社会・政治: 2018年4月アーカイブ
わたしたちの〈あたりまえ〉に挑む
目次は次の通りです。
いま、なぜ先住民か
第1部 国際社会に立つ先住民
(先住民、先住の民、民の平等の完成形ー先住民の権利に関する国連宣言を読み解く/声を上げた日本の先住民族ー国際連合での運動がもたらした成果と課題)
第2部 国家に対峙する先住民
(ビジネスと文化の交錯ーニュージーランドのマオリに見る海をめぐる二つのコンフリクト/近代国家の成立と「先住民族」-台湾と沖縄の歴史と現状/先住民の歴史を裏づける資料とはー米国のパスクア・ヤキとテキサス・バンド/先住民化の隘路ーモロッコのアマズィグ人に見る植民地遺産の継承と新たな民族観の創出)
第3部 先住民という選択の可能性
(国家を超えた先住民族ネットワークーインド/ミャンマーのナガ民族とアジア先住民族連合/包摂と排除の政治力学ーインドにおける指定トライブ、ビールの表象をめぐって/誰のための伝統文化かーグァテマラのマヤ系先住民に見る生業の選択/先住性と移動性の葛藤ーボツワナの狩猟採集民サンの遊動生活と土地権運動)
アイヌやマオリなど「先住民」として権利を主張する人々。
彼らは世界をどのように見ているのだろう?
先住民を主体とする見方と、先住民という概念を切り口とする見方の双方を、
フィールドワークをもとに描き出す。
これまでとは違った世界が見えてくるかもしれない。
色々な気づきを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「アイヌモシリとはアイヌ語で、人間の住む大地」
次世代の教育のありようを考える
目次は次の通りです。
序章 日本の教育はなぜ変わらないままなのか
(日本の教育は成功?失敗?/文部科学省を解体せよ ほか)
第1章 いじめ問題と向き合うーフランスの挑戦
(人権からアプローチするフランス/「いじめを隠そうとする」日本の学校)
第2章 世界のリスクの学び方ーフィンランドの「正解」のない授業
(「信頼」に基づいて邁進するフィンランドの教育/原子力発電の責任の取り方の違いー教育への示唆)
第3章 未来を音楽で切り拓く
(ベネズエラの音楽教育プログラム「エル・システマ」)
海外の学校から、日本の教育の次の一手が見えてくる。
必ずしも教科書を使わなくてもよいフィンランド、
学校外の大人が「いじめ問題」にかかわるフランス。
日本は世界を手本に、自分の頭で考え、行動できる、
いわゆるアクティブ・ラーニングを掲げているが、
あまり進んでいないのが実態だと言える。
時代の変化に応じて求められる教育の姿を海外の現場から探り、次世代の教育のありようを考える書です。
色々なヒントが詰まっています。
<印象に残った一文>
「頑丈な鉄や鋼もしょせんは人間が作ったもの。」
瀬長亀次郎の生涯
目次は次の通りです。
プロローグ 瀬長亀次郎とは何者だったのか
第1章 沖縄を魅了した演説
第2章 米軍vs.カメジロー
第3章 獄中日記
第4章 「抵抗者」の軌跡
第5章 那覇市長・カメジローの奮闘
第6章 父として、夫として
第7章 国会へー佐藤首相と対峙
第8章 亀次郎の思想
エピローグ 亀次郎の遺したもの
全国で大行列、「天声人語」で絶賛された話題の映画を書籍化。
「この沖縄の大地は、再び戦場となることを拒否する!基地となることを拒否する!」
わがもの顔で闊歩するアメリカ軍に、たった一人で抵抗したカメジローの「魂の言葉」です。
色々な気づきを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「米軍はマングースと一緒だ。」
本、新聞、ネットの読み方、情報整理の「超」入門
目次は次の通りです。
第1章 考える力を身につけるためには
第2章 「図解」で理解を深める
第3章 新聞の読み方
第4章 雑誌・ネット・テレビの見方
第5章 人から話を聞くためには
第6章 本の読み方・選び方
第7章 リーダーたちは何を読んできたのか
頭の回転のはやい人、頭がやわらかい人、物事の本質を見抜く人は、
どのように情報を収集・整理して、結論を導き出しているのか?
突発的なニュースに際しても、すばやく事件の本質を見抜き、
あらゆる質問に答え、常に良質な解説をし続ける池上流のノウハウを全公開!
