社会・政治: 2010年2月アーカイブ
自民党崩壊への400日
ドキュメント政権交代(武田一顯著)
<河出書房新社>定価1,600円+税
目次は次の通りです。
二〇〇八年九月福田総理辞任、麻生総理誕生へ
二〇〇八年一〇月解散・総選挙の先送り決定
二〇〇八年一一月真の民主主義国家とは何か?
二〇〇八年一二月急落する内閣支持率と景気低迷
二〇〇九年一月自民党内部での麻生に対する不信感
二〇〇九年二月成果のない外遊の日々
二〇〇九年三月西松建設違法献金事件
二〇〇九年四月北朝鮮の核開発とミサイル問題
二〇〇九年五月小沢代表辞任、鳩山新代表へ
二〇〇九年六月鳩山総理大臣辞任
二〇〇九年七月自民党王朝の末期症状
二〇〇九年八月民主圧勝、自民惨敗
二〇〇九年九月鳩山民主党政権誕生
小沢一郎インタビュー 政権交代で日本に本物の民主主義を
二〇〇八年九月一日、
福田総理の突然の辞任発表から麻生総理の誕生、
西松建設違法献金事件、
小沢民主党代表の辞任、
そして、
衆院選での民主党圧勝を経て、
鳩山内閣が誕生するまでの四〇〇日を、
TBSラジオの名物政治記者がレポートしたドキュメントです。
政権交代までの軌跡が生々しく描かれた書です。
先行き不透明な時代に、押さえておきたい56の知識
経済ニュースの裏を読め!(三橋貴明著)
<TAC出版>定価1,400円+税
目次は次の通りです。
第1章 「経済ニュースの裏」を読むための基礎知識
第2章 日本経済が抱える「本当の問題は金余り」
第3章 新世紀の景気対策
第4章 もう過去の公式は通用しない!過渡期の日本の経済政策
第5章 意外と知らない金融の“常識”を知っておこう!
第6章 日本企業・再生への指標
第7章 GDPの構成要素である「私たち」
第8章 日本よ、世界同時不況の波をくぐりぬけろ!
メディアが伝えない「事実」から、
「これからの日本」が見えてくる!
超次世代型エコノミストが、
豊富なデータをもとに、
確かな「リアル日本経済」をインプットしてくれます。
経済の読み方がよく理解できる本です。
小沢一郎氏の素顔に迫る
小沢一郎嫌われる伝説(渡辺乾介著)
<小学館>定価1,500円+税
目次は次の通りです。
「小沢」の序
第1章 メディアの嫌われ者
─「小沢報道」の虚実
第2章 官僚を脅かす三つの証文
─「小沢総理」を恐れる真実とは
第3章 『あの時』の小沢一郎
─節々の陰陽のエコロジー
第4章 「1000」vs「1001」の小沢政治
─国民が小沢を助ける進化の軌跡
第5章 「稲山一郎」色は「小沢一郎」色か
─ケニー鍋島が描く永田町ワールド
エピローグ 小沢が夢見る「夢」の幻視度
おわりに
─時空を超えて
「ありがとう」を言わない。
政治家・小沢一郎氏の単純すぎる欠陥は
この一言に凝縮します。
この男は何を考え、
いま日本を何処へ導こうとしているのか?
スクープ・エピソード満載です!
小沢研究20年の第一人者が
「行動原理」
「思考パターン」
「弱点」すべてを明かす書です。
個人的に気になる政治家である
小沢一郎氏の素顔に迫る書です。
普段の報道では知ることのできない面を見れる書です。
『団塊の世代論』集大成
日本米国中国団塊の世代(堺屋太一著)
<出版文化社>定価1,600円+税
目次は次の通りです。
序 「団塊の世代」は世界でどう生きたか
第1章 団塊の世代最後の試練─〇九年世界大不況
第2章 ベビーブーマー─米国の団塊の世代
第3章 中国現代史の証人─中国の団塊の世代
第4章 日本の団塊─敗戦が生んだプロベーション世代
日米中比較年表 1900~
3カ国の彼らはどういう時代を生き何をしようとしているのか?
世界大不況との関係は?
堺屋太一の『団塊の世代論』集大成です!
図表約30点・日米中比較年表を掲載し
各国の世代と時代を克明に描く書です。
団塊の世代という言葉の生みの親である著者が
3国の団塊世代について斬った書です。
「太陽経済」を主導せよ!
