社会・政治: 2020年10月アーカイブ
「第二次世界恐慌」をどう生き抜いていけばいいのか?
目次は次の通りです。
第一章 日本を貧困化させた「緊縮財政」という失政
第二章 亡国の最凶官庁・財務省
第三章 「今だけ、カネだけ、自分だけ」の経団連
第四章 第二次世界恐慌の襲来に耐えられるか
財務省の御用学者らが振りまく財政破綻論。
もちろん増税の理由にするためです。
しかし、財政破綻などしないと著者の三橋さんは証拠を示しながら力説します。
そして、国民が豊かになるためには法人税増税こそが唯一の道だといいます。
日本人を貧困化させた「元凶」を徹底的に批判。さらに新型コロナウイルス来襲により、「第二次世界恐慌」をどう生き抜いていけばいいのか、その処方箋も紹介します。
目から鱗の情報が満載です。
<印象に残った一文>
「全てを決めるのは「思想」なのである。より分かりやすく書くと「考え方」だ。」
-真の働き方改革とは何か?-
目次は次の通りです。
変わる企業と労働
第1編 20世紀型社会とは何か
ー産業資本主義における企業と労働
(資本主義と労働・法/企業はなぜ営利を追求するのか?/日本型雇用システムと日本型労働法)
第2編 21世紀型社会の到来
ーデジタル技術の時代
(デジタル技術が社会を変える/デジタル技術が働き方を変える)
第3編 21世紀型社会の課題
ー新たな規制をめざして
(デジタル技術が労働規制を変える/デジタル技術がもたらす新たな政策課題)
まとめにかえてー21世紀型社会と労働
労働が変わる!労働法が変わる!
コロナ後の世界における「労働」と「法」のあり方を法学的視点&経済史・思想史的視点から模索した。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「21世紀型社会の発想は、労働を個人が共同社会に貢献する活動であるととらえ、その観点からみて必要とされるルールを考えていくというものです。」
"民主主義"でコロナを撃退した「台湾モデル」の全記録!
目次は次の通りです。
プロローグ 大晦日の24時間
第一章 世界最速の「水際対策」
第二章 マスク政治学
第三章 台湾の新型コロナウイルス対策を総ざらいする
第四章 「SARSの悪夢」から台湾が学んだもの
第五章 蔡英文政権の強力布陣と「脱中国化」路線
第六章 「疫病の島」から「防疫の島」へ
第七章 中国もWHOも信じなかった台湾
第八章 中国に支配されるWHO
第九章 政治への熱意が作った「防疫共同体」
第十章 台湾に学ぶ「アフターコロナ」
"民主主義"でコロナを撃退した「台湾モデル」の全記録!
世界最速で「検疫」と「隔離」を徹底できた本当の理由。
いろいろな気付きを与えてくれます。
チャールストン教会銃乱射事件の波紋
目次は次の通りです。
第1部 邪悪な存在と目が合った
(いばらの中に蒔かれた種/訪問者/隠れていたのは ほか)
第2部 癒しを求めて
(死の騒がしい沈黙/見知らぬ人々の善意/「聖書を取り戻したい」 ほか)
第3部 真相が明るみに出る
(善き人々の沈黙/一年後/通常営業 ほか)
アメリカ南部・チャールストンの由緒ある黒人教会で、その晩も聖書勉強会が開かれていた。
飛び入り参加を装い現れた白人男性が、突然出席者に向けて銃を乱射。
十二名の黒人信徒のうち九名が死亡した。
犯人は白人至上主義者のひきこもり青年。
インターネットで仕入れた差別思想に影響を受けての凶行だった。
「国を乗っ取っている黒人」たちとの人種戦争を起こすために、世間にもっとも衝撃をあたえられそうな人々(教会に集う善き人々)を狙い実行された大量殺人事件。
その背景に横たわるアメリカにおける黒人差別の根深い歴史、遺族たちの葛藤、そして信仰の力とは?