「似た言葉の定義をはっきりさせる」
「全体像を把握するにはマクロからミクロへ」
「図解ですっきり!ベン図、座標軸、相関図」…。
本、新聞、ネットの読み方など情報収集術、読書術から、
情報整理の超入門まで、すぐに使える「深く考えるコツ」を指南してくれます。
目からウロコの情報が満載です。
<印象に残った一文>
「まるで漢方薬のような働きをする。それが読書だと思うのです。」
江副浩正の実像を明らかにする書
目次は次の通りです。
稀代の起業家
東京駅東北新幹線ホーム
浩正少年
東京大学新聞
「企業への招待」
素手でのし上った男
わが師ドラッカー
西新橋ビル
リクルートスカラシップ
安比高原〔ほか〕
江副浩正の名は、一般にはリクルート事件と併せて語られることが多い。
それだけ人々の記憶に深く、あの事件のことが刻まれているということだろう。
だが、この鮮烈な記憶が、起業家としての江副浩正の実像を覆い隠し続けてきた。
いまだに強烈な逆光によって江副浩正の正体は眩まされ、
かつてはメディアが「東大が生んだ戦後最大の起業家」「民間のあばれ馬」と書き立て、
いまだに孫正義など多くの実業家から先覚者として称えられる江副氏の、本当の凄みを理解する者は数少ない。
1989年、リクルート事件で江副は会長職を退任する。
その3年後にはリクルート株を売却、完全にリクルートを離れた。
それ以来、裁判報道を例外として、江副の名前はマスコミから消えた。
2013年2月8日享年76歳で亡くなるその日まで、
江副が何を考えどう生きたのか、
それを知る人はほとんどいない。
実は、彼はその死の日まで、事業での再びの成功を願いもがいていた。
新たな目標を定め、組織をつくり、果敢に挑んでいたのである。
起業家の血はたぎり続けていたのだ。
その、江副浩正の実像を明らかにする書です。
彼だけが見ていた世界、目指したもの、そこに挑む彼の思考と行動。
その中に、私たちを鼓舞し、思考と行動に駆り立てる何かが準備されていると信じるからです。
色々なヒントが詰まっています。
<印象に残った一文>
「企業と人とをマッチングさせるというビジネスモデル。情報誌というメディアを通じて、科学的にその効果を実証するというプラットホームを作った。」
価値観・ソーシャルネットワーク・民主主義
目次は次の通りです。
第1部 価値観とソーシャルネットワーク
(経済環境と市民的価値観の変容/「東アジア的」な価値観とソーシャルネットワークは民主主義と両立するか/文化的自己観との関連に見る日本人の価値観/「つながりやすい」職業は存在するか?-職業ネットワークとジェンダーの関係から)
第2部 2010年代初頭のメディア・制度信頼・民主主義
(2010年代初頭の日本におけるマスメディアとオルタナティブメディアの補完関係/政治状況と内閣支持/投票外参加と価値観/民主主義観と信頼の現在/ナショナリズムの浮上)
本書が取り上げる調査の時期、
2010年から2013年の日本社会は、国内では東日本大震災の前後を挟むとともに、
民主党から自民党への政権交代が行われた時期にあたる。
対外的には近隣の韓国や中国、ロシアとの間で大きな摩擦が生じた時期であり、
日本人の心理や環境も大きな節目を迎えていた。
この国に住む人々の価値観やその変化を描く書です。
色々な気づきを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「一貫してポジティブな楽天主義がナショナリズムと正相関している。」
日本に蔓延する「暗黙の空気」の正体
目次は次の通りです。
序章 忖度という病が警告するもの
第1章 しがみつき、足を引っ張り合う忖度地獄
第2章 人間は、忖度しながら成長する
第3章 自分の生き方は、他人に忖度させない
第4章 戦争と原発と空気
第5章 支配されない生き方
森友・加計問題に端を発し、急速に広まった「忖度」という言葉。
これは流行語には終わらない、日本社会に深く巣食う病理を表わす言葉でもある。
ここでクローズアップされた官僚や政治家の忖度は「先回りの服従」というべきものだが、
政治の場のみならず、会社や学校など様々な場で「忖度バカ」が生まれ、忖度疲労を起こしている。
病的な忖度はなぜ生まれるのか?