日本「復活」の最終シナリオ(山崎養世著)
<朝日新聞出版>定価1,600円+税
目次は次の通りです。
第1章 二〇世紀型経済が終わった
(世界経済のすさまじい逆回転/レバレッジ借金経済の大破裂 ほか)
第2章 石油経済の限界
(「エネルギー」が成長を止める/心配される食糧危機 ほか)
第3章 「太陽経済の世紀」の始まり
(太陽経済とはなにか/「産業革命競争」が始まった ほか)
第4章 日中印が決める世界の行方
(主役は日中印の「三角形」/「志」が決め手となる ほか)
第5章 日本「復活」の処方箋
(東京一極集中からの脱却/高速道路無料化を実現する借金処理プラン ほか)
世界経済の「パラダイムシフト」を描き切る予言と提言の書です。
アメリカ主導の経済成長モデル=20世紀型「石油中心経済」は
完全に崩壊、終焉に向かいつつあります。
「太陽経済」の世紀―石油から太陽へ。
このエネルギーの大転換なくして、
次の100年の成長はない!
再び日本が世界をリードする、
最大のチャンスが到来したと主張する書です。
太陽経済とは初めて耳にする言葉でしたが
これからの目指すべき経済の流れとしては参考になります。
連帯・参加・協同
共生経済が始まる(内橋克人著)
<朝日新聞出版>定価1,500円+税
目次は次の通りです。
第1部 序にかえて
(「新しいアメリカ」にどう向き合うのか/米「医療改革」に二つの歴史的意味/「ホープレス社会」でいいのか ほか)
第2部 「共生経済」宣言
(「市場万能主義」がもたらしたもの/菜の花が世界を救う/「浪費なき成長」に向けて ほか)
第3部 競争至上主義を超えて
(労働・格差・ワーキングプア/市場原理・構造改革/神戸・地方・市民)
破滅的危機回避のキーワードは
“連帯・参加・協同”。
市場原理主義に一貫して警鐘を鳴らし続けた著者による
経済コラム集大成です。
これからの社会の流れを読む上で
非常に参考になる書です。
誰かを幸せにしたいと願うすべての人へ贈る書
今あなたに知ってもらいたいこと(オノ・ヨーコ著)
<幻冬舎>定価1,200円+税
目次は次の通りです。
弱者の立場
陰と陽との関係
Bless you
エネルギーはポジティブに使う
変化することを恐れない
優越感ではなく、誇りを持つ
まずは初めてみること
許すことが愛につながる
毎日ひとつ、心が躍ることをする
歳を重ねる喜び
夢を持つ
壁は自分を鍛えるチャンス
迷うことは贅沢なこと
たったひとつの願い
宇宙を作った記憶
世界はつながっている
つながり
芸術とはエネるぎーを与えるもの
悲しみに溺れずに…
差別と闘う
あなたが何かを得られたのなら、それは本物
自分も他人も受け入れる
真実を見極める
男と女
生き続ける
生きるとは、
自分を愛すること。
どんなときも自分らしくいることが、
私にはいちばん大事なことでした…。
幸せになりたいと願うあなたへ、
誰かを幸せにしたいと願うすべての人へ贈る書です。
いろいろな評判がある著者ですが
この本を読んで著者の人柄がよくわかった気がします。
“時代の先を生きている人“
という感じを持ちました。
個人的にはとても共感できるところが多い本です。
少しでも多くの方に読んで頂きたい本です。
21世紀型「金融恐慌」の深層
メルトダウン(榊原英資著)
<毎日新聞出版>定価1,300円+税
目次は次の通りです。
序章 グリーンスパン時代の終焉―一〇〇年に一度の金融危機
第1章 金融で復活したアメリカ―強いドルはアメリカの国益
第2章 市場原理主義の自滅―金融工学とスーパー資本主義
第3章 金融崩壊の現場―二〇〇八年一一月末、ニューヨーク
第4章 進行する世界同時不況
第5章 日本はどうすべきか!
