文学・評論: 2018年10月アーカイブ
是枝監督が小説で描き出す、「家族の絆」とは?
第41回日本アカデミー賞にて、最優秀作品賞をはじめ6冠を獲得した、 『三度目の殺人』の是枝裕和監督が最新作「万引き家族」を自ら小説化。
是枝監督が小説で描き出す、「家族の絆」とは?
「彼らが盗んだものは、絆でした」 とある住宅街。
柴田治と息子の祥太は、スーパーや駄菓子店で日々万引きをして生計をたてていた。
ある日、治はじゅりという少女が家から閉め出されているのを見かねて連れて帰ってくる。
驚く妻の信代だったが、少女の家庭事情を案じ、 一緒に「家族」として暮らすことに。
年金で細々と生きる祖母の初枝、JK見学店で働く信代の妹・亜紀。
6人家族として幸せに暮らしていた。
しかし、ある出来事を境に、彼らの抱える 「秘密」が明らかになっていく。
どんどん物語の中に引き込まれていく作品です。
<印象に残った一文>
「世間の人が「万引き」と呼んでいる犯罪が、二人の「仕事」だった。」