社会・政治: 2020年11月アーカイブ
現代の知性たちの視線
目次は次の通りです。
第1章 人間とは生命とは
(養老孟司ー私の人生は「不要不急」なのか?根源的な問いを考える/福岡伸一ーウイルスは撲滅できない 共に動的平衡を生きよ ほか)
第2章 歴史と国家
(ユヴァル・ノア・ハラリー脅威に勝つのは独裁か民主主義か分岐点に立つ世界/ジャレド・ダイアモンドーコロナを克服する国家の条件とは?日本の対応とは? ほか)
第3章 社会を問う
(ブレイディみかこー真の危機はウイルスではなく「無知」と「恐れ」/斎藤環ー非常事態で誰もが気づいた「会うことは暴力」 ほか)
第4章 暮らしと文化という希望
(横尾忠則ー作品は時代の証言者 この苦境を芸術的歓喜に/坂本龍一ーパンデミックでも音楽は存在してきた 新しい方法で適応を ほか)
日本の未来はどうなるかーー?
養老孟司 ユヴァル・ノア・ハラリ ジャレド・ダイアモンド 福岡伸一 ブレイディみかこ 角幡唯介 東畑開人etc.
22人の論客が示すアフターコロナの針路!
朝日新聞大反響連載を書籍化新型コロナウイルスは瞬く間に地球上に広まり多くの命と日常を奪った。
すべての人に平等に降りかかるこの感染症によって、社会は様変わりしてしまった。
第2波の懸念も高まり、感染への恐怖が消えない中、私たちは大きく変容する世界をどう捉え、どのように考えればよいのか。
現代の知性たちのパースペクティブを通し「コロナ後」を思考する糧を届ける。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「ウイルスは私たち生命の不可避的な一部であるがゆえに、それを根絶したり撲滅したりすることはできない。私たちはこれまでも、これからもウイルスを引き受け入れ、ともに動的平衡を生きていくしかない。」
結核、マラリアからエイズ、MERS、薬剤耐性菌、COVID19まで
目次は次の通りです。
ブラック・スワンと非常事態/公衆衛生の歩み/白衣とすり減った靴/脅威マトリックス/微生物の歴史/新たな世界秩序/感染経路ーコウモリ、虫、肺、ペニス/ワクチンー最も鋭い弓矢/マラリア、エイズ、結核を忘れてはいけない/機能獲得性とデュアルユース性ーフランケンシュタイン・シナリオ/バイオテローパンドラの箱が開く/エボラウイルス病ーアウト・オブ・アメリカ/SARSとMERS-これから起こることの前兆/蚊ー公衆衛生の敵、ナンバー・ワン/ジカウイルスー不測の事態を予測する/抗菌薬ー共有地の悲劇/薬剤耐性との戦い/インフルエンザー伝染病の王/パンデミックー"忌まわしい厄災"から"避けられない現実へ"/インフルエンザを脅威リストから外す/生き残る為の戦略
COVID-19のパンデミックは、現代のグローバル社会がいかに感染症に対して無防備であるかを明らかにした。
マラリア、結核など、先進国では終わったと思われている感染症はいまだに発展途上国で猛威をふるい続け、エイズ、エボラはふたたび大流行を起こしつつある。
封じ込められたSARS、MERSも、いつパンデミックを起こしてもおかしくない。
そして、家畜への抗生物質の大量投与は、我々を脅かす薬剤耐性菌を日々産み出している...。
疫学の第一人者が語る、感染症の本当の恐ろしさとその対処法。
今後の潮流を読むうえで参考になる書です。
<印象に残った一文>
「感染症を撲滅することもできない。絶え間ない犯罪と戦うように私たちは感染症とも絶えず戦い続けるだろう。」
感動の名演説を歴史的背景、写真とともに紹介する書
目次は次の通りです。
一九五四年 アール・ウォーレンーアメリカの公教育における人種分離を違憲とする判決
一九五六年 ニキータ・フルシチョフー「個人崇拝について」
一九六〇年 ハロルド・マクミランー「変革の風がこの大陸を吹き抜けている」
一九六〇年 エルビス・プレスリーー記者会見「除隊して懐かしのわが家へ」
一九六〇年 フィデル・カストロー四時間半続いた国連最長の演説
一九六〇年 マーヴィン・グリフィス=ジョーンズー『チャタレー夫人の恋人』わいせつ裁判
一九六一年 ジョン・F.ケネディー就任演説
一九六二年 ジョン・F.#ケネディー「われわれは月へ行くことを選びます」
一九六三年 ジョン・F.#ケネディー「イッヒ・ビン・アイン・ベルリナー」
一九六三年 マーティン・ルーサー・キング,ジュニアー「私には夢がある」〔ほか〕
JFK、ネルソン・マンデラ、マララ・ユスフザイ、スティーブ・ジョブズ、オプラ・ウィンフリー...