様々なパターンを検証し、日本に蔓延する「暗黙の空気」の正体を解き明かす書です。
目からウロコの情報が満載です。
<印象に残った一文>
「人は命一つで生まれてきて、命一つで死んでいく。」
1日1項目ずつ、1か月で手に取るようにわかる!
目次は次の通りです。
第1章 戦後日本経済史
(戦後日本経済史の概観/戦後の為替、株価、金利 ほか)
第2章 暮らしの中の経済
(日本の人口構造/日本の家計消費 ほか)
第3章 企業・産業・金融の動き
(日本の企業/日本的経営 ほか)
第4章 景気と物価、財政金融政策
(日本の財政/財政赤字 ほか)
世にあふれる経済ニュースの核心を理解するために最低限知っておきたい知識をコンパクトに解説。
複雑に絡み合っている経済の動きが私たちの暮らしにどのように関わっているか、
1日1項目ずつ、1か月で手に取るようにわかる!
目からウロコの情報が満載です。
<印象に残った一文>
「世の中に流れているニュースの多くは、「象が尾に怪我をした」と言ったものです。」
私たちを蝕む「マイルドドラッグ」の正体
なぜ、ついつい甘いものやごはんが欲しくなってしまうのか?
その謎を解きつつ、人間の成り立ちをふまえた甘さ(糖質)との上手な付き合い方を伝授します。
食べ過ぎを意思の力でなんとかしようとしない、糖質制限の入門書です。
毎日スイーツをとっていた私は、この本を読んだ翌日から止めています。
<印象に残った一文>
「糖質から脂質へ」
現代の課題を経済学の視点
目次は次の通りです。
第1章 エピソードに翻弄される世界…いま日本と世界で何が起きているか?
(富の再分配を放棄したアメリカ/非効率的な富の再分配を続ける日本/機能マヒ状態の日本の政策委員会)
第2章 経済学を学ぶと世の中が面白く見える?
(新古典派経済学から行動経済学へ/経済学の理論と政策の現場/経済学の世界と霞が関の世界)
第3章 経済的センスで考える
(日本はなぜデフレから抜け出せないのか?/価格メカニズムは機能しているのか?/「働き方改革」の行方/「移民問題」は日本の問題でもある/日本の教育における課題はなぜ起きているのか?)
第4章 経済学はもっと面白くなる!
(日本の経済学と世界の経済学/メディアに欠落する経済リテラシー/経済学は新しい学問。もっと面白くなる!)
政策運営の重要な役割を担う竹中平蔵氏とEテレ「オイコノミア」などTVで注目の行動経済学者大竹文雄氏との対談本。
現代の課題を経済学の視点から見ると、どのように見えるのかを分かりやすく解説してくれます。
目からウロコの情報が満載です。
<印象に残った一文>
「競争してこなかった人は、相手の立場に立つことができない。」
完全試合投手となった特攻帰還兵
目次は次の通りです。
序章 零戦で還って来た男
第1章 野球との出会いと決別
第2章 桜花特攻隊
第3章 愚連隊
第4章 自由を許す
第5章 完全試合
第6章 幻の完全試合
第7章 近鉄消滅の危機
終章 文雄の還る家
激動の人生を生き抜いた、知られざる名投手!
