文学・評論: 2009年4月アーカイブ
こんなことでよろしいか(佐藤愛子著)
<集英社>定価1,200円+税
目次は次の通りです。
ラッパ吹く前に
真面目さの悲劇
スッキリかジタバタか
ああ心配でたまらない
スリコミについて
温泉騒動と猫騒動
進軍ラッパは錆び加減
不思議だらけ
子供の悲劇
知性ありやなしや
これでいいのだ!
私の感動
ショック療法
お互いさま
さくらと私
苦虫
話題の変遷
白昼夢
おとなになろう
人も、
言葉も、
風物も急激に変化していく現代日本。
疾風怒涛に生きてきた佐藤愛子が叱咤激励のラッパを吹き鳴らす
痛快叱咤激励エッセイです。
人間が体験する時間の不思議
大人の時間はなぜ短いのか(一川誠著)
<集英社新書>定価700円+税
目次は次の通りです。
第1章 時間って何だろう?
第2章 私たちは外界をどう知覚しているのか
第3章 時間に関わる知覚はどう処理されるか
第4章 人間が体験する時間の特性とは?
第5章 時間の長さはなぜ変わるのか
第6章 現代人をとりまく時間の様々な問題
第7章 道具としての時間を使いこなす
大人になると、子どもの頃より、
なぜ1日や1年が短く感じられるのでしょうか?
同じ1時間が、遊んでいるとあっという間に過ぎ、
退屈な会議ではなかなか終わらないのは、なぜなのでしょう?
物理的な時間とは異なる、
人間の感じる時間の流れには、
どんな特徴があるのでしょうか?
時間をめぐる身近な疑問をもとに、
人間が体験する時間の不思議について、
事例や図版を挙げながら分かりやすく解き明かす書です。
忙しい現代社会で、時間とうまく付き合う方法も伝授してくれます。
歪んだ日本の弁護士業界の内幕
サルでもできる弁護士業(西田研志著)
<幻冬舎>定価1,429円+税
目次は次の通りです。
第1章 壊れた偶像―これが日本の弁護士の実態だ!
(役割を果たしていない我が国の弁護士たち/弁護士の本当の姿1―弁護士は仕事をしない ほか)
第2章 自由を奪われた日本の弁護士たち
(弁護士は弁護士会の「会畜」に堕ちた/弁護士会の成り立ちは? ほか)
第3章 共産党支配から抜け出せない日本の弁護士
(共産党の票田を開拓する人権弁護士たち/共産党系法律事務所は弁護士法違反の非弁提携だ ほか)
第4章 弁護士なんてサルでもできる!
(長らく踏襲されてきた弁護士業務の限界/弁護士業務に革命を起こした「マニュアル化」とは ほか)
第5章 弁護士の新たな可能性
(それでも弁護士は必要だ!/弁護士こそ政治の世界に入っていくべきだ ほか)
どこの国と比べてみても、日本の弁護士は特殊です。
彼らは、人々のために仕事をするのではなく、
彼ら自身のために仕事をするのです。
世間の常識は、弁護士の世界では常識ではないのです。
歪んだ日本の弁護士業界の内幕をすべて白日の下に曝す書です。
弁護士界の内情を暴露した本です。
源氏物語の雅び
平安京と王朝びと(村井康彦監修)
<京都新聞出版センター>定価1,800円+税
目次は次の通りです。
源氏物語への誘い
平安京に暮らせば
千年の都・平安京を舞台に、
仕事に、
恋に、
遊びに
と駆けめぐった華麗なる王朝貴族たち。
住まい、
衣装、食
文化など、
その美しくも謎めいた暮らしぶりを大公開してあります。
「源氏物語」が100倍楽しくなる知識が満載の本です。
光源氏に託された平安貴族たちの怨念
誰も教えてくれなかった『源氏物語』本当の面白さ(林真理子・山本淳子著)
<小学館新書>定価700円+税
目次は次の通りです。
はじめに 源氏物語は実に奥深くて面白い
序 『源氏物語』を読む前に知っておきたいこと
第1章 『源氏物語』スター千一夜
第2章 『源氏物語』は極上の恋愛サスペンス
第3章 平安時代の男と女
第4章 『源氏物語』はなぜ千年間読み続けられたのか?
あとがきに代えて ほんとうにあった『源氏物語』
今、明かされる、
光源氏に託された平安貴族たちの怨念。
一般の源氏物語をは違った切り口はとっても新鮮で、興味を引きます。
奇蹟のピアニストの半生
フジ子・ヘミング運命の力(フジ子・ヘミング著)
<TBSブリタニカ>定価1,800円+税
目次は次の通りです。
ピアノがあって…
人生
家族
恋愛
私の好きな世界
神様がいる
奇蹟のピアニストが生きる勇気をくれます。
辛いことがあっても、
私は負けなかった。
正直にやっていれば必ず大丈夫だって思っていた。
すざましいまでの著者の半生は、生きる勇気を与えてくれます!