元ゴールドマン・サックスCOO、
現メリルリンチCEOのジョン・セインは、
自由の女神を望む瀟洒なペントハウスで、
旧友の“ミスター円”とランチをとりながら、
いつものように淡々とつぶやいた。
「クレイジー・ワールド…。
ヘッジファンドの資産は半減し、
アメリカの成長率はマイナス五%にも達する」。
この闇は「いま想像できる事態」よりも、
はるかに深く、暗い、闇になる…。
ミスター円が金融恐慌の原因を鋭く分析した書です。
経済学の基本的な考え方を学べる
入門経済学(伊藤元重著)
<日本評論社>定価3,000円+税
目次は次の通りです。
経済学とはどのような学問か
1 ミクロ経済学(需要と供給
需要曲線と消費者行動
費用の構造と供給行動
市場取引と資源配分
ゲームの理論入門
独占と競争の理論
市場の失敗
不確実性と不完全情報の世界
消費者の理論
2 マクロ経済学(経済をマクロからとらえる
有効需要と乗数メカニズム
貨幣の機能
マクロ経済政策
インフレと失業
財政政策のマクロ経済分析
経済成長と経済発展
国際経済学
経済学の基本的な考え方を学べる入門書です。
現実の世界で起きている諸々の出来事が
経済学とどのようにつながっているかを
理解しやすいようにコラムを多数収録した第3版です。
図解が豊富で入門書としてはとってもいい本だと思います。
忍び寄るファシズムの魅力
テロリズムの罠 右巻(佐藤優著)
<角川書店>定価724円+税
目次は次の通りです。
「思想戦」の時代へ
第1部 血と帝国の思想戦
―「過去」へと超克される国民国家の未来
(ロシア情勢の変化/王朝化する帝国主義と「生成するロシア」/中国共産党の科学的発展観/ロシア・グルジア戦争と国民国家の超克)
第2部 甦るファシズム
―新自由主義が「アトム化した個」の行方
(恐慌と不安とファシズム/雨宮処凛、あるいは「希望」の変奏/新帝国主義と「暴力」の弁証法)
ロシア・グルジア戦争、
リーマン・ブラザーズの破綻…。
新自由主義イデオロギーが駆動するグローバル資本主義のもとで
帝国主義化するアメリカ、ロシア、中国など、
大国各国の政権と国体の変動を詳細に検証します。
資本主義の恐慌と過剰な搾取が生み出す社会不安と
閉塞感が排外主義・ファシズムへと吸収されます、
現下の世界情勢の危機を警告する書です。
インテリジェンスの第一人者が説く社会分析は参考になります!
新自由主義社会の行方
テロリズムの罠 左巻(佐藤優著)
<角川書店>定価724円+税
目次は次の通りです。
なぜいま国家について語らなくてはならないのか
第1部 滞留する殺意―暴力化する国家と社会の論理
(国家と社会と殺人『蟹工船』異論/控訴棄却/農本主義と生産の思想)
第2部 沈みゆく国家―新自由主義と保守主義の相克
(内閣自壊/情報漏洩/支持率二パーセントでも政権は維持できる/北方領土と竹島)
秋原原無差別殺傷事件、
うち続く政権崩壊…。
2007年から「最悪の年」2008年にかけて起きた国内の数々の事件・出来事、
そして一大ブームとなった『蟹工船』の犀利な読解・分析を通じ、
日本国家を弱体化すると共に暴力化し、
日本社会の中に絶対的貧困とテロリズムへの期待を生み出した
新自由主義の内在論理を徹底的に解読する書です。
とっても硬い内容ですが
時代の流れを感じるには参考になります。
陰謀のカラクリ
イルミナティの知られざる真実!(有澤玲著)
<徳間書店>定価1,200円+税
目次は次の通りです。
序章 秘密結社イルミナティが分かれば、陰謀論のカラクリが見えてくる!
第1章 現実に存在したイルミナティ、「バイエルン啓明結社」の謎を探る
第2章 フランス革命の“黒幕捜し”から陰謀論が誕生した!
第3章 イルミナティの背景には儀礼と伝説がいっぱい!
第4章 ローマ・カトリック教会が恐れた“啓明”とルシファー
第5章 “現実の”イルミナティから“虚構の”イルミナティへ
第6章 大衆化した陰謀論─UFO、『ダ・ヴィンチ・コード』、地下帝国…
終章 “新しいものを嫌う”陰謀論の起源と展望
秘密結社イルミナティっていったい何?
その誕生から壊滅、
“発展”まで徹底解明します。
歴史上確かに存在した“現実”のイルミナティは、
どのように憶測や伝説が加わって
“虚構”の存在へと変化したのか?
