ノンフィクション: 2018年4月アーカイブ
完全試合投手となった特攻帰還兵
目次は次の通りです。
序章 零戦で還って来た男
第1章 野球との出会いと決別
第2章 桜花特攻隊
第3章 愚連隊
第4章 自由を許す
第5章 完全試合
第6章 幻の完全試合
第7章 近鉄消滅の危機
終章 文雄の還る家
激動の人生を生き抜いた、知られざる名投手!
「桜花」特攻隊から奇跡の生還を遂げた武智(旧姓・田中)文雄は、
実業団・大日本土木を経て、新生・近鉄パールス契約第1号選手となる。
昭和三十年には、プロ野球史上二人目、パ・リーグ第1号の完全試合を達成。
シーズン途中の理不尽なルール変更によるチーム消滅の危機には、大車輪の活躍で10ゲーム差を大逆転…。
野球とは、「生きてホーム(家)に還る」スポーツ。
「生きて還ってきた男」の痛快な野球人生を描く戦後史発掘ノンフィクションです。
色々な気づきを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「命を奪われてもおかしくない状況に幾度も直面しながら、文雄は生かされ続けた。」
宅間の実像に迫る戦慄の記録
目次は次のとおりです。
第1章 事件
第2章 公判
第3章 奇行
第4章 結婚
第5章 発端
第6章 長谷川臨床心理士取材インタビュー
第7章 心奥
第8章 戸谷弁護士取材インタビュー
第9章 不条理
2001年6月8日、未曽有の事件は起こった。
大阪府池田市の小学校に刃物を持って侵入した宅間守は逃げまどう小学1年生と2年生の児童8名を殺害、
15名に重軽傷を負わせた。
初公判の日、入廷してきた宅間は三度口笛を吹いたという。
なぜ彼は事件を起こしたのか?
綿密な取材とインタビューで宅間の実像に迫る戦慄の記録です。
事件の真相が少しみえてくる書です。
<印象に残った一文>
「自らの将来を自らで規定しきれぬ人間の人生には所詮人間当人の意思は及びきれぬ。」