ノンフィクション: 2019年5月アーカイブ
伊庭貞剛伝
目次は次の通りです。
第1章 出会い/第2章 尊王攘夷/第3章 明治維新/第4章 司法官の道/第5章 住友入社/第6章 本店支配人/第7章 煙害問題発生/第8章 銅山へ/第9章 お山暮らし/第10章 宰平辞任/第11章 四阪島移転。そして引退
この男なくして、「住友」は語れない。
絶対的権力者の専横、目先の利益を追う者たち......
すべてを破壊せねば、再生はできない。
危機に瀕した住友を救った"住友中興の祖"伊庭貞剛の、知られざる生涯に迫る感動のノンフィクション・ノベルです。
住友家二代目総理事として住友銀行創設などの英断を下し、"住友中興の祖"とよばれた伊庭貞剛。
彼の人生は、波乱に満ちたものであったーー。
幕末、志士として活躍したのち、新政府に出仕して司法界に。その後、叔父であり、住友家初代総理事の広瀬宰平に招聘され、住友に入社する。しかし当時の住友は、別子銅山の煙害問題を抱え、さらには宰平の独断専行が目にあまるほどであった。
住友財閥の中にありながらも、住友を破壊せんばかりの覚悟を持って改革に臨んだ企業人を描き切った、傑作長編小説にはどんどん引き込まれていきました。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「経営者の最大の仕事は、後継者を育てること」