社会・政治: 2009年5月アーカイブ
金融危機と国際ニュースの「なぜ」を読み解く決定版
池上彰の「世界が変わる!」(池上彰著)
<小学館>定価1,200円+税
目次は次の通りです。
各国事情・中国産混入物は人もペットも殺す!米を襲った自由なき国からの災厄
民族・エストニア暴動の背景にソ連とナチス・ドイツに翻弄された小国ゆえの軛あり
民族・イスラエルによるガザ全面攻撃も!ついに分裂、パレスチナが自滅の危機
各国事情・予想通知で安心の米・独、「財源は税」でシンプルなカナダほか各国年金事情
経済・ロイター買収で勃発!今度はマードックがダウに触手―金融メディア戦争の行方
緊迫・ペルシャ湾岸6か国が「核開発」着手で風雲急!中東の火薬庫が臨界へ向かう
緊迫・「欧州の脅威」であり続けたいロシアVSミサイル防衛拡大狙う米国の“新・冷戦”
現地レポート・イラク内戦で「戦争特需」に沸く隣国ヨルダンに「難民生活」の苦渋を見た
各国事情・「陪審裁判」ほか『市民年鑑』で知るアメリカ人「8つの権利」と「9つの義務」
経済・「債権を債券にする」米国のリスク転嫁システムが“世界恐慌”を引き起こした〔ほか〕
「世界恐慌」
「中東の核開発」
「ドル対ユーロ」
「中国VS日本」
オバマの「変革」で激震が起こるニッポンと世界の読み方2009です。
最強ニュースウォッチャーがナットク解説してくれます。
著者の本はいつもわかりやすくて、本質を掴むことができます!
「アメリカの今」と「世界の明日」
オバマ ホワイトハウスへの道(「タイム」誌特別編集)
<Discover>定価1,000円+税
目次は次の通りです。
オバマの時代
新星オバマ登場
ミシェルの魅力
母の物語
勝利の方程式
スター誕生
打倒ヒラリー
ワールドツアー
指導者としての資質
人々の選択
世界176カ国、
読者のべ2900万人、
最も信頼されるニュース雑誌『タイム』が3年にわたり密着した
独占取材&写真多数掲載の書です。
数奇な生い立ち、
妻ミシェル、
そしてドラマチックな勝利までの一部始終を
ビジュアルとコンパクトな記事で
見る、
読む書です。
新指導者オバマの実像に迫り、
「アメリカの今」と「世界の明日」を読みます。
素顔の新米大統領を垣間見れる本です!
現代日本人の危うさ
「痴呆老人」は何を見ているか(大井玄著)
<新潮社>定価700円+税
目次は次の通りです。
第1章 わたしと認知症
第2章 「痴呆」と文化差
第3章 コミュニケーションという方法論
第4章 環境と認識をめぐって
第5章 「私」とは何か
第6章 「私」の人格
第7章 現代の社会と生存戦略
最終章 日本人の「私」
「私」とは何か?
「世界」とは何か?
人生の終末期を迎え、
痴呆状態にある老人たちを通して見えてくる、
正常と異常のあいだ。
そこに介在する文化と倫理の根源的差異をとらえ、
人間がどのように現実を仮構しているのかを、
医学・哲学の両義からあざやかに解き明かす書です。
「つながり」から「自立」へ、
生物として生存戦略の一大転換期におかれた
現代日本人の危うさを浮き彫りにする画期的論考です。
ちょっと重い内容ですが、
避けては通れない問題です。
迫り来る新統制経済体制の罠
暴走する国家恐慌化する世界(副島隆彦×佐藤優著)
<日本文芸社>定価1,600円+税
目次は次の通りです。
序章 アメリカ大統領選に隠された真実
―ユダヤ・ロビーを無視して国際情勢は認識できない
第1章 アメリカ・ドル覇権の崩壊で「恐慌化」する世界
―1929年の「世界大恐慌」を凌ぐアメリカ発の金融危機の正体
第2章 秘密結社の実像 西欧を動かす民族思想と宗教
―キリスト教に反旗を翻した集団の思想的系譜
第3章 ロシアの野望と裏で操る2大勢力
―実力者プーチンとユダヤ・ロビー、アルメニア・ロビーの暗躍
第4章 グルジアで発火したロシアとアメリカの「熱き戦争」
―第三次世界大戦への発火点となるか?グルジア軍事衝突の実像
第5章 劣化し、暴走を始めた日本の行方
―アメリカと官僚に乗っ取られた日本国は「新統制経済国家」へと転落する
アメリカ発の金融恐慌で、
国家は暴走し、世界は新統制経済体制に突入する!
