社会・政治: 2007年10月アーカイブ
日本の未来像
21世紀の国富論(原丈二著)
<平凡社>定価1,400円+税
目次は次の通りです。
はじめに
・表舞台を去る「パソコン時代」の主役たち
・ネットバブルはなぜ崩壊したのか?
・アメリカに理想のガバナンスはない
・市場万能主義は破綻しかけている
・コンピュータを中心としたIT産業の終わり……ほか
第1章 新しい資本主義のルールをつくる
・ベンチャーキャピタルは死んだ
・リストラとIRに奔走する経営者
・ROEを株価に結びつけるのはたんなる流行
・「企業は株主のもの」は間違い
・公開企業のストックオプションは廃止すべき
・「モノ言う株主」の言い分は矛盾している
・ヘッジファンドを規制せよ
・三角合併の何が問題か?……ほか
第2章 新しい技術がつくる新しい産業
・IT産業は、「脱工業化」でもサービス産業でもない
・サービス業を成り立たせているのは技術
・機械が人間に合わせる時代の到来
・パソコンはおかしな工業製品
・P to Pがインターネット本来のあり方
・PUCの時代へ
・PUCをリードする可能性がある日本……ほか
第3章 会社の新しいガバナンスとは?
・ビジョンが資本と出会ったとき、新しい会社が生まれる
・シリコンバレーの成長を支えた精神
・これからは新しい中小企業の時代
・最大公約数的なマーケティングで新しいものは生まれない
・ベンチャー企業の財務諸表は倒産前の会社に似ている
・ベンチャーキャピタルに代わる新しい投資の仕組み……ほか
第4章 社会を支える新しい価値観
・ベンチャーキャピタルとの出会い
・誰もやったことのないビジネスにお金を出す
・アメリカンドリームに代わる新しい価値観
・新しい資本主義と新しい民主主義の時代へ
・新しい技術は「先進国」から、という構図は崩れる
・バングラデシュではじまった新しい事業
・援助ではなく、事業として位置づけることで持続性を高める
・社会に貢献することが事業の目的……ほか
第5章 これからの日本への提言
・日本はチャンスを生かせるか?
・PUCの時代に有利な条件をもつ日本
・イニシアティブをとるための体制を
・健全な株式市場がベンチャービジネスには不可欠
・厳しいディスクロージャー制度を
・中長期の経営を前提とした新しい市場をつくる
・優れた人材を日本に集めるには?
・「先進国」のなかでもっとも税率の低い国を実現する
・世界から必要とされる二十一世紀の日本へ……ほか
おわりに
・二十一世紀へのビジョンーー技術を使って世界を変える
シリコンバレーで数々の企業を成功させてきた実業家が
初の著作で語る日本の未来像です。
繰り返される企業買収や日常化したリストラ。
すでにマネーゲーム化しているアメリカ経済を、
このまま後追いをしていては、日本も必ず行き詰まります。
財務的なテクニックによる見せかけの景気回復に踊らされることなく、
真に豊かな社会を作るためには、ほんとうは何が必要なのかを、
いま考えなければ日本の未来はありません。
本書に書かれている提案は、「机上の空論」でも
「実現不可能なただの夢」でもありません。
すべて実行可能なプランです。
これらの提案が実現すれば、日本は、
先進国からも発展途上国からも、
必要欠くべからざる名誉ある国になります。
私たちに必要なのは、
まず一歩を踏み出すことだと著者は主張します。
時流を読む上で参考になる本だと思います。
不思議な味のニュー・ミステリー5篇
われらが隣人の犯罪(宮部みゆき著)
<文芸春秋>定価1,165円+税
目次は次の通りです。
・我らが隣人の犯罪
・この子誰の子
・サボテンの花
・祝・殺人
・気分は自殺志願(スーサイド)
鳴き声がうるさい隣家の犬を何とかしようと、
一計を案じた僕たちだったが、ことは意外な方向に発展して行きます。
不思議な味のニュー・ミステリー5篇をお楽しみ下さい。
読んだ後に、不思議な感覚に襲われる本です。
「見極める目」が求められる時代
不動産は値下がりする!(江副浩正著)
<中公新書ラクレ>定価740円+税
目次は次の通りです。
第1章 変貌する大都市
第2章 埋め立てや規制緩和で土地は「生産」されている
第3章 都心一極集中まだ床が増産され続ける
第4章 都心周辺や郊外部でも土地の生産が続く
第5章 インフラ整備に伴う供給の増加
第6章 金利の上昇は地価の下落に直結する
第7章 近く金利は上昇し、不動産価格は下落する
第8章 不動産バブル問題
「失われた10年」は再び繰り返されるのか。
その将来像のなかで、私たちがいま、知っておくべきことを
1冊にまとめた、現代人必読の書です。
不動産に関する知識も、網羅的に紹介されています。
江副氏の時流を読む目に感心させられる本です。
経済大変動への準備をすぐに始めよ
これからの5年日本人が気付くべきこと(小山政彦著)
<PHP研究所>定価1,400円+税
目次は次の通りです。
第1章 文明サイクルから、近未来を予測する
第2章 日本は本当に豊かになったのか?
