文学・評論: 2020年10月アーカイブ
戦後大阪の「闇」を圧倒的リアリティで描き切る傑作長篇
昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が頭を麻袋で覆われた刺殺体となって見つかる。
大阪市警視庁が騒然とするなか、若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組みはめに。
帝大卒のエリートなのに聞き込みもできない守屋に、中卒叩き上げの新城は厄介者を押し付けられたと苛立ちを募らせるがー。
はぐれ者バディVS猟奇殺人犯、戦後大阪の「闇」を圧倒的リアリティで描き切る傑作長篇。
いろいろな気付きを与えてくれます。
<印象に残った一文>
「奪われるくらいなら、最初から幸せなぞいらなかった。」
作家生活35周年ver.
目次は次の通りです。
東野圭吾年表
本人の自作解説コメントつき全著作目録35th×96titles
特別特録「江戸川乱歩賞受賞のことば」
加賀シリーズ特集 加賀恭一郎とは何者なのか。
ガリレオシリーズ特集 倶楽部ガリレオへようこそ
マスカレードシリーズ特集 プロフェッショナルが集う場所、マスカレード・ホテル
ロングインタビュー 東野圭吾最強小説家の秘密
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目から鱗の情報が満載です。
<印象に残った一文>
「人の心も科学です。とてつもなく奥深い。」