人文・思想: 2020年4月アーカイブ
自己啓発の源流「アドラー」の教え
目次は次の通りです。
第1夜 トラウマを否定せよ(知られざる「第三の巨頭」/なぜ「人は変われる」なのか ほか)/第2夜 すべての悩みは対人関係(なぜ自分のことが嫌いなのか/すべての悩みは「対人関係の悩み」である ほか)/第3夜 他者の課題を切り捨てる(承認欲求を否定する/「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない ほか)/第4夜 世界の中心はどこにあるか(個人心理学と全体論/対人関係のゴールは「共同体感覚」 ほか)/第5夜 「いま、ここ」を真剣に生きる(過剰な自意識が、自分にブレーキをかける/自己肯定ではなく、自己受容 ほか)
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。
欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な"答え"を提示します。
この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?
もしくは、なにも変わらないのか...。
さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょうー。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「人は変われる、世界はシンプルである、誰もが幸せになれる。」
弟子・藤井聡太の思考法
目次は次の通りです。
はじめにー悔しがることは闘争心の表れ、あきらめの悪さは不断の努力
序章 過去を想う師匠、未来を見つめる弟子
第1章 藤井の活躍に五十歳にして立つ
第2章 藤井聡太の思考法とは?
第3章 人生、いつも悔しがってきた
第4章 AIで地頭が鍛えられる
第5章 必要のない経験はない
第6章 天才と秀才がいた空間
おわりにーたゆまぬ努力を楽しめれば一流
藤井七段は、幼いころ、将棋で負けると盤を抱えて泣きじゃくっていたそうです。
今の時代「悔しい」と口に出すことや、実現できないことにいつまでもこだわる「あきらめない」気持ちは流行りません。
しかし、各界で活躍される著名人の方々は総じて「悔しがり」であり、その「悔しさ」をバネにして活躍されている方ばかりです。
その「悔しさ」を力に変えて前に進む方法を師弟の体験を交えつつ、著してもらいました。
そして、藤井七段が、いかにしてたゆまぬ努力を楽しんでいるかを師匠の視点で明らかにします
本書では、藤井七段は将棋盤もない暗がりで杉本研究会の仲間と頭のなかだけで将棋を指していたなどの驚きのエピソードが語られます。
著者主宰の将棋研究会からは、棋士になることに挫折したとしても「悔しがる力」を携えた結果、東大生や医大生も生まれているとのこと。
藤井七段と彼らとの思い出も語られます。ビジネスパーソン、親世代必読の一冊です。
いろいろなヒントが詰まっています。
<印象に残った一文>
「練習は本番の様に、本番は練習の様に」
書き下ろしを含む44篇を収録
目次は次の通りです。
望遠鏡の詩
夢やうつつ
きみはかわいい
図書館の詩
ライブハウスの詩
ぼくの装置
絆未満の関係性について
まくらの詩
線香の詩
恋文〔ほか〕
恋がぼくを殺しにきました。うつくしい風が、ほほを撫でる。(「ライブハウスの詩」より)
鋭利かつ叙情的な言葉で剝き出しの感情と誰もが抱える孤独を浮き彫りにする、
書き下ろしを含む44篇を収録。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「私たちは言葉のために生きているわけではない。意味のために生きているわけでもなくて、どれも私たちのために存在しているものなんだ。」