スポーツ選手から歌手、司会者、自由と平等を求めて闘った指導者らによる感動の名演説を歴史的背景、写真とともに紹介する書です。
いろいろなヒントが詰まっています。
<印象に残った一文>
「人類は多惑星種になる」
名演説を歴史的背景、写真とともに紹介
目次は次の通りです。
前三九九年頃 ソクラテスー「私は自分が何も知らないと知っている」/前三二六年頃 アレクサンドロス大王ーヒュダスペス河畔の演説/前六三年 キケローー「おお、何という時代、何という世にわれわれは生きているのか!」/三一年頃 イエス・キリストー山上の垂訓/一三〇五年 ウィリアム・ウォレスー「私はイングランド人を殺した」/一五八八年 エリザベス一世ー「この身に宿る心と気概は王のものだ」/一六四九年 チャールズ一世ー処刑台での演説/一七七五年 パトリック・ヘンリーー「私に自由を、さもなくば死を与えたまえ!」/一七八九年 ウィリアム・ウィルバーフォースー奴隷制廃止を訴える演説/一七九四年 マクシミリアン・ロベスピエールー恐怖政治の正当性を訴える演説〔ほか〕
力強いメッセージは人々の胸を打ち、聴衆を鼓舞し、ときに世界を動かすことがある。
リンカーン、マーク・トゥエイン、ガンディー、チャーチル、昭和天皇、エリザベス二世らの名演説を歴史的背景、写真とともに紹介する書です。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「どんな演説にも必ず目的がある。それは群衆を説得し、何かを信じさせることだ。」
大胆にして危険極まりない諜報半生を辿る
目次は次の通りです。
序 一九八五年五月一八日
第1部(KGB/ゴームソンおじさん/サンビーム/緑のインクとマイクロフィルム/レジ袋とマーズのチョコバー/工作員「ブート」)
第2部(隠れ家/RYAN作戦/コバ/ミスター・コリンズとミセス・サッチャー/ロシアン・ルーレット)
第3部(ネコとネズミ/ドライクリーニングをする人/七月一九日、金曜日/フィンランディア)/エピローグ(「ピムリコ」のパスポート)
核戦争を回避させた老スパイは現在、英国で24時間警護を受けながら、名前も身分も偽った孤独な生活を送っている。
ゴルジエフスキー本人のインタビューとMI6で工作に関わった面々の証言から、大胆にして危険極まりない諜報半生を辿る書です。
目からうろこの情報が満載です。
<印象に残った一文>
「一人のスパイを逃がさずに済むなら、無実の者が10人処刑になっても構わない」
分散自律型社会の出現
目次は次の通りです。
序 章 ブロックチェーンが地殻変動を引き起こす
第1章 ブロックチェーン革命の到来
第2章 ブロックチェーンの応用(1)仮想通貨
第3章 ブロックチェーンの応用(2)銀行も導入
第4章 在来技術型のフィンテックとその限界
第5章 ブロックチェーンは通貨と金融をどう変えるか
第6章 ブロックチェーンの応用(3)事実の証明
第7章 ブロックチェーンの応用(4)IoT
第8章 分散型自律組織や分散市場がすでに誕生
第9章 分散型自律組織はいかなる未来を作るか
終 章 われわれは、どのような社会を実現できるか
補論A 仮想通貨と電子マネーの法律上の定義
補論B 現在の決済システムの概要
デジタル時代のビジネスや経済、社会の姿を大きく変える画期的な技術、ブロックチェーンについて、情報経済論の第一人者がわかりやすく解説。
複雑でわかりにくいとされるブロックチェーンの仕組み、仮想通貨、フィンテック、IoTなどへの応用から、より幅広い経営組織のイノベーションまで包括的に解説。
ブロックチェーンに基づく分散自律型社会についても展望。
中央銀行デジタル通貨の進展などをアップデイトして刊行。
今後の潮流を読むうえで参考になる書です。
生命・物質・地球の未来と人類の選択
目次は次の通りです。
はじめに:「合成の時代(シンセティック・エイジ)」が始まる
第1章: 新次元の物質をつくる
第2章: 原子の位置を動かす
第3章: DNAオンデマンド
第4章: 人工生物
第5章: ポストナチュラルな生態系
第6章: 種の移転と復元
第7章: 都市の持つ進化の力
第8章: 太陽を退かせる方法
第9章: 大気のリミックス
第10章: 人工人類
第11章: 未来への選択
おわりに: 野生とテクノロジー
生命・物質・地球をつくり変える合成テクノロジー。
人類が神の領域に迫りつつあるいま、「変成新世」における未来への選択が問われる。
今後の潮流を読むうえで参考になる書です。
なぜ人は匿名の刃をふるうのか
目次は次の通りです。
第1章 ネット炎上と加速する私刑
第2章 加害者たちの正体
第3章 言葉が刃に変わる時
第4章 深刻化する被害の真相
第5章 匿名の刃から身を守る
第6章 SNSの功罪
もしも急にSNS上で誹謗・中傷を受けたら?
