文学・評論: 2014年11月アーカイブ

実話をもとにしたある男子の半生

「僕、お医者さんに、余命2ヶ月って言われたんですよ。でも生き残っちゃいましたけど。」
どこにでもいそうで、ちょっといない、
実話をもとにしたある男子の半生です。

面白いタイプの本です。

<印象に残った一文>
「圧倒的た出来事を前に、自分などという個人はとてつもなく無力だった。」

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生きる意味を見いだしていく感動の実話

目次は次のとおりです。

片翼チャンピオン/ひとりぼっちゃ/ハッピーバースデー、俺。


毎年三十万人近くが発症しその半数が死に至る難病・脳卒中。
生存者の多くには重い障害が残る。
人生の絶頂期に発症し、
死んだ方が幸運だったと言う患者も多い。
後遺症で半身マヒとなり、
仕事も生きがいも失った男たちが、
家族などに支えられ、
障害者スポーツに挑み、
生きる意味を見いだしていく感動の実話です。

本に背中を押され、生きる勇気が湧いてくる本です。
感動で思わず涙してしまいました。

<印象に残った一文>
「お天道さまは落ちっこしないよ。何があっても、受けて立つんだよ。」

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愛と友情と少女の成長

家族を亡くしたアンナは、
やさしいプレストン夫妻のもとで暮らしている。
ところがすべてに無気力で友だちもできない。
心配したミセス・プレストンの計らいで、
アンナはひと夏を海辺の田舎町で暮らすことに。
そこでアンナはマーニーというとても不思議な女の子に出会う。
アンナを大きく変える、奇跡の物語の始まりだった。
映画の原本です。

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連続テレビ小説

連続テレビ小説「花子とアン」のあらすじをはじめ、
ヒロイン・吉高由里子&主な出演者インタビューなどを収録してあります。
ドラマに登場するセット&小道具、ロケ日記、制作者からのメッセージも紹介する書です。

花子とアンのフアンの方にはたまらないと思います。

<印象に残った一文>
「驚くほど似ている村岡花子とアン」

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ドストエフスキーから谷崎潤一郎へ

目次は次のとおりです。

第1講義 小説家が小説を解剖する
(近代小説のはじまり/フォースターによる歴史と小説 ほか)

第2講義 ドストエフスキー『罪と罰』を読むー人殺しの残酷な物語はなぜ読み継がれてきたのか
(横光利一と小林秀雄の「偶然と必然の問題」から、ドストエフスキーを考える/すぐれた作家は場面に集中する ほか)

第3講義 「もはや誰の息子でもない」-犯罪小説、探偵小説、家族小説を読む
(「三菱銀行猟銃強盗・人質事件」/二十世紀の三大発明の一つ、精神分析 ほか)

第4講義 『古事記』と神話批判としての『源氏物語』
(『古事記』の構成について/「倭建命」の物語、貴種流離譚 ほか)

第5講義 谷崎潤一郎ー渡りをへたる夢のうきはし
(谷崎潤一郎『鍵』をこっそり読んだ/谷崎潤一郎と映画 ほか)

いま最も脂がのっている小説家が、
東大生150人を前に、
14回にわたって、挑発的、刺激的、縦横無尽に、
世界文学、日本文学を語りつくした名講義です。
小説の起源を古代中国の歴史と志怪・伝奇にまでさかのぼって見極め、翻って、
横光利一「純粋小説論」、小林秀雄「私小説論」、柳田國男「山の人生」から
ドストエフスーの小説の重要な場面に必ず差し込む斜めの光を発見します。
斜光はいったいどこから来るのか、
そして何を照らし出すのか?
われわれは斜光に導かれて、
フロイトの「家族小説」へ、そして『源氏物語』へ、
さらに谷崎潤一郎へとたどり着く。
学生には全講義の要約がレポートとして課せられた。
そのレポート16本を収録する書です。

ちょっと固い本ですが、文学好きの方には読み応えがあると思います。

<印象に残った一文>
「作家においてまずあるのは、今ら来たらざる作品の要約なのだ。」

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