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「言葉には生死を分ける力がある。」
提言と分析
目次は次の通りです。
序章 コロナ危機と日本経済(森川正之)
第1部 いまどのような政策が必要なのか
○小林慶一郎:政策対応の全体像(金融システム安定化、検査と隔離など)
○佐藤主光:経済対策の財源と新たなセーフティネット
○八田達夫:経済を頑健化する制度改革
○鶴光太郎:経済への影響と政策対応
○小黒一正:現金給付・マイナンバーによる社会保障の再構築(ベーシックインカム等)
○戸堂康之:グローバル・サプライチェーン
○山下一仁:食料危機は起きるのか
○楡井誠:社会的離隔・外部性・デジタル技術
○長岡卓男:創薬イノベーション
○土居丈朗:かかりつけ医と入院医療(地域医療構想)
○西條辰義、中川義典:コロナ危機のフューチャー・デザイン
第2部 コロナ危機で経済、企業、個人はどう変わるのか
○関沢洋一:感染症の基本法則(SIRモデル)と医療
○小西葉子:消費、観光、ビッグデータ
○宮川大介:人出変動と売上高・企業倒産
○北尾早霧:労働市場と社会保障への影響の定量的分析
○黒田祥子:労働時間の二極化、メンタルヘルス
○森川正之:在宅勤務、サービス産業
○中田大悟:歴史的パンデミックの長期的影響(子供、家庭)
○浜口伸明:感染の空間経済学
○近藤恵介:感染症対策と今後の都市政策
終章 ポスト・コロナの経済社会ビジョン(佐藤主光、小林慶一郎)
大恐慌以来ともいわれる経済ショック。
感染拡大を抑制しつつ、どう経済活動を維持できるのか?
最適な政策とは?
コロナ禍の実態をいち早く解明し、ポスト・コロナの経済・社会を展望する書です。
いろいろなヒントが詰まっています。
<印象に残った一文>
「人間は他の人々との「交流(コミュニケーション)」を求める社会的動物であり、様々な活動において多様な人間がより多く集中している都市に住むことによって、多様な「三密」の場を介してより高い満足度を達成できる」
地味だけれど大切。そんな任務に光あれ
目次は次の通りです。
荷物の仕分けー陸上自衛隊東部方面後方支援隊 東部方面輸送隊第102輸送業務隊
砲弾磨きー海上自衛隊下総航空基地第3術科学校
輸送機の洗機ー航空自衛隊入間基地第402飛行隊
排水の水質検査ー陸上自衛隊関東補給処化学部
冷凍庫の在庫調査ー海上自衛隊横須賀基地業務隊給養係
航空路図誌の校正ー航空自衛隊航空保安管制群 飛行情報隊図誌班
砂盤作りー陸上自衛隊輸送学校教育部訓練科
曳船での入港支援ー海上自衛隊横須賀警備隊港務隊
制動傘の折り畳みー航空自衛隊第7航空団整備補給群修理隊
馬の装蹄ー自衛隊体育学校近代五種班〔ほか〕
自衛隊員と聞くと、戦闘機や戦車、護衛艦で働く人々、と思っていませんか?
しかし、多くの隊員は、中には現役の自衛隊員でさえ知らないような地味~な任務の数々を、日々、こなしているのです。
この地味~な任務があってこそ、日本は守られているのです。
そんな地味すぎる「おしごと」に光を当てるべく、岡田が体験リポートを挙行しました!
目から鱗の情報が満載です。
<印象に残った一文>
「自衛隊にはもっともっとたくさんの仕事があって、あらゆる面から日本の平和を守っています。」
戦後大阪の「闇」を圧倒的リアリティで描き切る傑作長篇
昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が頭を麻袋で覆われた刺殺体となって見つかる。
大阪市警視庁が騒然とするなか、若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組みはめに。
帝大卒のエリートなのに聞き込みもできない守屋に、中卒叩き上げの新城は厄介者を押し付けられたと苛立ちを募らせるがー。
はぐれ者バディVS猟奇殺人犯、戦後大阪の「闇」を圧倒的リアリティで描き切る傑作長篇。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「奪われるくらいなら、最初から幸せなぞいらなかった。」
世界史のなかの病原体
目次は次の通りです。
はじめに - ぼくらはなぜ感染症を恐れるのか?
序章 感染症とぼくらの社会
社会のあり方が感染症を変え、感染症もまた社会を変える
第1章 ペスト
地中海を海上輸送された「黒死病」は、民衆に力を与えた
第2章 天然痘
「消えた感染症」は、医学にイノベーションをもたらした
第3章 コレラ
蒸気機関が運んだ「野蛮な病」は、都市改造を促進した
第4章 インフルエンザ
第一次大戦が拡散した「冬の風物詩」は、ナチス台頭を準備した
第5章 新興感染症
病原体と人類の進化は続く
終章 COVID-19
「ポスト・コロナの時代」は来るか?