逆に何気ない"批判"が相手を傷つけたら...。
注目が高まるSNS暴力の実態と対処法を徹底取材。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「言葉は刃物になる。」
生命・物質・地球の未来と人類の選択
目次は次の通りです。
はじめに:「合成の時代(シンセティック・エイジ)」が始まる
第1章: 新次元の物質をつくる
第2章: 原子の位置を動かす
第3章: DNAオンデマンド
第4章: 人工生物
第5章: ポストナチュラルな生態系
第6章: 種の移転と復元
第7章: 都市の持つ進化の力
第8章: 太陽を退かせる方法
第9章: 大気のリミックス
第10章: 人工人類
第11章: 未来への選択
おわりに: 野生とテクノロジー
生命・物質・地球をつくり変える合成テクノロジー。
人類が神の領域に迫りつつあるいま、「変成新世」における未来への選択が問われる。
今後の潮流を読むうえで参考になる書です。
<印象に残った一文>
「世界が公正なら、本来のありようを市民が情報に基づき慎重に選んで決めることになるだろう。」
レーガン大統領の命を救った男
目次は次の通りです。
第1部 "死"と会う約束
(オフィスでのありふれた一日/不幸の始まり/ニューヨークからダラスへー「大統領が死んだ」/ベトナムーますます悪化する戦況/一九六八年ー地獄の年/二つの死/罪深い人と政治家ーウォーターゲート事件と世界/ハシゴを登り降り/銃撃!負傷者複数!)
第2部 神の恩寵との出会い
(ホワイトハウスからポッターズハウスへ/喜びの中への降下)
大統領や外国高官など要人警護にあたるシークレットサービス。その内側を大統領警護部長を務めた人物が包み隠さず語る。犠牲をいとわない誇り高き人々の緊張と情熱の日々。
<印象に残った一文>
「経験とは厳しい教師だ。テストを先にやって、それからレッスンなのだから」
なぜ繰り返し出現するのか
目次は次の通りです。
1章 ウイルスとは何者か
1 割り切れない不思議な存在
2 不器用なウイルスと器用なウイルス
3 なぜ、どのように病気が起きるのか
4 発見までの道のり
5 研究手段の変遷
2章 エマージングウイルスの系譜
1 人獣共通感染症とエマージング感染症
2 マールブルグ病
3 ラッサ熱
4 エボラ出血熱
5 ハンタウイルス病
6 ヘンドラウイルス病
7 ニパウイルス脳炎
8 ウエストナイル熱
9 エマージング感染症はなぜ繰り返し現れるのか
3章 新型コロナウイルス
1 コロナウイルスの特徴
2 最初のコロナウイルスの発見
3 重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルス
4 中東呼吸器症候群(MERS)ウイルス
5 「次の新型コロナウイルス」に備える
6 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の出現
4章 人類はどのような手段を持っているのか
1 ワクチン
2 治療薬
3 公衆衛生対策
4 「ワンヘルス」にもとづく発生監視
5章 ウイルスとともに生きる
1 バイオハザード対策の発展史
2 高度隔離施設の現場へ
3 病原体の管理基準
4 根絶の時代から共生の時代へ
20世紀後半以降、人間社会に次々に出現するようになった新たなウイルスを「エマージングウイルス」という。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)もその一つである。
エマージングウイルスの10の事例を通じてウイルスと人間社会の関係を俯瞰し、今後も新たなウイルスが繰り返し社会に現れうることを警告する書。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「新型コロナウイルスは、21世紀がウイルスとの共生の道を探る時代に入ったことを、我々に見せつけているのである。」
「台湾モデル」の全記録
目次は次の通りです。
プロローグ 大晦日の24時間
第一章 世界最速の「水際対策」
第二章 マスク政治学
第三章 台湾の新型コロナウイルス対策を総ざらいする
第四章 「SARSの悪夢」から台湾が学んだもの
第五章 蔡英文政権の強力布陣と「脱中国化」路線
第六章 「疫病の島」から「防疫の島」へ
第七章 中国もWHOも信じなかった台湾
第八章 中国に支配されるWHO
第九章 政治への熱意が作った「防疫共同体」
第十章 台湾に学ぶ「アフターコロナ」
わずか感染者442人、死者7人
(日本:感染者約17,000人、死者約900人)※2020/5/31現在
世界最速で「検疫」と「隔離」を徹底できた本当の理由
1"攻め"の水際対策ーー「感染症探偵」の活躍/大みそかの攻防
2ためらいなく対中遮断ーー政治・経済の脱中国化/マスクの自主確保
3"神対応"連発の防疫共同体ーー公衆衛生の専門家を重用/防疫医師制度
"民主主義"でコロナを撃退した「台湾モデル」の全記録!
いろいろなヒントが詰まっています。
<印象に残った一文>
「感染症対策とは、「検疫」と「隔離」」