世界帝国アメリカの凋落と勃興するロシア。
ドル亡き後の世界で、
国家、そして民族は、どのように変貌するのか?
今、
明かされる政治、
経済、
金融、
外交、
民族思想、
宗教の真実。
言論界の両雄が語りつくす衝撃の対論本です。
報道では知ることのできない事実を目の当たりにする本です!
資本主義の現実
闇の子供たち (ヤン・ソギル著)
<幻冬舎文庫>定価686円+税
貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、
もはや生きているだけの屍と化していた。
実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、
世界中の富裕層の性的玩具となり、
涙すら涸れ果てていた。
アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。
幼児売春。
臓器売買。
モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と
人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作です。
想像を絶する強烈な内容に、
読んでいて思わず気分が悪くなってしまいました。(苦笑)
世の中で実際に起きていることを直視することは
大切なことだと思います。
「承認されたい自分」の時代
女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?(三浦展著)
<光文社新書>定価740円+税
目次は次の通りです。
第1章 キャバクラ嬢になりたいのはこんな女子
(15~22歳の女子の2割がキャバクラ嬢になりたい!/人気職業ベスト3は、女優・モデル、ミュージシャン、タレントなど芸能系/好きなことを仕事にしたいのは下流化か? ほか)
第2章 キャバクラ嬢の好みと生活
(キャバクラ嬢の出身地―女の子たちは北からやってくる/キャバクラ嬢になった理由―給料アップや学費のため/将来キャバクラ嬢になりたい理由―家庭や学校に居場所がない ほか)
第3章 キャバクラ嬢になりたい女子はなぜ増えたのか?
(キャバクラ嬢になりたい女子増加の基礎はギャル文化の拡大/性意識の解放の影響/バブル崩壊の影響 ほか)
全国規模のアンケート調査と50人のキャバクラ嬢
およびその予備軍へのインタビューを通して、
現代日本の女子たちの意識に迫る
いわば、これは下流社会の事例研究書です。
思わずう~ん、と考え込んでしまうような内容です!(苦笑)
なぜ日本の政治はダメなのか
政治家失格(田崎史郎著)
<文藝春秋>定価800円+税
目次は次の通りです。
第1章 かつて政治家がいた
第2章 人かシステムか
第3章 政権交代
第4章 『CHANGE』に見る理想の総理像
第5章 政治報道
終章 明日の政治のために
二代連続の政権投げ出し、
ねじれによる国会の不全…
経済の非常時に政治が機能しない。
政治劣化の原因は政治家なのかシステムなのか。
政治取材三十年の経験をもとに徹底的に論考する書です。
政治に関心のない方にも興味をもって読める
読みやすい本です。
「金」はすべてを映し出す鏡
金を通して世界を読む(豊島逸夫著)
<日本経済新聞出版社>定価1,800円+税
目次は次の通りです。
第1章 金価格上昇の背景―揺れ動く世界経済
第2章 古くて新しい通貨「金」
第3章 金市場を賑わすプレーヤー
第4章 日本でも注目を集める金取引
第5章 金を動かす各国の思惑
第6章 これからの金を見るポイント
未曾有の金融危機、
ドルの信認、
新興国の実力
「金」はすべてを映し出す鏡です!
“その先見性を背景にした世界情勢の見方”を、
川上から川下まですべてを知り尽くしたプロが公開してくれる書です。
金のことがよく理解できる書です!
世界恐慌を生き抜く!
副島隆彦の今こそ金を買う(副島隆彦著)
<祥伝社>定価1,200円+税
目次は次の通りです。
#はじめに 金は「現引き」(現物引き受け)で買え
1 結論から言おう。いちばん賢い「金(きん)」の買い方はこれだ
1‐1 卸し値段で「金」が買える「現物引き受け」とは?