現代でもなお根強く残る都市伝説
「秘密結社が世界支配を目指している」
という陰謀のカラクリも分かってきます。
かつてなかった決定的イルミナティ論です。
個人的には大好きなジャンルの本です。
とっても丁寧な調査に基づいて書かれていますので
秘密結社に関してよくわかるようになると思います。
日本の将来が安泰な理由
高校生でもわかる日本経済のすごさ(三橋貴明著)
<彩図社>定価1,429円+税
目次は次の通りです。
第1章 消費税は上げる必要はないのです
(政府の借金とは何でしょう?/政府が『破綻する』には、どうすればいいでしょうか?/政府の財政はなぜ健全化されるのでしょうか?/政府の借金は、子孫に残りません)
第2章 円高で経済破綻するなんて、大嘘です
(そもそも外需依存って、何ですか?/日本の輸出の主力は、テレビでも自動車でもありません/過去の日本はなぜ高度成長したのでしょうか?/デフレで成長する産業って、何でしょうか?)
第3章 日本ほど有望な国は、世界に一つもありません
(日本の「格差論」など嘘っぱちです/世界で最もお金持ちなのは日本人です/世界で最も安全な国で、犯罪件数が減少中であることを知っていますか?/世界で最もイノベーティブな国)
第4章 年金制度は心配ありません
(日本政府に隠れ債務などありません/そもそも年金制度は問題なのですか?/国民が金持ちであるほど、政府は貧乏政府が金持ちなほど、国民は貧乏。/医療・介護費用増加へのソリューション(解決策))
年金、
消費税、
格差、
国の借金。
4つのテーマから見る、
日本の将来が安泰なこれだけの理由です。
一般報道とは違った切り口からの日本経済の分析書です
会社の論理vs.労働者の論理
雇用はなぜ壊れたのか(大内伸哉著)
<ちくま新書>定価740円+税
目次は次の通りです。
法と道徳─社内不倫はイケないこと?
男と女─女だって働きたいの
仕事と余暇─男だって休みたい
敵対と協調─ユニオンって何をしてくれるの?
エリートとノン・エリート─たかが学歴、されど学歴
会社人と職業人─君は仕事のプロになれるか?
「使える」社員と「使えない」社員─クビになるのは誰?
アメとムチ─人を働かせる秘訣
ベテランと新人─世代間戦争の行方は?
正社員と非正社員─政府のやるべきことは何?
雇用と自営─本当の自由とは?
会社では毎日のようにトラブルが起きています。
セクハラ、
長時間残業、
内定取消、
期間工の解雇、
正社員リストラ。
こうした問題が生じる背景には、
「労働」そのものの激変が横たわります。
それだけに、
根本的な解決は一筋縄ではいかないのです。
会社と労働者の対立軸をシャープに浮き上がらせ、
労働法学の考え方を導きとしながら、
雇用社会の根本にある11のテーマについて考えなおす書です。
誰もが「働ける」社会をつくるために、
新たなルールを模索します。
実例に基づく書なので
イメージがわきやすいと思います。
政治の舞台裏
今日の総理(池上彰著)
<ビジネス社>定価1,500円+税
目次は次の通りです。
首相の行動は見張られている
「宇宙人」が首相になった─鳩山由紀夫
「ホテルのバーは安い」─麻生太郎
「天の声も変なのがある」─福田赳夫
アーウーだが論理的答弁─大平正芳
人は良かったが─鈴木善幸
「風見鶏」と呼ばれた─中曽根康弘
消費税を導入─竹下登
「3本指」で失脚─宇野宗佑
湾岸戦争に対応できず─海部俊樹
政治改革で蹉跌─宮沢喜一
「見た目」が一番─細川護煕
連立政権崩壊─羽田孜
一将功なって万骨枯る─村山富市
「嫌味な男」か「龍さま」か─橋本龍太郎
「海の家のラーメン」─小渕恵三
胃袋だけは天下一─森喜朗
自民党を破壊した─小泉純一郎
ひ弱なお坊ちゃんだった─安倍晋三
「あなたとは違うんです」─福田康夫
“あの時”総理は水面下で誰と会っていたのか?
情報の宝庫「首相動静」から読み取る
政治の舞台裏です。
新聞の片隅に掲載されている記事から
驚くべき情報が読み取れます!
政治の動きがよくわかるようになる本です。