「桜花」特攻隊から奇跡の生還を遂げた武智(旧姓・田中)文雄は、
実業団・大日本土木を経て、新生・近鉄パールス契約第1号選手となる。
昭和三十年には、プロ野球史上二人目、パ・リーグ第1号の完全試合を達成。
シーズン途中の理不尽なルール変更によるチーム消滅の危機には、大車輪の活躍で10ゲーム差を大逆転…。
野球とは、「生きてホーム(家)に還る」スポーツ。
「生きて還ってきた男」の痛快な野球人生を描く戦後史発掘ノンフィクションです。
色々な気づきを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「命を奪われてもおかしくない状況に幾度も直面しながら、文雄は生かされ続けた。」
人を裁かず、心をほどく
目次は次のとおりです。
1章 距離を置くと糸口が見える
(自分の未熟さにいつも気づいているほうがいい/後ろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進め ほか)
2章 距離があるからやさしくなれる
(正しいことを言うときは、ほんの少しひかえめに/お互いの「台所の奥」へは入らない ほか)
3章 素直さとともに生きる
(結末を結び直す「ご褒美の時間」/「あたりまえ」と言いたくなったら立ち止まる ほか)
4章 心いきいきと、今を楽しむ
(助けられていい、それでも気高く生き抜くために/見送る家族に残すもの、残さないもの ほか)
90歳の現役弁護士が見つけた、自分らしく前だけを見て生き抜く知恵。
人を裁かず、心をほどく。
色々な気づきを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「正しいことを言うときは、少しひかえめにする方がいい、正しいことを言うときは、相手を傷つけやすいものだと気づいている方がいい」
政治・経済・文化・思想史の四つの角度から掘り下げて明らかにする
目次は次のとおりです。
序章 アメリカ衰退論の中で
第1章 トランプ誕生の経済的背景
第2章 トランプ誕生の思想史的背景
第3章 策士バノンとオルタナ右翼
第4章 多様性の発展と矛盾ー多文化主義・PC論争
第5章 戦後アメリカ保守思想ー興隆から危機へ
第6章 戦後アメリカ保守思想ー分裂から破綻へ
アメリカの白人中間層に蔓延する絶望感。
マイノリティへの逆襲。
過激化するアイデンティティ・ポリティクスへの反動。
「ネオコン」の衰退から「オルタナ右翼」の台頭へ。
輝きを見せていたアメリカン・ドリームは萎み、
1960年代までに築きあげた自由・平和・民主の伝統は、自壊への道をたどりつつある。
選別と排除とを真正面に掲げて「アメリカ・ファースト」を叫ぶトランプ政権は、なぜ生まれたのか?
分裂・混乱・破綻の様相を呈するアメリカの「大変動」はどこから来てどこに向かうのか?
政治・経済・文化・思想史の四つの角度から掘り下げて明らかにする書です。
目からウロコの情報が満載です。
<印象に残った一文>
「精緻に考え抜かれた選挙人投票制度が、長い年月の間の制度の変化の果に、むしろポピュリズムに巧みに利用されるものになった。」
今後の中国動乱と日本の行方を読む
目次は次の通りです。
第1章 終身独裁を狙う習近平の野望
(習近平が目論む終身独裁への道/大幅増強した習近平派だが後継者がいない謎 ほか)
第2章 異常な習近平の個人崇拝が招く日本の危機
(中国で急速に進められている習近平の神格化/個人崇拝の裏で監視社会へ先祖返りした中国 ほか)
第3章 「功績なき独裁者」はなぜ生まれたのか
(「無能」の習近平が総書記に選ばれた理由/腐敗摘発運動の特徴と成果 ほか)
第4章 習近平独裁で地に落ちる中国経済
(失敗を重ねてばかりの経済政策/外貨準備高が激減 ほか)
第5章 習近平が世界を破壊する
(習近平の私兵軍と化する中国軍/「毛沢東思想」「〓小平理論」と「習近平思想」の比較 ほか)
個人独裁者を狙う習近平は、日本・台湾への軍事侵略をついに始める!
党規約に「習近平思想」を盛り込ませる一方、
後継者を「チャイナ・セブン」に入れず、
総書記の座を終生堅持する野心を露わにした習近平。
言論弾圧を強め、外資系企業にも党の細胞組織設置を義務付け、経済も社会も完全統制へと突き進んでいる。
一方、毛沢東、トウ小平と並ぶ「歴史的偉業」がほしい習は、
尖閣・台湾への軍事侵略を目論んでいる。
今後の中国動乱と日本の行方を読む書です。
目からウロコの情報が満載です。
<印象に残った一文>
「習近平は今後、軍事的は覇権主義を強めてくるだろう。そして自身の神格化やカリスマ性を高め、国内で絶対権力を確立しようとする。」
