文学・評論: 2009年8月アーカイブ

そこに意思がある

水は知的生命体である(森清範・増川いづみ・重富豪著)
<風雲舎>定価1,600円+税

目次は次の通りです。

第1章 水は知的生命体である
(流水紋に魅せられて/清い水を守り伝えて ほか)

第2章 水と光とダイアモンド
(水と遊ぶ/これは水神様? ほか)

第3章 宇宙のバランスを求めて
(川を追って山中へ/池を探して優しいお坊さんに会う ほか)

第4章 水のこころ
(一滴水/山紫水明 ほか)

すべてのものに「いのち」を与え、
育み、
終焉させる力。

これまでの論議を越えた「水」の不思議を感じさせる本です。

斬新な切り口がとってもおもしろい本です。

私のサイトです。
よろしければご覧下さい。

脳科学者の5年間の思索の集積

今、ここからすべての場所へ(茂木健一郎著)
<筑摩書房>定価1,600円+税

目次は次の通りです。

1 不思議なものたちの気配
2 旅することの恵み
3 地球賛歌を受けとめて

4 無限に向き合う思い
5 今、ここからすべての場所へ
あとがき 旅することが私たちの宿命ならば

世界を「肯定」する意志。

だれよりも真摯な目で見つめた
脳科学者の5年間の思索の集積です。

森羅万象が輝きはじめる、
祈りのようなエッセイ集です。


これまでの著者の本とはちょっと違った切り口の本です。

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第54回江戸川乱歩賞受賞作

誘拐児(翔田寛著)
<講談社>定価1,600円+税


終戦翌年の誘拐事件。

身代金受け渡し場所、闇市。

犯人確保に失敗。そして十五年後、
事件がふたたび動き出す。

第54回江戸川乱歩賞受賞作の
人間の非情と情愛を見つめる魂の物語です。

読んでいるうちに
物語の世界に思わず引き込まれてしまい、
一気に読んでしまいました!

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身近な現象の謎解きをしてくれる

夏はなぜ暑いのか(佐藤文隆著)
<岩波書店>定価2,300円+税

目次は次の通りです。

第1部 天から地を見る
(夏はなぜ暑いのか/台風と銀河の渦巻パターン/暦と天文学/プラッズマテレビとオーロラ)

第2部 天を「地の見方」で見る
(太陽系近傍を散歩する/電波をアマチュア天文に/宇宙線ルネサンス)

第3部 宇宙と物理の進展
(星のエネルギーとハンス・ベーテ/ブラックホールとジョン・ホイラー/ビッグバン宇宙と南部・小林・益川)

第4部 科学するこころ
(こころを駆動する/地動説はわかる?/仮想世界のつくり方/科学の手法)

第5部 科学を育む
(物理と「天然」/ウソを教えない工夫/地文台によるサイエンス/科学を想う)

夏はなぜ暑いのかと聞かれても当たり前すぎて、
どう答えてよいのか戸惑うかもしれません。

こんな単純なことでも、
面白いことに、
太陽と地球との関係ばかりか、

電磁波や赤外線天体などのさまざまな知識が絡んできて、
地球だけで考えていると気づかない宇宙の深いメカニズムが見えてきます。

宇宙論や天文学の専門家である著者が、
存分にその知識を活かして、
身近な現象の謎解きをしてくれるユニークで楽しいエッセイ集です。

とっても気軽に身近な問題の謎がわかる本です。

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