社会・政治: 2009年7月アーカイブ
日本経済の末期的症状の象徴
貧困ビジネス (門倉貴史著)
<幻冬舎新書>定価740円+税
目次は次の通りです。
第1章 食いものにされるワーキングプア
第2章 世界中に蔓延する「貧困ビジネス」
第3章 ますます悲惨な非正規雇用の実態
第4章 「安全」より「安さ」を選ぶしかない人たち
第5章 台頭する貧困対応型セックス・ビジネス
第6章 「規制強化」は貧困層を救うのか
底なしの不況に落ち込んだ今、
急増する貧困層を食い物にして儲けるビジネスが跋扈しています。
「敷金・礼金なし」で貧困層を誘い込み、
ほんの数日の家賃滞納で法外な違約金を請求する「ゼロゼロ物件」。
多重債務者にニセの養子縁組をさせてさらに借金を重ねさせる「リセット屋」等々。
なけなしの金をむしりとり、
貧困層をさらなる困窮へと陥れる「貧困ビジネス」は、
もはやモラルをかなぐり捨てた、
日本経済の末期的症状の象徴なのです。
気鋭のエコノミストがその実態を生々しくレポートした書です。
社会の影の部分を直視する本です。
政党政治の崩壊
劇場政治の誤算(加藤紘一著)
<角川書店>定価705円+税
目次は次の通りです。
第1章 無軌道政治に終わりを告げよ
第2章 自民党とは何だったのか
第3章 日本を動かしてきた「保無」
第4章 景気対策と頼れる政府づくり
第5章 地域から経済をよみがえらせる
エピローグ 二〇年後のグローカルを目指して
小泉・竹中の失敗を検証します。
燻り続ける従来の政治の亡霊。
政治の現状がよく理解できる書です!
野蛮人のテーブルマナー
「諜報的(インテリジェンス)生活」の技術(佐藤優著)
<講談社>定価1,300円+税
目次は次の通りです。
第1章 野蛮人のテーブルマナー
―「諜報的生活」の技術
(佐藤優式インテリジェンス読書術/公開情報からですら、差はつけられる/信頼されるためのサード・パーティー・ルール/つなぎ役(リエゾン)の重要性 ほか)
第2章 「諜報的」に生きるススメ
―「どん底」からこそ人生が見えてくる
(サバイバルのプロ・一期一会/新しい日本をつくる意思)
第3章 男のテーブルは、すなわち諜報戦である
第4章 歴史の見方が変わる諜報的読書術
第5章 世界の見方が変わる諜報的思考の手ほどき
サバイバルのプロたち、続々登場、
鈴木宗男、
田中森一、
筆坂秀世、
村上正邦、
アントニオ猪木、
夏目ナナ。
大試練・大混乱・大恐慌
「どん底」からはい上がるためのインテリジェンス満載の本です。
インテリジェンスを題材にした著者の本は
良く読ませて頂いています。
最後のサバイバルのプロたちとの対談はおもしろいですよ!
最新科学が解き明かす「性」の謎
だから男と女はすれ違う(水野重理・奥村康一・高間大介著)
<ダイヤモンド社>定価1,429円+税
目次は次の通りです。
第1章 男と女は何が違う?なぜ違う?
(医療の世界の性差―女性の心臓病はなぜ無視されたのか?/かかる病気は同じなのに薬の効き目には男女差がある ほか)
第2章 惹かれ合う2人―恋する脳と身体のメカニズム
(脳を画像化する「fMRI」が恋愛のメカニズムを解明する/「恋する脳」をスキャンせよ ほか)
第3章 すれ違う2人―恋の賞味期限と男女の未来
(燃えるような恋は体力を消耗させる!?/なぜ離婚のピークは全世界共通で結婚4年目なのか ほか)
第4章 男が消える?そして人類も消える?
(忍び寄る「精子の劣化」という危機/自然に任せるべきか否か―精子の劣化に隠された人間の本質 ほか)
婚活に大異変?
「3割の男が結婚できない」時代がやってくる!NHKスペシャル「シリーズ女と男」をもとに、
最新科学で性を読み解く書です。
男女の性差を科学的に解明するおもしろい書です。
日本のヒューマンパワーで突破せよ!
オバマのアメリカ・どうする日本(多田幸雄・谷口智彦・中林美恵子著)
<三和書籍>定価1,800円+税
目次は次の通りです。
これでいいのか、現在の日本
二〇一〇年(安保改定五十周年)を日米関係の節目に
有事こそ民間パワー
突破力(日本語教育/人材育成/国際基準のNPO/女性パワー)
ジャーナリスト三人に聞くオバマ・アメリカとワシントン報道の真実
目覚めよ、日本のヒューマンパワー
閉塞感でいっぱいの
日本の現状を憂い、
その突破口を
日本の市民の力に求め、
その重要性と
可能性を追求します。
日本が
世界で躍進できる国となり、
オバマのアメリカにも
対抗し得る
力強い国家を
実現するための
提言書です。
新しいオバマ政権の
日本に対する
考えもわかる本です!
時代を読む!
出現する未来(ピーター・M.センゲ著)
<講談社>定価1,900円+税
目次は次の通りです。
第1部 見るということを知る
(レクイエム・シナリオ/見るとはどういうことか/全体から見る/心で見る)
第2部 静寂へ
(生成の瞬間/出現する理解―U理論/針の穴―手放し、受け入れる)
第3部 自然の力になる
(夢の回廊で/大いなる意思/宇宙との対話/リアライジングとシステムの構築)
第4部 未来と出会う
(リーダーシップ―人格を磨く/叡智に基づく科学/プレゼンス)
未来と出会い、
世界―組織―自己を再創造する能力は、
いかに育成されるか。
「U理論」をキーコンセプトに、
「学習する組織」のグル=ピーター・センゲが
『The Fifth Discipline』以来久々に放つ画期的新著です。
アメリカではメジャーな「U理論」を
わかりやすく解説してくれます。
この「U理論」は時代を読む上で使えます!!