人文・思想: 2013年2月アーカイブ
ヨーロッパ精神の源流
【送料無料】神を哲学した中世 [ 八木雄二 ] |
目次は次のとおりです。
第1章 中世神学に近づくために
第2章 キリスト教神学の誕生
ーアンセルムスの世界
第3章 地上の世界をいかに語るか
ートマス・アクィナス『神学大全』
第4章 神学者が経済を論じるとき
ードゥンス・スコトゥス『オルディナチオ』
第5章 中世神学のベールを剥ぐ
第6章 信仰の心情と神の学問
第7章 中世神学の精髄
ーヨハニス・オリヴィの学問論・受肉論
中世において「哲学」は「神学」の形をとった。
キリスト教信仰と古代ギリシア哲学の出会いによって
「神についての学問」が生まれ、
ヨーロッパ精神が形作られていきました。
神の存在、
天使の堕落、
人間の富や色欲を当時のヨーロッパ人はどう考え、
語ろうとしたのか?
中世神学から「信仰」のベールを剥ぎ、
その実像に迫る書です。
ちょっと硬い本ですが、読んでおいて損はない本です。
<印象に残った一文>
「ヨーロッパに習うことで、「知の先端に追いつければ」という日本の思想状況はそろそろ終わりに近づいている。というより、ヨーロッパでも良識ある人達が日本の伝統に学ぼうとしている。」
野村克也の人生論
【送料無料】この一球 [ 野村克也 ] |
目次は次のとおりです。
己ー敵を知り、己を知る
努力ー継続と蓄積は最大の強みである
人格ー人間的成長なくして技術的進歩なし
器ー人間学なき者にリーダーの資格なし
知ー才能は学から生まれる
運命ー運を呼び込める人間になれ
運命を変えるもの、運命を強くするもの。
それは「この一球」に臨み行動する覚悟にほかならない。
自分自身の生き方を深く考えさせられる本です。
<印象に残った一文>
「本気になると世界が変わってくる。自分が変わってくる。変わってこなかったらまだ本気になっていない証拠だ。」
独裁者がいたらあなたも操られる
【送料無料】悪魔の政治力 [ 瀧澤中 ] |
目次は次のとおりです。
第1章 ヒトラーはいかにして大衆を扇動したのかー絶対権力者が巧みに使う「悪」の人心掌握術(国民はなぜヒトラーに魅了されたのか/天賦の才を発揮した政治宣伝/人の心を虜にする巧妙な政策/悪魔のマニフェスト『我が闘争』)
第2章 スターリンの寝室はなぜ開かなかったのかーソ連のサディストは虐殺をこよなく愛した
(スターリンはなぜ「書記長」なのか/恐怖政治でなぜ人を支配できるのか)
第3章 毛沢東はなぜ権力を得たのかー日本人では理解不能!殺戮を繰り返す中国の素顔
(反主流派の毛沢東が共産党を牛耳れた理由/権力維持のためにはナンバー2をも抹殺する)
第4章 独裁を受け継いだ後継者たち
(ポル・ポト、金日成)-驚愕の実態!民衆が悪魔に豹変する時(ポル・ポトはなぜ大虐殺を行なったのか/金日成はなぜ世襲を可能にしたのか)
第5章 日本にも独裁者が必要な時がきた?-決められない政治家もういらない
(東條英機は独裁者だったのか/日本に潜む独裁政治への誘惑)
独裁者は、“異常”なのか?
彼らは、見事なほど人間の弱みや劣情を知っています。
そして、徹底的にそれらを利用する。
慈愛よりも憎悪をあおり、
劇的な変化を望む心に火をつけて乱暴な政策を提示する書です。
人間の恐ろしい面を感じる書です。
<印象に残った一文>
「独裁者たちは、見事なほど人間の弱みや劣情を知っていて、徹底的にそれを利用する。」
〈神話〉の変貌
【送料無料】古事記はいかに読まれてきたか [ 斎藤英喜 ] |
目次は次のとおりです。
プロローグ 『古事記伝』から『古事記』編纂一三〇〇年の深層へ
1 本居宣長とはだれか
2 『古事記伝』と近世神話
3 伊勢神宮で読む『古事記』
4 「日本紀の家」の人びと
5 平安期の「日本紀講」と『古事記』起源の神話
エピローグ 二十一世紀の『古事記』へ
『古事記』はどのように読まれてきたのか?
江戸時代の本居宣長からさかのぼり、
中世の吉田兼倶・度会家行、
平安初期の多人長まで。
1300年の時空を超え、
新たな神話へと変貌する
ダイナミックな歴史を読み解く書です。
日本人の歴史を感じる書です。
<印象に残った一文>
「今年平成24年は、和暦5年に「古事記」が編集されて、1300年目に当たる」
ゼロからはじめる仏教入門
【送料無料】怒らない働き方 [ 川辺秀美 ] |
目次は次のとおりです。
はじめに カーネギーは正しいが、仏教はもっと正しい
第1章 こころを休ませる仏教というOS
第2章 仏教との付き合い方ーとにかく始めてみよう
第3章 週末仏教のすすめ
第4章 「サラリーマン仏教」を実践する
第5章 怒らない働き方
付録1 失礼にならない程度の仏教入門
付録2 「週末仏教徒」のためのおすすめアイテム
ビジネス書を読んでも、
全くやる気がでない。
自己啓発書を読んでも、
むなしさが募るばかり…。
そんな不満にこたえてくれるのは、
二千五百年の歴史をもつ“元祖ライフハック”の仏教です。
そこには「疲れた心の休ませ方」
「怒りをしずめる方法」など、
生き方や働き方の智慧があふれています。
信仰や知識はゼロでいいのです。
肝心なのは、とにかく実践してみること。
“仏教の始め方”を教える、
日本一ハードルの低い仏教入門書です。
自然体で仏教概要が理解できる書です。
<印象に残った一文>
「ビジネス書というものはその時代を写す鏡のようなものです。」
禅の魅力を豊かに語る書
【送料無料】禅寺モノ語り [ 玄侑宗久 ] |
目次は次のとおりです。
1 鳴らす
(引磬(引〓(いんきん))-「チーン」の音に導かれて/木魚ー読経のリズムを調える ほか)
2 着る
(法衣ー僧侶の衣服/袈裟ー和尚さんの身体をつつむ大きな布 ほか)
3 行ずる
(剃刀ー髪を剃る/持鉢ー修行僧の食器 ほか)
4 荘厳る
(香ーお寺にかかせない香りと煙り/位牌ーたましいの拠りどころ ほか)
禅寺の木魚や梵鐘など、
さまざまな道具と法具の世界。
それらはいったいどういうモノたちなのでしょう?
禅を禅たらしめているモノタちの真の姿とは?
その成り立ちと由来をめぐって、
禅の魅力を豊かに語る書です。
<印象に残った一文>
「禅は抽象論が嫌いである。」