文学・評論: 2015年2月アーカイブ

秋葉原通り魔事件

“今、渋谷。これから人を殺します”
男はインターネットの掲示板に書き込み、
スクランブル交差点に軽トラックで突っ込んだ。
11人を無差別に殺し、
センター街の喫茶店に篭城した男と交渉人との息詰まる攻防が始まる。
凄惨な事件を引き起こしたのは「心の闇」なのか?
警察に勝ち目はあるのか?
世間を震撼させた事件の衝撃のラストとは?
なんとも言えない、切なさを感じる書です。

<印象に残った一文>
 「本人にしかわからない「文脈」で、社会は多様に保たれている。」

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平日午後3時の恋人たち

主婦の欲望、孤独、本音を描いた禁断の不倫ドラマ。
きれいごとでは終わらない、超話題作の小説版です。
ドラマとは異なるもうひとつの結末です。

個人的にはドラマよりもこの本の結末のほうが好みです。

<印象に残った一文>
「世界の人口の対して、誰かが誰かに出会う確率はおよそ180億分の1。」

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著書累計700万部超!

目次は次のとおりです。

第1章 京都大学合格基準
ー入試問題から、京大が求める人材を考える
(京大からノーベル賞受賞者が生まれる理由「玩具のシンボル価値」(澁澤龍彦)/旅立つ息子に語る「真の教養」「ローマへ旅立つ息子に」(野上弥生子) ほか)

第2章 文化を読解するための3問
(東洋と西洋の狭間で嘆く男の物語「妄想」(森鴎外)/今、甦る「文学の起源」「物語る声を求めて」(津島佑子) ほか)

第3章 人生について深く洞察するための3問
(本当の「絶望」とは何か「望郷と海」(石原吉郎)/「時の忘れ物」を探す追憶の旅「失われた時代」(長田弘) ほか)

第4章 近代文語文で論理力を鍛えるための2問
(「欲望」に呑みこまれる時代「学問のすゝめ」(福沢諭吉)/君に「親友」はいるか「南京新唱序」(山口剛))

「立ち見続出」の超人気授業で伝説となった「現代文のカリスマ」による、
身震いするほど面白い京大現代文講義です。
かなり読み応えのある本です。

<印象に残った一文>
「虚心坦懐の心持ちで、眼光紙背に徹してテクストにぶつかり、ひたすら考えぬくこと。」

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ユーモアあふれる老いの夢

目次は次のとおりです。

第1章 マンボウ老いの夢
(歳晩に思うこと/雪山で凍死 ほか)

第2章 マンボウと妻と娘と孫
(嫌煙権/木製の家屋 ほか)

第3章 マンボウ狂騒曲
(怪人マブゼ博士/スピーチ ほか)

第4章 マンボウの山小屋
(ボロ別荘の思い出/金貨ジャラジャラ ほか)

第5章 マンボウ追想録
(才能の変化/キツネのチャブクロ ほか)

不思議なものである。
ケッタイなことである。
おもしろいものである。
この世はーユーモアあふれる老いの夢、37篇です!
マンボウ節炸裂本です!

<印象に残った一文>
「歳を取ると、時間がたつのが早くなるようだ。」

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企業法務小説の旗手である弁護士作家が描く新境地

100年前に生まれた漱石『こころ』の「先生」と「私」は、
現代の企業にも生きている!
企業法務小説の旗手である弁護士作家が描く新境地です。

面白い切り口の書です。

<印象に残った一文>
「世の中は所詮男と女だよ」

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談志の本質

目次は次のとおりです。

二つ目柳家小ゑん
湯浅喜久治と小ゑん
立川談志襲名

志ん朝と談志
毒蝮三太夫誕生
なぜ国会議員になったのか

野末陳平・野田秀樹・三谷幸喜
プライベート・ライフ
落語立川流創設

友だち
晩年

 天才の「遺伝子」ははたして継承されるのだろうか?
天才か鬼才か、あるいは奇人か変人か?
落語界のみならずエンタメの世界で空前絶後、
八面六臂の大活躍だった談志の本質をさらりとスケッチする書です。
談志の魅力に迫る本です。

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文楽と日本のこれから

目次は次のとおりです。

第1章 春のなごりにー引退まで
第2章 師匠、先輩、弟子ー修業とリハビリの日々
第3章 貧乏には勝たなあかんー三和会の長い旅

第4章 デンデンに行こうー私が育った戦前の大阪
第5章 文楽道場に生きるー教えること・教わること
第6章 そして文楽はつづく

人形浄瑠璃「文楽」の大夫として、
日本人の義理人情を語りつづけて68年。
“語りの力”で人びとを泣き笑いさせてきた住大夫師匠が、舞台をおりて初めて語る書です。
引退までの日々、
先人たちの思い出、
文楽と日本のこれからを語ります。
いろいろな学びを与えてくれます。

<印象に残った一文>
「一生では修行が足らん、もう一生欲しい。」

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詳細な註、解説なども収録

ロケットマンとなったスロースロップ。
一方<ゾーン>で絡み合う陰謀の網は巨大な広がりを見せ…。
エロスとタナトス、ギャグと知の伝説的問題作です。
ピンチョン研究の第一人者による翻訳です。
個人的にはちょっと難しい本です。

<印象に残った一文>
「ふつうの読者は脳のキャッシュメモリが足らなくなってついていけない。」

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トマス・ピンチョン全小説

1944年、ロンドン。
連合軍情報局のスロースロップ中尉はV2ロケットに脅えながらもナンパにいそしみ…。
エロスとタナトス、ギャグと知の伝説的問題作です。
ピンチョン研究の第一人者による翻訳で、詳細な註も収録してありますが、
正直言って個人的にはよくわからない本です。

<印象に残った一文>
「自然は消滅を知らず、変換を続けるのみ」

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