世界から見た日本の価値を再発見する一冊
目次は次の通りです。
序 ハーバード大学と日本人
第1講義 教養としての『源氏物語』と城山三郎ー日本通史 アンドルー・ゴードン
第2講義 『忠臣蔵』に共感する学生たちー江戸時代 デビッド・ハウエル
第3講義 龍馬、西郷は「脇役」、木戸、大久保こそ「主役」-明治維新 アルバート・クレイグ
第4講義 ハーバードの教授が涙する被災地の物語ー環境史 イアン・ジャレッド・ミラー
第5講義 格差を広げないサムライ資本主義ーアジア研究 エズラ・ヴォーゲル
第6講義 渋沢栄一ならトランプにこう忠告するー経営史 ジェフリー・ジョーンズ
第7講義 昭和天皇のモラルリーダーシップーリーダー論 サンドラ・サッチャー
第8講義 築地市場から見えてくる日本の強みと弱みー和食の歴史 テオドル・ベスター
第9講義 日本は核武装すべきかー日米関係史 ジョセフ・ナイ
第10講義 世界に日本という国があってよかったー経済学 アマルティア・セン
世界最高の学び舎、ハーバード大学の教員や学生は日本史から何を学んでいるのか。
『源氏物語』『忠臣蔵』から、城山三郎まで取り上げる一方、
玉音放送を読み上げて日本の天皇制について考えたり、
和食の奥深さを噛み締めたり…。
授業には日本人も知らない日本の魅力が溢れていた。
ハーバード大の教授10人のインタビューを通して、
世界から見た日本の価値を再発見する一冊です。
目からウロコの情報が満載です。
<印象に残った一文>
「渋沢が理想として掲げていたのは、責任感を伴った株主資本主義です」
理想と現実のギャップ
目次は次のとおりです。
第1章 「統合前史」から見るEU
第2章 「統合の始まり、加速、挫折」から見るEU
第3章 「通貨統合(ユーロ)」から見るEU
第4章 「ヒトラーと戦後」から見るドイツ
第5章 「EUのリーダー」から見るドイツ
第6章 「難民・移民・テロ」から見るEU
EUの今後を読み取る。
世界の国と地域を学ぶ入門シリーズ決定版!
基礎知識から最新情報まで!
中高生への授業がもとなのでわかりやすくスラスラ読める書です。
目からウロコの情報が満載です。
<印象に残った一文>
「EUの歌は「歓喜の歌」」
AI、IoT時代に専門家が生き残る方法
目次は次のとおりです。
1 変化
(なにが専門家に力をもたらしているのか/最前線からの報告/専門職に見られるパターン)
2 理論
(情報とテクノロジー/知識の生産と配信)
3 予測
(反論と不安/専門家の後に来るもの)
結論 私たちはどのような未来を望むべきか
「人間がまったくいらない世界」か「人間に他の役割が与えられる世界」か!?
「テクノロジーを基盤としたインターネット社会」においては、知識の生産・流通のあり方が大きく変わる。
医療、教育、ジャーナリズム、経営コンサルティング、監査、建築などのプロフェッショナルの働き方の未来を、
オックスフォード大学の権威が緻密な理論で解き明かす書です。
色々な気づきを与えてくれます。
ゼロからわかる経済学&世界経済の未来
目次は次の通りです。
1章 まずは経済学でニュースを読んでみる
(トランプが世界に巻き起こす、アメリカ経済への大嵐/先進国と新興国、逆転する希望と失望 ほか)
2章 ゼロからわかる経済学
(まずはこれだけ 経済学の考え方の基本6/知ればトクする経済学用語16)
3章 経済学者・エコノミストの「予測」
(経済予測が当たらない理由/責任ある言動のみがエコノミスト信頼回復の鍵 ほか)
4章 世界経済・日本経済の未来
(TPPが崖っぷちでも自由貿易の理想が死なない理由/中国を変えた企業アリババ ほか)/付録 覚えておきたい経済学の偉人10(アダム・スミス/カール・マルクス ほか)
経済、経済学は難しそう……と思っている人に向けた、超初心者でもわかる経済学入門書。
まずは知っておきたい「経済学の基本的な考え方6」、
そして「知ればトクする経済学用語 16」で経済ニュースがスラスラ読めるようになります。
今回の目玉は「エコノミストの通知表」、
溢れるほどの経済予測がある中で、的確に予想しえた人はほとんどいない。
それが証拠に、エコノミストや経済学者と呼ばれる人々はことごとく経済危機を予測できずにいます。
それでも、ひとたび不況が起きると経済学者(と名乗る人々)は専門家らしく「処方箋」を出すが、
それもまたアテにならないことが多い。
なぜ経済予測は頼りにならないのか?
エコノミストとその発言を理解するための処方箋を出します。
目からウロコの情報が満載です。
<印象に残った一文>
「今後アメリカのソフトパワーは大幅に低下し、国際秩序は一段と不透明な時代に突入するだろう。」