社会・政治: 2009年11月アーカイブ
日本が飢える日
小説日米食糧戦争(山田正彦著)
<講談社>定価1,500円+税
目次は次の通りです。
第1章飢餓前夜
第2章非常時事態
第3章日米対決
現職国会議員が書いた大飢餓パニック。
コメが消える!
小麦も大豆も消える!
アメリカの輸出禁止で飢えた民衆は略奪を始め、暴動が続発する。
追いつめられた日米交渉の行方は?
BSE追及など農政問題の第一人者として知られる著者が、
最新データを駆使して描く恐るべき日本の近未来です。
とっても現実的なストーリで、
読んだ後にちょっとぞっとしてしまいます。
四十日抗争
自民党戦国史 下(伊藤昌哉著)
<ちくま文庫>定価1,000円+税
目次は次の通りです。
第2部 権力と相克
(予備選前夜と秋の政局/この逆転はだれの働きか/つまずいた組閣/大平内閣との奇妙な距離/解散から内紛の道へ ほか)/第3部 支配と堕落(霊前の会談/だれが組閣名簿をつくったか/組閣にひそむ権力者の意図/鈴木内閣始動/行財政改革に政治生命を賭ける ほか)
戦後日本を大きく揺さぶったロッキード事件と田中元首相の逮捕は、
保守政治の歯車を大きく狂わせました。
権力への執念を燃やし、
政界に君臨し続けようとする田中角栄。
次の総理の座を狙い、
野心と嫉妬の狭間であえぎ苦しむ政治家たち。
やがてそれは自民党を二分して、
「四十日抗争」を引き起こす火種となります。
田中角栄を中心とした政治家たちの思惑は
一般人の想像を絶する凄いものです。
政治の世界の恐ろしさを感じさせる本です。
派閥の領袖たちの心理ドラマ
自民党戦国史 上(伊藤昌哉著)
<ちくま文庫>定価1,000円+税
目次は次の通りです。
第1部 派閥と領袖
(前尾派の誕生と佐藤四選/大平、田中の一本立ち/田中角栄の台頭/田中政権の性格/田中角栄の暗い面/日中航空協定と参議院選挙/田中内閣の退陣/椎名裁定の前夜/気落ちした大平正芳/第二の保守合同とは何か/おれが横になったら党は何もできない/ロッキード事件と三木降ろし/挙党協と内閣改造/公選法第三十一条の“解散”/保革逆転ならず/微妙になった大福関係/野沢詣でと瀬田詣で/解散は封じこめよ/日中交渉と大福関係/公選に私は立たない
日本の戦後政治を語る上で、
派閥の存在を無視することはできません。
総理総裁の椅子をめぐり合従連衡を繰り返すことによって、
戦後の保守政治は形作られてきたともいえます。
佐藤政権末期から田中、三木、福田、大平、鈴木、中曾根へと、
次第に田中派支配が強まるなかで、
権謀術数を尽くし政権獲得への執念を燃やす
派閥の領袖たちの心理ドラマを描き出す、
迫真のドキュメントです。
人間の権力欲がよくわかる本です。
政治家の戦いは本当に想像を絶します!
最新ニュース解説
池上彰の政権交代がわかる!(池上彰著)
<毎日新聞社>定価952円+税
目次は次の通りです。
第1章 政治のニュース
(麻生首相、衆議院を解散した/マニフェストとはなんだろう ほか)
第2章 海外のニュース
(北朝鮮の金正日総書記の後継者は金正雲氏?/北朝鮮、再び核実験 ほか)
第3章 社会のニュース
(新型インフルエンザが見つかった/新型インフルエンザ国内でも感染者続出 ほか)
第4章 経済のニュース
(キリンとサントリーが経営統合へ/グリーン・ニューディール政策とは何か ほか)
「政権交代」から海外の最新ニュースまで、
あの池上さんが世界一わかりやすく徹底解説してくれます。
著者の本はとってもわかりやすくて大好きです!
佐高信の政経外科11
小泉純一郎と竹中平蔵の罪(佐高信著)
<毎日新聞社>定価1,500円+税
目次は次の通りです。
第1章 ギルティ・ペアの小泉と竹中
(ギルティ・ペアの小泉と竹中/ギルティ・ペアのブレーン、木村剛という男 ほか)
第2章 タレント文化人筆刀両断
(江原啓之/田原総一朗 ほか)
第3章 抵抗人名録
(迫川尚子/高野廣志 ほか)
第4章 政経外科
(経営者への責任追及の甘さを問う/田勢康弘氏への手紙 ほか)
第5章 風速計
(ふたつの九・一一/譲れぬ一線 ほか)
第6章 筆刀直評日記
(守屋武昌の暴走を許した小泉純一郎/中村哲さんに勇気づけられる ほか)
小泉と竹中は日本および日本経済をメチャクチャにした“ギルティ・ペア”、
つまり、重罪コンビでと主張する著者が、
もっとも罪深い二人を徹底的に弾劾する書です。