人文・思想: 2020年1月アーカイブ
テクノロジーが変える経済の形と未来
目次は次の通りです。
プロローグー「未完」のその先を求めて
1 我々は大きな分岐点の前に立っている
(ポール・クルーグマン)
2 「雇用の完新世」が終わり「人新世」がはじまる
(トーマス・フリードマン)
3 職業の半分がなくなり、「どうでもいい仕事」が急増する
(デヴィッド・グレーバー)
4 成長を追い求める経済学が世界を破壊する
(トーマス・セドラチェク)
5 テクノロジーは働く人の格差をますます広げていく
(タイラー・コーエン)
6 ベーシックインカムと一日三時間労働が社会を救う
(ルトガー・ブレグマン)
7 「データ資本主義」が激変させる未来
(ビクター・マイヤー=ショーンベルガー)
エピローグー加速する世界の中で
経済学者シュンペーターは「資本主義の欠点は自ら批判されたいと願っている点だ」と述べた。
批判すらも飲み込み自己変容を遂げていく「未完」の資本主義。
とりわけ近年は、テクノロジーの劇的発展により、経済の形が変わり、様々な矛盾が噴出している。
「テクノロジーは資本主義をどう変えるか」
「我々は資本主義をどう『修正』するべきか」について、国際ジャーナリスト・大野和基氏が、世界の「知の巨人」7人に訊ねた論考集です。
経済学、歴史学、人類学...多彩な視座から未来を見通し、「未完」のその先の姿を考える、知的興奮に満ちた1冊です。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「これから競争に勝ち残るためには、生涯学習者になる能力が最も重要になります。」
究極のアイデアのつくり方
目次は次の通りです。
第1章 問題意識がスパークを生む
(スパークとは/「異業種競争戦略」のきっかけはテレビ ほか)
第2章 アナログ発想で情報を集める
(情報は整理するな、覚えるな/自分だけの情報にこそ、価値がある ほか)
第3章 情報は放っておいて熟成させる
(20の引き出し/時代による引き出しの変遷 ほか)
第4章 アイデアを生み育てるアナログ思考
(なぜアナログがデジタルに勝るのか/キャプテンの唇 ほか)
第5章 創造力を高める右脳発想
(右脳と左脳の連鎖がアイデアを生む/スパークを生むメカニズム ほか)
情報は放っておいて熟成させよ!
インプットの労力を最小化し、アウトプットを最大化する、ムダな努力いらずの発想法。
いろいろなヒントが詰まっています。
法と道徳のあいだ
目次は次の通りです。
第1章 ウソに塗れた法治国家
(善意のウソ/客観的真理と内面的真実 ほか)
第2章 ウソが誕生する瞬間
(ウソが誕生するメカニズム/信用を維持するためのウソ ほか)
第3章 ウソが育っていく経過
(リーガルマインド?/刑法における「行為」と責任帰属 ほか)
第4章 ウソと理性主義
(ウソと法治国家/適法的行為と道徳的行為 ほか)
第5章 哲学(者)の使命
(「よく生きる」こととウソ/幸福追求とウソ ほか)
これほどのウソがまかり通っているのに、なぜわれわれは子どもに「ウソをついてはいけない」と教え続けるのか。
この矛盾こそ、哲学者が引き受けるべき問題なのだ。
哲学者の使命としてこの問題に取り組む書です。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「人々は法治国家のルールを認めていてもなお端的な真実が知りたいのだ。」
ツイッターで話題
目次は次の通りです。
第一章
母さんとの出会い/旅は人生の道標/こころはどこにあるの?/
スーパーウーマンの涙/ぼくはひとなり/母さん、水を得る/
ひとなり、弾ける/いたずらっ子、改心する/母さんの才能が開花する/
母さんの教育理念/お別れの時がきた
第二章
新天地で考えた/母さんの味を受け継ぐ/いじめに負けるな/
ボウリング・ウーマン
第三章
函館山を仰ぎ見る/母さんに叱られた理由/今だ、今やれの法則/
高校はまさかの柔道部/人生の転機について/母さんとは何者か
ツイッターで話題となった「84歳の母さんがぼくに教えてくれた大事なこと」
本書は作家・辻仁成氏が自身の母の半自叙伝を、豪快な秘話とともに書き下ろした泣き笑いエッセイ集。
母の愛と人生訓にあふれた本書は、心に響くと大反響!
「ひとなり。人生は誰のものか、と常に考えることが大事ったい。
苦しい出来事にぶつかり、何かの選択を迫られた時、自分に言ったらよか。
それは誰の人生だよって。
誰の人生だ。それは自分の人生なんだよ。
これからの長い道のりの中で迷ったら、 自分に向かって言いなさい。
誰の人生だよって」
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「死ぬまで生きなさい。ゆっくりと焦らずに。」
知られざる一面が明らかに!
目次は次の通りです。
第2部 異形の独裁者たち
(小悪党たち/カトリックの独裁者たち(アントニオ・サラザール/フランシスコ・フランコ)/頭脳破壊マシン(ホルローギーン・チョイバルサン/クレメント・ゴットワイル/ヨシップ・プロズ・チトー)/中東の試み(ムスタファ・ケマル/ガマール・アブドゥル=ナーセル/ムアンマル・アル=カッザーフィ)/死者の書(金日成/エンヴェル・ホッジャ/ブレジネフ)/もう一冊の『緑の書』(ルーホッラー・ホメイニー))
第3部 崩壊と狂気の時代
(真夜中の超退屈な庭で/北朝鮮ー金正日のメタフィクション/キューバー究極のおしゃべり野郎、その名はカストロ/イラクーサッダーム・フセインのヒストリカル・ロマンス/ポスト・ソ連ーツァラトゥストラ同士/トルクメニスタンーすべてが終わった時代の本)
第4部 終わりなき死(終幕)
意外な文才が!?
作家としての顔。
『国家と革命』
『わが闘争』
『毛主席語録』など誰もが知る独裁者の著書の解説だけではなく、辛口書評を気にしていたヒトラーや、ロマンスを執筆していたフセインなど、知られざる一面が明らかに!
目から鱗の情報が満載です。
<印象に残った一文>
「言葉は人間に希望と喜びと救いを与えるが、使い方によっては恐怖と憎悪、そして死をもたらす。」