第3章 アメリカナイズ一辺倒からの脱却
第4章 美しき日本に、回帰せよ
第5章 団塊世代よ、いかに生きるか?
第6章 変化をとらえて、未来に備えよ
2015年までに、世界経済の中心は日本に移る!
スーパーコンサルタントが放つ、必読の近未来予測です。
船井総研社長である著者の分析する時流予測は参考になると思いますよ。
成果主義・拝金主義を疑え!
構造改革の時代をどう生きるか(森永卓郎著)
<日経BP社>定価1,400円+税
目次は次の通りです。
第1部 若者を襲う社会変化
・貧困率2位、日本は“堂々たる”格差社会に
・少子化対策は“負け犬男”の救済にあり ほか
第2部 大増税時代を生きる知恵
・「借金漬けの日本」も「日銀の金融緩和」も信じるな
・人口減少社会なんて怖くない ほか
第3部 新自由主義の正体:ホリエモンと村上ファンド
・ライブドア事件の原点はここにあった!
・ホリエモンは「新自由主義」の申し子だった ほか
第4部 構造改革を知ることがサバイバルの決め手
・なぜ、小泉首相は地滑り的勝利を収めたか
・「ポスト小泉」が日本に災厄をもたらす ほか
「借金漬けのニッポン」、「人口減少社会」など恐れるな!
大増税、格差社会に立ち向かうモリタクの知恵の詰まった本です。
最近の時流をよく分析されて本で、いろいろな気づきを頂ける本です。
地球最後の24時間(貞次シュウ著)
<スターツ出版>定価1,000円+税
ある朝、主人公の真樹夫がテレビで目の当たりにした
総理大臣による24時間後に地球が滅亡するという発表。
真樹夫は人生の最期を締めくくるべく、
5年前に別れた、人生でもっとも愛した、
そしてもっとも傷付けてしまった、
かつての妻亜紀に会うため京都から一路福岡へと向かいます。
途中、落下してくる隕石や暴徒と化した人間のために行く手を
何度も阻まれ、命を落としそうになります。
そして、その結末は……。
第一回日本ケータイ小説大賞“優秀賞”受賞作です。
この本を読むと改めて今こうして無事にいられることに
感謝の念を感じます。
後24時間後に地球が滅亡するとしたら
あなたは何をしますか?
いまの日本よくわからないまま社会人している人へ(池上彰著)
<海竜社>定価1,400円+税
目次は次の通りです。
第1章 国のしくみの問題
―国のしくみを変える「改革」が次々と行われている。今までのしくみを変えなければならない、問題点とは何か?
第2章 税金の問題
―私たちの暮らしに密接に関わる税金や年金の問題。生活にダイレクトに影響があるだけに、知っておきたい問題がある。
第3章 経済の問題
―株式市場や日銀の大きな動きに加え、私たちの雇用形態までが変わろうとしている。世界の経済は、どう変わろうとしているのか?
第4章 世界の問題
―北朝鮮問題、日中関係、中東問題。めまぐるしく変化する「世界の動向」を社会人の常識として知っておこう。
第5章 教育・医療・環境の問題
―いまの問題は、すべて未来につながっている。教育も医療も環境も、次代を担う子どもたちへ私たちができることは何か、考えよう。
先が読めない「いまの日本」。
社会人として知っておきたい問題の本質を
わかりやすく説明してくれる本です。
私のサイトです。
よろしければご覧下さい。