人文・思想: 2020年5月アーカイブ
歪んだ正義感の裏に潜む、驚くべき脳の構造に迫る
目次は次の通りです。
第1章 ネット時代の「正義」-他人をつるし上げる悦び
(SNSが隠れていた争いを「見える化」した/著名人にとってSNSは諸刃の剣 ほか)
第2章 日本社会の特殊性と「正義」の関係
(愚かさの基準は国によって異なる/日本は「優秀な愚か者」の国 ほか)
第3章 なぜ、人は人を許せなくなってしまうのか
(人間の脳は、対立するようにできている/人は、なぜいとも簡単に他人を憎むのか ほか)
第4章 「正義中毒」から自分を解放する
(「許せない」をコントロールし、穏やかに生きるには/「なぜ、許せないのか?」を客観的に考える ほか)
世の中に渦巻く「許せない」感情は、なぜ生まれるのか?
歪んだ正義感の裏に潜む、驚くべき脳の構造に迫る!
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「SNSが「(ルールに則らない何かを)許せない」という人間の感情を可視化したことは確かです。」
人生経験から考察した一冊
目次は次の通りです。
第1章 死ぬまで未完成
第2章 AI時代の「生き方」の作法
第3章 人間としての「幸せ」の構造
第4章 「努力ができる」のは人間である証し
第5章 自然体で生きられないのは人間だけ
第6章 「人間の本質」を受け入れる
コンピュータやAIは目まぐるしく進化しているが、それらをコントロールする人間ははたして進化しているといえるだろうか。
年を重ねても人を妬んだり恨んだりと自己中心的な他人を見て落胆しつつ、同様に成長していない自分に愕然とする。
このような人間の心のあり方は時代が変わっても普遍的なテーマであることに変わりはなく、だからこそ古今東西の哲学者が「人間とは何か」を探求し続けているのです。
この深遠な問いと人間の生き方について伊藤忠商事前会長、元中国大使で稀代の読書家でもある著者が、
その豊富な人生経験から考察した一冊は、いろいろな気付きを与えてくれます。。
<印象に残った一文>
「社会における私たちの問題行動は個人の誤った体動から生まれたと理解すること、自分の誤りを真摯記すること、社会のつながりの中にさらに踏み込んでいくこと」