1‐2 先物取引の仕組みはどうなっているのか
1‐3 小売店(貴金属商)との価格差
1‐4 先物取引の「リスク」と「リターン」について知ろう
1‐5 なぜ「商品」(コモディティ)市場は高騰するのか
2 「金(きん)」は金融資産の王様である
2‐1 「金」は人類の夢の結晶であり続けてきた
2‐2 他に類を見ない「金」の特性
2‐3 「金」には「マネー」と「コモディティ」の両側面がある
2‐4 「ヨーロッパの金」と「アメリカの石油」が世界の資産覇権を争ってきた
2‐5 私が唱導してきたとおり、「実物資産」(タンジブル・アセット)の時代が来た
3 恐慌時代に「金(きん)」は威力を発揮する
3‐1 アメリカ発金融危機で、「金」の価格はこう変動した
3‐2 5年前、私の言うとおり「金」を買った人は資産価値が2倍になっている
3‐3 この30年間で見る、「金」の価格の推移
3‐4 「金」の価格はどのように決まるのか
3‐5 世界的に「金」の需要は供給をずっと上回っている
3‐6 世界各国は「金」をどれくらい保有しているのか
4 では「金(きん)」をいつ、どのように買うべきか
4‐1 少し暴落したときに買う「押し目買い」という方法
4‐2 新聞の経済面の「商品先物」欄は、こう読め
4‐3 東京証券取引所にも上場された「金ETF」とは何か
4‐4 先物業者が扱う「金ミニ」はどうなのか
4‐5 メイプルリーフなど「金貨」の資産価値
4‐6 銀行の貸金庫など信用するな。「現物」を長期で保管せよ
《巻末》日本の商品取引業者(地金商、商社、鉱山会社?)一覧
『恐慌前夜』著者が従来から力説する
「実物資産」による資産防衛指南です。
世界規模で信用が収縮する恐慌の時代にこそ、
実物金融資産の王者たる金地金が強さを発揮すると説く本書は
その「金」の買い方に特化した緊急出版書です。
著者の指摘どおり、
金価格は2004年以降上昇の一途をたどり、
今秋のリーマン・ショックを契機として金を求める人々が急増しました。
ではどこで、
いつ、
どのように買えばよいのか?
金が有利なのはなぜなのか?
金価格の高騰を言い当ててきた著者が分かりやすく解説する書です。
これを読むと金に関してかなり強くなりますよ!
世界を大恐慌にひきずり込んだのは誰か
ならず者の経済学(ロレッタ・ナポレオーニ著)
<徳間書店>定価1,800円+税
目次は次の通りです。
イスラエル人が女を買えばアラブが儲かる
超借金でアメリカは破産する
アスリートたちはなぜ用心棒になったのか?
中国はカオスを食べて繁栄する
偽造品と中国の熱い関係
あなたの結婚指輪は血で汚れていないか?
ダークな欲望を操るネット起業家
漁業海賊は日本へホンマグロを運ぶ
なぜ政治家は大衆を怯えさせるのか?
市場国家は神話を好む
ギャング団はグローバル化に抵抗する
“ならず者経済”に対抗するイスラム金融
グローバル化によって解き放たれた邪悪な経済勢力が、
いま世界を席巻しています。
金融の大混乱、
偽造の氾濫、
広がる貧富の格差…。
こんな世界のどこかで誰かが大儲けしているのです。
一体それは誰で、彼らはいかにして暴利をむさぼっているのか?
気鋭の経済学者が、
暴走する世界経済にうごめく
「ならず者経済」の実態をあばく書です。
裏経済の現実には愕然としてしまいます!
エコノミストが読み解く日米の深層
ラーメン屋vs.マクドナルド(竹中正治著)
<新潮社新書>定価680円+税
目次は次の通りです。
第1章 マックに頼るアメリカ人vs.ラーメンを究める日本人
第2章 希望を語る大統領vs.危機を語る総理大臣
第3章 ディベートするアメリカ人vs.ブログする日本人
第4章 「ビル・ゲイツ」vs.「小金持ち父さん」
第5章 一神教vsアニミズム
第6章 消費者の選別vs.公平な不平等
アメリカ人はマックに頼り、
日本人はラーメンを究める。
大統領は希望を語り、
総理大臣は危機を語る。
アメリカ人は対面でディベートし、
日本人は匿名でブログする。
日本に「ビル・ゲイツ」はいないが、
小金持ちならたくさんいる…。
日米双方の事例を照らし合わせると、
それぞれの強みと弱み、
そして社会の特徴がくっきりと浮かび上がってきます。
世間にはびこる通説をデータと実例で覆す、
目からウロコの日米文化論です。
なかなかユニークで気楽に読める本です!
経済の仕組みを見つける
出社が楽しい経済学(吉本佳生著)
<NHK出版>定価1,200円+税
目次は次の通りです。
サンクコスト―覆水盆に返らず
機会費用―時は金なり
比較優位―カネも能力もないあなたへ
インセンティブ―やるもやらぬもこれ次第
モラルハザード―安きに流れるは人の性
逆選択―悪貨は良貨を駆遂する
価格差別―すべてはお客様の懐次第
裁定―確実に儲かる方法、教えます
囚人のジレンマ―正直者は馬鹿を見る?
共有地の悲劇―ただ乗りはご遠慮ください〔ほか〕
5年間貢いだ彼女と別れるべき?
居酒屋のランチはなぜ安い?
