文学・評論: 2009年11月アーカイブ
魔女の手ほどき
西の魔女が死んだ(梨木香歩著)
<新潮社>定価400円+税
目次は次の通りです。
西の魔女が死んだ/渡りの一日
中学に進んでまもなく、
どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、
季節が初夏へと移り変るひと月あまりを
西の魔女のもとで過します。
西の魔女ことママのママ、
つまり大好きなおばあちゃんから、
まいは魔女の手ほどきを受けるのですが、
魔女修行の肝心かなめは、
何でも自分で決める、
ということだったのです。
喜びも希望も、
もちろん幸せも…。
人生でとっても大事なことを教えてくれる本です!
ちょっとセンチでさわやかな物語
チギレグモノ、ソラノシタ(石井裕之著)
<小学館>定価1,100円+税
目次は次の通りです。
あきらめゲーム
ためらいゲーム
たいくつゲーム
おもいでゲーム
もめごとゲーム
やりがいゲーム
ぐっばいゲーム
モノクロームの心象風景が
ささやかな会話から鮮やかに一変する7つのゲームです。
最後に意外な形でつながってしまう、
ちょっとセンチでさわやかな物語です。
奇跡のりんご農家
すべては宇宙の采配(木村秋則緒)
<東邦出版>定価1,429円+税
目次は次の通りです。
第1章 不思議の始まり
(マンダラ/別の時間 ほか)
第2章 泥沼にて
(親父/書店の奇跡 ほか)
第3章 許された日々
(35歳の夜/自然の楽園 ほか)
第4章 まだ足りない
(拉致/一致 ほか)
木村氏を一躍有名にした無農薬リンゴ栽培の奇跡!
苦労の中で生まれた奇跡のリンゴと同時に、
木村氏自身にも奇跡のようなスピリチュアル体験が舞い降りたのです。
生まれ育ちから始まる自伝的な記述を横糸とし、
そこにリンゴ栽培をメイン題材としたスピリチュアル的な考察を縦糸として絡め、
高い精神的境地に達していく木村氏の魂の変遷をつむぎます。
宇宙的・霊的な話ばかりではなく、
極めて人間的な泣けるエピソードを満載してあります。
農業家木村秋則氏ばかりでなく、
当代きっての思想家としての氏の思想が
ふんだんに盛り込まれた「哲学書」でもある書です。
目に見えない力を感じてしまう本です!
走ることから学んだ夢をかなえる方法
そして、僕らは風になる(田中渉著)
<マガジンハウス>定価1,333円+税
小さくて痩せっぽちで運動音痴の高校生と
年中サンタクロースの服を着ている変なオトコ。
ある日、
人生どん底状態の二人が出会い一緒に大きな夢を追い始めた。
二人を支えるのはアスリートたちの言葉で…。
泣けて笑えて元気も湧いてくる、
まったく新しい物語の誕生です。
最後はなんだかすがすがしい涙を流していました。
人生で大事なことを教えてくれる本です。