セレブの実態
日本のお金持ち妻研究(森剛志・小林淑恵著)
<東洋経済新報社>定価1,600円+税
目次は次の通りです。
序章 容姿端麗は絶対条件ではない
第1章 お金持ちの結婚
第2章 お金持ち妻の就業
第3章 お金持ち妻の節税
第4章 お金持ちの出産、家事、育児、子育て
第5章 上流階級と家事使用人の歴史
第6章 スーパーキャリアウーマンという生き方―日本人のワークライフバランスを考える
第7章 お金持ちの暮らしと悩み
全国の高額納税者の妻へのアンケート・インタビューなど、
豊富なデータをもとに徹底分析した本です。
育った家庭、
学歴、
キャリア、
夫との出会い、
家計、
節税、
子の教育から悩みまで、
知られざるセレブの実態を明らかにする書です。
展開の早いサスペンス
治験(仙川環著)
<双葉社>定価1,600円+税
無職の三十歳青年に突然持ちかけられた年収一千万円のおいしい仕事。
「やったぜ」と思うのは早かった。
「不審死!?俺、なんかヤバイことやってる!!?」
お気楽な日々とは強制的にお別れ。
おのれの良心に耳を傾け、
ついにはアメリカまで真相を追跡するも
「ここまで危ない話だと、誰が分かるかい!」
ある依頼によって、無職の青年が国際巨悪の陰謀に巻き込まれた。
予測不能の事態、
見えない敵の魔手が次々と彼に襲いかかる。
展開の早いサスペンスで物語の中に強烈に引き込まれてしまいます!
はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
パパラギ(岡崎照男訳)
<ソフトバンク文庫>定価600円+税
時代を超えて受け継ぐべき痛烈なメッセージです!
現代社会に警鐘を鳴らす歴史的名著。
南海の酋長ツイアビは、
初めてパパラギ(=白人)たちの「文明社会」に触れたときの驚きを、
島の人々に語って聞かせます。
その内容は、
深い洞察と知恵、
痛烈な警告と啓示に満ちた文明批評として、
今なお輝きを失っていません。
コーヒーに憑かれた男たち(嶋中労著)
<中公文庫>定価743円+税
目次は次の通りです。
一流の味が消えていく
コーヒー屋の「御三家」
最後の一滴まで飲み干して
うまさの鍵は焙煎にあり
荷風散人とロンブル
玉露のようなコーヒー
コーヒー屋にお参り
ドヤ街のコーヒー屋
コーヒーの真贋を見分ける
よいコーヒーをめざして
アメリカン大きらい
西部劇とコーヒー
ポン缶コーヒーと日本人
身過ぎ世過ぎのコーヒー屋
大阪の説教コーヒー店
哲学するコーヒー屋
ランブルの名物おばちゃん
コーヒー豆をかじる兵隊
東京アパッチ族見参!
コーヒー知らぬは二流
ドゥミタスとの苦悶の日々
みんなお山の大将
「正師」と呼ばれた男
コーヒーが腐っている
オールドを珍重した時代
昔のコーヒーはよかった
幻のモカ・マタリ
「店と客」の関係性
サミットの晩餐会にて
欧州カフェ行脚
生産国のコーヒー知らず
コーヒーと紙コップ
品格のあるコーヒー
ブランド品大好き
第一級の味覚を持つものだけがその価値を認めうる、
めくるめく自家焙煎コーヒーの世界。
そこには名だたる「御三家」がいるのです。
現役最高齢、銀座ランブルの関口氏、
業界きっての論客、南千住バッハの田口氏、
品格あるコーヒーの求道者、吉祥寺もかの標氏。
コーヒーに人生を捧げた愛すべき頑固者、
自家焙煎のカリスマがカップに注ぐ夢と情熱を描いた書です。
美貌と処世(林真理子著)
<文藝春秋>定価1,190円+税
目次は次の通りです。
スターの結婚
(太眉の人/青い山脈/飲んじゃうぞ/忘れない ほか)
ニュースの中心
(山国の少女/人は顔/ダイエットの落とし穴/読みさしの本 ほか)
女は復活の時にその真価を試される。
結婚して女を上げた藤原紀香さん(残念ながら離婚されましたが)
離婚しても「元有名人夫人」の肩書きを手に入れた花田美恵子さん、
不倫がばれた姫井参議院議員…。
女の人生、いろいろあります。
著者の軽快な切り口を楽しめる本です。