ダメ社員の生きる道は?
就職に有利な資格とは?
クーポン券はなぜちっぽけなの?
人気者ばかりなぜもてる?
小さな会社に勤める新人君が、
日常の仕事や生活で直面する小さな問題(ただし本人にとっては大問題)を取り上げて、
その中にいろいろな経済の仕組みを見つける、
を基本スタイルとして構成してある本です。
日常の疑問に答えてくれる本です。
エコノミストのセンスとナンセンス
経済政策を売り歩く人々(ポール・クルーグマン著)
<ちくま学芸文庫>定価1,400円+税
目次は次の通りです。
マジシャンを求めて
第1部 保守派経済学の台頭
(ケインズへの攻撃/税制、規制、経済成長/サプライ・サイダー)
第2部 保守派政権
(経済成長/所得分配/財政赤字/海外における保守主義の動向)
第3部 振り子は戻る
(長期的にはケインズ経済学はまだ健在である/QWERTY経済学/戦略的貿易論者/生産性と競争力)
マスコミに華やかに登場する著名エコノミスト。
彼らは、じつは間違いだらけの政策を売り込むプロモーターだったようです!
一世を風靡したマネタリズム、
サプライ・サイド経済学、
戦略的貿易論。
どれも経済学のプロが見れば
破綻は一目瞭然なのに、
時の政権が採用し、
予想通りの結果を招いたのはなぜか?
ノーベル経済学賞を受賞したスター経済学者が、
「教授」の名にかけて、
間違い理論の数々を斬る書です!
政策決定の内幕を衝撃的に描きつつ、
さまざまな理論についてわかりやすく解説した本で、
現代経済学の最良の入門書でもあります。
インチキ政策に騙されて道を誤らないために、必読の一冊です。
経済政策の裏側は読んでいると面白いですよ!
アメリカの底力
アメリカはなぜ変われるのか(杉田弘毅著)
<ちくま新書>定価780円+税
目次は次の通りです。
1 地殻変動
(初の黒人大統領/地殻変動のアメリカ/ミレニアム世代)
2 草の根アメリカ
(変動の担い手たち/オバマ運動/ユーチューブ選挙)
3 オバマ時代のアメリカ(新政治連合の誕生/オバマ政治)
アメリカ合衆国は、
建国以来、数十年周期で大変革をもたらす大統領選挙を経験してきました。
それにより国家的危機を乗り越えてきたのです。
初の黒人大統領となったオバマの奇跡も、
そうした地殻変動として位置づけられるかもしれません。
格差拡大、
金融危機、
戦争の常態化、
移民の急増とミレニアム世代の台頭
こうした米国のリアルと、
草の根の力に支えられ大躍進したオバマの選挙戦とを丹念に取材し、
オバマ現象の背景にある、
変化を引き起こすアメリカの底力を浮き彫りにする書です。
アメリカの日常を垣間見れる本です。
迫り来る世界経済の崩壊
日本人が知らない恐るべき真実(安部芳裕著)
<晋遊舎>定価900円+税
目次は次の通りです。
第1章 今そこにある―危機
第2章 グローバリゼーションはユートピアを実現するか?
第3章 国際金融資本に支配される世界
第4章 お金の秘密
第5章 もうひとつの「お金」は可能だ!
あとがきにかえて もうひとつのお金がつくる、もうひとつの世界
『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』(徳間書店)の著者
安部芳裕の原点である話題のブログを遂に待望の書籍化です。
迫り来る世界経済の崩壊をどう乗り越えるべきかを説きます。
表舞台には表れない裏舞台はちょっと怖いです!
これからの社会を生きる君に
14歳からの社会学(宮台真司著)
<世界文化社>定価1,300円+税
目次は次の通りです。
1 “自分”と“他人”
―「みんな仲よし」じゃ生きられない
2 “社会”と“ルール”
―「決まりごと」ってなんであるんだ?
3 “こころ”と“からだ”
―「恋愛」と「性」について考えよう
4 “理想”と“現実”
―君が将来就く「仕事」と「生活」について
5 “本物”と“ニセ物”
―「本物」と「ニセ物」を見わける力をつける
6 “生”と“死”
―「死」ってどういうこと?「生きる」って?
7 “自由”への挑戦
―本当の「自由」は手に入るか?
8 BOOK & MOVIEガイド
―SF作品を「社会学」する
学校じゃ学べない「社会の本当」。
読みやすくて、深い。
これからの社会を生きるための教科書です。
タイトルでは14歳向けとなっていますが、
大人にとってもすごく活用できる本です。
生きるということを改めて考えさせられる本です。