勢が「天下人」と「大名国家」の王たちの危機意識をともに高め、「天下」統一の歩みを促したという面もあったであろう。」
現代中国を理解する最高の入門書
目次は次の通りです。
第1章 黄河文明から「中華」の誕生まで
第2章 寒冷化の衝撃ー民族大移動と混迷の300年
第3章 隋・唐の興亡ー「1つの中国」のモデル
第4章 唐から宋へー対外協調と経済成長の時代
第5章 モンゴル帝国の興亡ー世界史の分岐点
第6章 現代中国の原点としての明朝
第7章 清朝時代の地域分裂と官民乖離
第8章 革命の20世紀ー国民国家との闘い
驚くほど仕事に効く知識が満載!
現代中国を理解する最高の入門書。
今後の潮流を読むうえで参考になる書です。
<印象に残った一文>
「習近平国家主席をはじめとする共産党が最も恐れているのは、下層の人々が政権から乖離するとともに、富裕層が諸外国と強く結びついて国家を顧みなくなることでしょう。」
明治維新編 西南戦争と大久保暗殺の謎
目次は次の通りです。
第1章 明治維新編ー近代国家へと踏み出す「廃藩置県」の断行
第2章 明治政府のグランドデザイン編ー日本の骨格作りと留守政府の奮闘
第3章 明治六年の政変編ー「征韓論」とは何だったのか?
第4章 サムライたちの反抗編ー陰謀に散った不運の男・江藤新平
第5章 サムライたちの反抗編2-"最強"の西郷軍はなぜ敗れたのか?
第6章 補遺編
「維新の英雄」はなぜ自滅の道を選んだのか
『週刊ポスト』誌上で四半世紀以上にわたって連載中の、作家・井沢元彦氏による歴史ノンフィクション『逆説の日本史』。文庫22巻より、いよいよ明治時代に突入します。
第一章「明治維新編」と第二章「明治政府のグランドデザイン編」では、維新を成し遂げた明治新政府面々の奮闘ぶりを紹介。
続く第三章「明治六年の政変編」では、維新の立役者である大久保・木戸と西郷・板垣の深刻な対立に発展した明治六年の政変と、その原因となった「征韓論」についてわかりやすく解説しています。
第四章「サムライたちの反抗編」は、悲運の男・江藤新平と佐賀の乱についての考察。
そして第五章「サムライたちの反抗編2」では、西南戦争における"最強"西郷軍敗退の謎に迫ります。
なお今回巻末に「補遺編」として、『逆説の日本史』第一巻の刊行以降に判明した歴史的発見を踏まえ、これまでの『逆説』の訂正や付記も収録しています。
目から鱗の情報が満載です。
<印象に残った一文>
「女子の力を重んじる。それが日本の本来の伝統。」
大学の「アメリカ経済論」や「アメリカ経済史」の講義の教科書として最適
目次は次の通りです。
INTRODUCTION アメリカ経済・経済史を考える視角
1 アメリカ革命から南北戦争へー1775-1865年
2 南北戦争から第1次大戦へー1866-1917年
3 第1次大戦から第2次大戦へー1917-1945年
4 アメリカ国家の意思決定メカニズム
5 第2次大戦後からニクソン・ショックへー1946-1971年
6 ニクソン・ショックからリーマン・ショックへー1971-2009年
7 トランプ政権の誕生ー2009-2019年
アメリカ経済を歴史的体系に7つに区分して、100のトピックスのQ&A形式で解説。
大学の「アメリカ経済論」や「アメリカ経済史」の講義の教科書として最適です。
目から鱗の情報が満載です。
<印象に残った一文>
「産業構造と政治史や社会史の発展とは必ずしもいつも並行的に進むものではない」
変見自在セレクション
目次は次の通りです。
第1章 日韓関係を正しい歴史で知る
(南北が統一できない本当の理由/朝日の記事では正しい日韓関係は学べない ほか)
第2章 マネとパクリの偽物国家
(通名と本名を使い分けるな/「剛腕政治家」の中身を解剖すると ほか)
第3章 恥を知らぬも程がある
(韓国大統領は親子二代で日本にタカる/韓国旅行の前に必ずやっておくこと ほか)
第4章 朝日と韓国はこんなに似ている
(朝鮮人軍属にもこんな立派な人物が/沖縄はなぜ韓国に似るのか ほか)
これ以上関わってもロクなことなし。
不快の元凶よ、さようなら。
レーザー照射での「逆ギレ」、慰安婦問題の「捏造」、徴用工裁判での「タカり」に、挙句は天皇陛下への謝罪要求という「傲慢」ぶり......
政治も司法も平気でウソをつき、好意を悪意で返す「僻み返し」の国民性。
こんな「人格破綻」国家とは、もはや国交を絶つしかない。
大人気シリーズ選りすぐりの30本が「迷惑千万な隣国」の本性を明かす書です。
目から鱗の情報が満載です。
<印象に残った一文>
「セオドア・ルーズベルトは朝鮮の民族性を見抜いたのか国交を断って、「日本が背負うべき重荷」と言って、押し付けてきた。」
「脱税」というキーワードを通じて歴史的な事件の背景を読み解く
古代エジプトの時代からローマ帝国の崩壊、西洋各国の興亡、宗教改革、産業革命、アメリカ南北戦争......
大きな歴史の転換期の背景には、大規模な脱税問題がありました。
税制の歴史と問題点を長年調べてきた元税務調査官の著者が、「脱税」というキーワードを通じて歴史的な事件の背景を読み解きます。
面白い切り口の本です。
<印象に残った一文>
「富裕層からきちんと税金をとれなくなった時に、国は滅びるのです。」