文学・評論: 2017年6月アーカイブ
家族
女系の教科書 [ 藤田 宜永 ] |
売り上げ不振の自責の念から出版社役員を辞した森川崇徳、63歳。
縁あって文芸講座の講師をつとめ、悠々自適のはずの退職後の人生、そうは問屋がおろさなかった。
ある女性生徒に振り回され、家庭内では、母親の介護に加え、思いのままに生きていく娘たちに翻弄される。
崇徳が行く先の未来は何色か?
家族の形というものを改めて考えさせられます。
<印象に残った一文>
「結婚するっていうのは、同じ小舟に二人で乗ってるようなもんですからね。」