地中海貿易が広めたペストは、民衆に力を与えた。
天然痘は医学にイノベーションをもたらし、蒸気機関が生んだコレラ感染爆発は都市改造を促した。
第一次世界大戦が拡散したスペイン風邪は、ナチス台頭を準備したー社会経済史学者による「コロナ後」を読み解くための感染症史。
目から鱗の情報が満載です。
<印象に残った一文>
「マスクは「私は感染症に注意を払っており、うつすこともうつることも避けたいと考えている」よ言う意思を表すシグナルなのだ。」
水商売、風俗業界の惨状
目次は次の通りです。
序章 ネオン街の悪夢
第1章 緊急事態宣言下の歌舞伎町
第2章 女子大生の"セックス無間地獄"が始まった
第3章 コロナに殺される熟女たち
第4章 池袋"売春地帯"で生きる
終章 コロナで政府の経済政策は変わるのか
中国・武漢で発生した新型コロナウイルスが日本の貧困女性たちを地獄に叩き落としたー。
日本では10年以上前から女性のカラダやセックスは深刻なデフレを起こしていた。
カラダを売っても貧困は解決せず、ギリギリの生活を強いられる女性が膨大に存在している。
そんな危機的状況のなかで起こったコロナショックと政府による自粛要請。
"貧困の巣窟"ともいえる水商売、風俗業界の惨状を中村淳彦氏が緊急レポートします。
現代の抱える闇を見事に描いている本です。
<印象に残った一文>
「日本は平成以降に貧困化した。すでに繁華街の女性の供給は過剰であり、10年以上前から女性のカラダやセックスは深刻なデフレを起こしている。」
「命」を巡るノンフィクション
目次は次の通りです。
序章 罪の意識
第1章 命を救う
第2章 市長の葛藤
第3章 想定外
第4章 出自を知らない子どもたち
第5章 抑止力
第6章 世界のポスト
第7章 理事長との対話
第8章 神の手と呼ばれて
第9章 内密出産
第10章 メディアと検証/終章 真実告知
慈恵病院(熊本市)が開設した「赤ちゃんポスト」は"命を救う"という理念のもと、理解を広げてきた。
だが、実際の運用は想定外の連続である。
2019年3月までに預けられた144人中、病院が想定した早期新生児は76人。
残りの約半数が、ある程度育った赤ちゃんだった。
開設第一号は3歳児だ。
障害児や外国人の赤ちゃんもいる。
出産状況が分からないため医療者の負担も大きい。
育った子は「出自を知る権利」を持ち合わせていない。
さらに同病院は19年末、妊婦が匿名のまま病院で出産できる「内密出産」も導入した。
いずれも国の法整備は追いついていない。
開設されて13年ー赤ちゃんポストが日本社会に問いかけたものとは何か?
「命」を巡るノンフィクションはいろいろな気付きを与えてくれます。。
<印象に残った一文>
「真実を見極めろ。事実を伝えろ。」
12社54冊、読み比べ
目次は次の通りです。
序章に代わるブレインストーミングー今なぜ「中学の教科書」か
第1章 地理ー地理が読み解ければ"世界"が見える
第2章 歴史ー人類の出現から現代まで、一気に「大河」を下る
第3章 公民ー社会の仕組みをインプットして足元を固める
第4章 理科ー日常が科学で成り立っていると知る
第5章 数学ーコトの真偽を見極めるための土台
第6章 国語ー中学の教科書は現代文教材の「完成形」
第7章 英語ーひたすら音読して、「中三レベル」をキープする
第8章 道徳ー自分と他人の「スタンダード」を知る
いまどきの中学校教科書はすごい。
「なぜ、勉強しなくちゃいけないの?」と心が折れかけた子どもたちにも楽しく学べる工夫に満ちているから、長いこと勉強と無縁だった大人が学びなおすのにも最適のツールといっていい。
地理、歴史、公民、理科、国語、数学、英語、そして道徳まで。激動の世界を爆走し続ける池上彰、佐藤優の両巨匠が12社54冊を読み解いた。
中学校教科書で足元を固めよう。
ポストコロナ世界、AI社会を生き抜くためには、付け焼刃の知識じゃ太刀打ちできない。
基礎力を鍛え直せば社会の深層が見えてくる。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「現代を生きる日本事本にとって必要な教養は、中学の教科書をマスターすれば十分である。」
混沌と発展のはざまで
目次は次の通りです。
第1章 日本との関係から見るインド
第2章 インドは世界最大の民主主義国
第3章 宗教から見るインド
第4章 カースト制度から見るインド
第5章 数学とITから見るインド
第6章 地政学から見るインド
知られざる大国・インドの素顔を紹介!
2027年には人口で世界一に、28年には日本を抜いてGDPが世界3位になれることが予想されているインド。
この新しい大国の実情や日本との知られざるつながりについて、池上彰氏が徹底解説します。
知っているようで知らないインドの実情や日本との深い関係などをわかりやすく紹介。
インドについて知るうちに、中国の一帯一路戦略から、アフガニスタンのタリバン政権の成り立ちまで、国際情勢が手に取るようにわかります!
都立大泉高校附属中学校で人気を博した授業をもとに大幅加筆。
受験生、就活生、ニュースの背景を知りたい社会人にもおすすめです!
目から鱗の情報が満載です。